登山地図を見ながらの登山ルートやコースタイムの確認において今や欠かせない存在となっているのがYAMAPではないでしょうか?このほか山と渓谷オンライン、昭文社の山と高原地図、ジオグラフィカ、ヤマレコなど様々なツールやアプリがあります。僕は登山計画の作成とルート確認ではYAMAPとジオグラフィカ、そして天気確認ではWindyとSCWを活用しています。
今回は多くの登山者の方々が使用しているYAMAPアプリが大きなアップデートを行います。このアップデートは6/23以降に順次リリース予定のようです。
僕は山旅旅というウェブマガジンを運営していることから、YAMAPのこの大きなアップデート前に事前に使わせていただく機会に恵まれたので、どんなアップデートが行われるのか?どんな使い心地かという点についてレビューさせていただきます。
2025年YAMAPアプリ、どんなアップデートが行われるのか?
今回、YAMAPアプリにおける大きなアップデートは登山計画の自由度を飛躍的に高める新機能「フリーハンド登山計画」という機能がリリースされます。これは紙地図にペンで書き込むように、スマートフォンの地図を指でなぞるだけでルートが作成できるという新機能です。

例えば僕の場合は冬はバックカントリースキー、春から夏にかけては釣り、秋はキノコ狩りとバリエーションルートを歩くことが頻繁にあります。また奥武蔵や高尾山でロードランニングとトレイルランニングを絡めるようなルートで数十キロ走ることも多々あります。

このような場合は今までジオグラフィカを使ってルートを確認していました。MacユーザーなのでTrailNoteという地形図の印刷とルートを編集することができるアプリをパソコンで使い、Gpxファイルをエクスポートして、ジオグラフィカやスマートウォッチで確認というのが今までの方法でした。
しかしYAMAPアプリの今回アップデートされる新機能「フリーハンド登山計画」があれば指でなぞるだけで同じようにルートを描くことができます。YAMAPアプリの方が直感的に描くことができるんじゃないかと思います。
YAMAPの新機能「フリーハンド登山計画」を使ってみた
それではYAMAPの新機能「フリーハンド登山計画」を実際に使ってみたので、その使い心地についてレビューをしていきます。

今回計画をたてるのは2025年のお盆休みに挑戦しようと考えている、日本海から栂海新道を使って朝日、雪倉、白馬へと抜ける登山時間を計画立てようと思います。今回紹介するフリーハンド登山計画はスマートフォンのみで使用することができる機能です。
今後PC版で登山計画を作ることができるリリースも2025年の夏頃にリリース予定ということです。


まずはじめに栂海新道登山口を探します。駅名や登山口、登山道などのスポットの検索ができないので、最も近いと思われる雪倉岳・朝日岳で検索をします。そうすると地図が表示されるので、日本海方面に地図を移動させて登山口を探します。

2万5000分の1の地図の上に黄色い点があるのはYAMAPユーザーの軌跡です。なのでルートがないところにおいては登山道がどこか分かりやすいのがいいです。色々な軌跡があるので、バックカントリースキーで利用したと思われるような軌跡、間違って歩いてしまったと思われるような軌跡など様々です。

登山口を見つけたらスタート地点をタップします。そうすると画面上部に「手動入力を開始」というボタンが出現するので、これをタップします。

すると手動入力中となり、自由に1本指でなぞり書きができます。地図を移動する時は2本指でスクロールします。1本指でスクロールしてしまうとなぞり書きされてしまうので、この使い心地になれるまでに少し時間がかかりました。

ポイントになるようなところまでなぞり書きしたら、次に画面下部にある「行程に追加」ボタンをタップして行程を保存します。こうすることで標高〇〇地点というポイントが保存されそこまでの所要時間がわかるようになります。

赤いラインが出てきたら、すでにYAMAPに登録されている一般的な登山道です。今まで手動入力してきた登山ルートにくっつけることができます。こうして登山ルートを作成完了したら、手動入力してきた登山ルートも合わせて所要時間、距離、登りの累積標高、下りの累積標高を確認することができます。

このように一般的な登山ルートが描かれていない登山道や、マイナーな里山、トレイルランニングやロードランニングなど様々なアクティビティでこの機能を使うことで、事前に所要時間や距離、累積標高を確認することができよりリスクのない山旅を楽しむことができるようになります。