登山装備を軽量化するにあたって重要なのは、
- リスクが生じない
- ストレスを感じない
- インパクトがどれだけあるか
この3点だと考えています。リスクが生じない、ストレスを感じないという点においては想像がつくと思いますが、インパクトがどれだけあるかというのはイメージというより単純な計算式です。例えば現在持っているクッカーが100g、変えようと考えてるクッカーが80gで5000円だったとします。20gの軽量化で5000円支払うということは、1g250円で、このように計算してみると、買い換えようとしている装備購入の優先順位が分かりやすくなります。
このように考えて、長く愛用し続けている軽量な装備を紹介します。これから登山装備の軽量化を考えている方にとって参考になる動画になれば幸いです。
燃料の軽量化に使用する固形燃料

登山で使用する燃料は大きく分けて3種類あります。
- ガス燃料
- 固形燃料
- アルコール燃料
ガス燃料を使用する場合は、ガス缶が約190g、ガスストーブが約67g、合計約257gです。
- メリット:扱いやすい、火力調整が可能、風に強い
- デメリット:重い、嵩張る

固形燃料を使用する場合は、燃料が約5〜10g、五徳が軽量なもので13g、風防が約15g、合計約35gです。
- メリット:軽い、コンパクト、タブレット一つに対して沸かすことができるお湯の量がわかるから計画が立てやすい
- デメリット:風に弱い、火力調整は不可能、沸騰時間が長い
アルコール燃料を使用する場合は、燃料が約40g、アルコールストーブが約20g、風防が約15g、合計約75gです。
- メリット:軽い、コンパクト、燃料が安い、メンテナンスが容易
- デメリット:風に弱い、火力調整は不可能、沸騰時間が長い
この3つの燃料の大きな違いは装備重量と沸騰時間の違い、扱い方です。以下はおおよその重量と沸騰までの時間について表した表です。
種類 | ガス燃料 | 固形燃料 | アルコール燃料 |
330mlの沸騰時間 | 約1分 | 約6分 | 約5分 |
軽量な道具の重量 | 約257g | 約35g | 約75g |
固形燃料とアルコール燃料は1度お湯を沸かす経験をすれば、その後は扱いやすい燃料になりますが、最初はちゃんとお湯を沸かすことができるか?使い方が判らないことによる不安があります。是非一度挑戦してみてください。
僕が使用しているのは固形燃料で、エスビットのものを使っています。温泉宿などでも使用されている安価な固形燃料も使ってみましたが、高所に行くと火がつかなくなってしまったことから高カロリーのエスビットを使っています。高所や寒い場所でもしっかり火がつく、安心感のある燃料です。ミリタリーや27gは高火力で、一つ一つタブレットが防水包装されているので登山で使いやすいです。

ミリタリーは12タブレットがセットになっているものがおすすめで、1タブレット12gです。最も高火力の27gは、1タブレット27gです。

五徳は同じくエスビットのチタニウムストーブを使っています。ストーブの重量は13gで僕が知っている中では最も軽量な扱いやすい五徳です。
77gの軽量なクッカー「エバニューTi570Cup」

以前使用していたクッカーはSOTOのサーモライトに入っているメインのクッカーで117gでした。満水容量は800ml、作ることができるお湯の量は約750mlです。実際にお湯を沸かすのに必要な量はインスタントヌードルで330ml、アルファ米160ml、合計490mlで、エバニューのTi570FDCupがちょうど良い大きさでした。
このクッカーの重量は55gで、別売りの蓋が22g、合計77gです。これによって約40g軽量化を行うことができました。

クッカーの大きさもコンパクトになり、先ほど紹介した固形燃料を収納するのにもちょうど良い大きさで、山の上でお湯を沸かしたいと考えた時に、ガス缶、クッカーを持って行くと約360gも装備重量が嵩むのに対して、固形燃料とエバニューのクッカーに変えてから約100gの装備重量でお湯を沸かすことができるので苦にならなくなりました。
116gのレインジャケット「Rabファントムジャケット」

レインウェアの軽量化は著しく進化している印象です。有名なところでモンベルの最軽量モデル「バーサライトジャケット」が約143g、アウトドアリサーチのヘリウムレインジャケットが約199g、アークテリクスのノーバンジャケットが約215g、ザノースフェイスのストライクトレイルジャケットが約125g、ミレーのティフォンファントムファストが約132g、ラブのファントムジャケットが約116gです。
いずれもジャケットタイプというのが重要だと考えています。最も軽量なラブのファントムジャケットは、パーテックスシールドが使用されており、非常に薄く軽量なのに加えてストレッチするので非常に動きやすく、さらにシンプルを追求した作りで不必要なポケットなどが省かれています。
フードの作り、袖や裾の強最低限のフィット機能など、シンプルな作りなので扱いやすく、3シーズンの登山で重宝します。レインジャケットが薄いことによるリスクとしてあげられるのが冷たい雨に当たった時に体が冷えてしまうことです。これは山旅のポーラテックアルファダイレクト90ジャケットをミドルレイヤーに取り入れることである程度回避することができます。6〜9月の高所登山で、この軽量なレインジャケットと山旅のポーラテックアルファダイレクト90ジャケットで、快適安心に山登りを楽しめます。
129gの防寒着「山旅アルファダイレクト90ジャケット」

3シーズンの登山でテント泊ともなるとダウンジャケット、ダウンパンツを装備に加えたくなりますが、それ以外の登山では山旅のポーラテックアルファダイレクト90ジャケットがあれば非常に安心です。ポケットもフードもないシンプルな作りだから重量はわずか129g。
上にウィンドシェルやレインジャケットを羽織れば化繊ジャケットに早変わりです。



体温調整も容易で、ウィンドシェルを着用するほどでもないんだけど、ちょっと寒いと思うような環境で1枚着用すれば、ほどよく体を温め、オーバーヒートしない非常に着心地の良い軽量なジャケットです。
200gちょっとのフリース、日帰り登山で持ち歩いていたダウンジャケットなど、これ1枚あれば省くことができます。
東京都江東区森下の直営店「山と旅の道具"山旅"」で購入可能です。
軽量なザック

登山装備の軽量化を行うことができたら登山用ザックも軽くすることができます。日帰り登山であれば個人的にはRabのベイル、縦走登山であればMuonがおすすめです。Rabのザックの特徴は以前紹介したように、背面部分とショルダーハーネスがシームレスにつながっておりフィット感が優れていること、ショルダースタビライザーとウエストベルトの構造によってザックの荷重を体に近づけることができること、ボトムがシェイプされていて装備の重量が背中中心に来るように設計されていることなどで、登山初心者の方にもおすすめできるザックです。

容量30LのRabベイルXP30が502g、このザックは日帰り登山、ウルトラライトな装備を背負ってのファストハイクや縦走登山、RabのMuon40は895gで、長期縦走登山におすすめです。どちらも軽量なのにも関わらず背負い心地は抜群です。
どちらも東京都江東区森下の直営店「山と旅の道具"山旅"」で背負うことが可能です。
【店頭でも販売中】山と旅の道具「山旅」で体感しませんか?



オンラインでは伝わりきらない質感やフィット感を、ぜひ店頭でお確かめください。
東京・清澄白河に佇む**山と旅の道具「山旅」**では、Rabファントムジャケットをはじめ、日々の山歩きや旅に寄り添うギアをご提案しています。
店内は、山と街をつなぐ"静かで心地よい時間"が流れる場所。ギア選びはもちろん、登山や道具談義をしに立ち寄っていただくのも大歓迎です。
スタッフが丁寧にご案内いたしますので、気軽にお声がけください。
▼ 店舗情報
山と旅の道具「山旅」
〒135-0021 東京都江東区白河1丁目3-13 清州寮 ハ-11号(210)
050-1725-2693(音声ガイダンス)
アクセス
・都営大江戸線/東京メトロ半蔵門線「清澄白河」徒歩2分
・都営新宿線「森下」徒歩10分
・東京メトロ東西線「門前仲町」徒歩16分
くわしくは → 山と旅の道具「山旅」について