登山は、道具選びによって快適性・安全性・行動効率が大きく変わります。特に、エネルギー補給、保温、スマホ操作、手元の防寒、食事の満足度といった"細かいけれど決定的に大事な部分"は、たった1つのアイテムを追加するだけで劇的に改善します。
今回は、すべてAmazonで購入でき、なおかつ僕自身が実際の登山・トレイルラン・冬山で使い倒して「これは全員におすすめしたい」と思うアイテムだけを厳選して紹介します。
ちょうどAmazonブラックフライデーの時期なので、普段なら手が出しづらいアイテムも気軽に試せる絶好の機会。登山の快適性を1段も2段も引き上げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
OKスパウト × 自作エナジージェル-冬の補給問題がこれひとつで解決する

冬山・スリーシーズン問わず、登山の課題は「エネルギー補給が重要」という点です。特に冬は、ジェルが冷えて吸いにくい、チョコが硬くなる、グローブを外すのがつらいなど、補給しないまま行動が続いてしまうパターンが多く、ハンガーノックのリスクも高まります。
そこで圧倒的におすすめなのが、OKスパウトを使った自作エナジージェル。以下の4つを黄金比でミックスします。
- マルトデキストリン:5
- マヌカハニー:2
- 生姜パウダー:1
- ウメラル(クエン酸ミックス):2
少量のお湯を入れ、ボトルを揉むだけでジェル状に。マルトデキストリンは甘みが強くない糖質なので飲みやすく、マヌカハニーがコクのある甘みを追加。生姜の辛みは体を内側から温め、ウメラルの酸味が疲労感を軽減してくれます。
冬場は魔法瓶に入れた熱々のお湯で割ってホットエナジードリンクにすると最高です。さらに生姜パウダーを追加すると、冷え切った身体が一気に温まります。スリーシーズンではそのまま吸ってエネルギー補給が完了するので、どんな季節でも手放せないアイデアアイテムです。
スーパー大麦フレーク-食物繊維・腹持ち・軽量の三拍子そろった山向け食品

スーパー大麦は食物繊維が驚くほど豊富で、さらに腹持ちがよく、山での食事との相性が非常に良い食品です。普段の食生活で不足しがちな食物繊維を補え、腸内環境が整うことで登山中・下山後の体調も安定します。
日常ではヨーグルトに混ぜるだけ。登山ではさらに活用の幅が広がります。
- アルファ米に混ぜてボリュームアップ
- UL弁当のかさ増しに加える
- フリーズドライスープと一緒にジップロックに入れ、スタンドコジーでお湯を注ぐだけで雑炊風に
胃腸に負担をかけず、寒い日でも食べやすい"温かい主食"が簡単に作れます。軽くて持ち運びやすく、食事の満足感が上がるという点で、登山者と非常に相性の良いアイテムです。
エレコムのスマホストラップ-冬のスマホ操作が圧倒的に快適になるアイデア装備

冬山・雪山で困るのが「スマホを操作するたびにグローブを外さないといけない」問題です。スマホ操作可能グローブもありますが、実際には反応が悪く、厚みのある冬用グローブだとかなりストレスになります。
そこでおすすめなのが、エレコムのスマートフォン用ストラップ。ガイラインとタッチペンをストラップ側に取り付け、クリップ部分をザックのショルダーやハードシェルの胸ポケットに固定すると、厚手のグローブをしたままでもスマホ操作が可能になります。
操作性が段違いに向上するだけでなく、スマホの落下防止にもなり、雪山特有の「スマホを落としたら終わり」という状況を回避できます。登山中の撮影、ルート確認などすべてが快適になり、一度この仕組みを使うと元には戻れません。
300ml純チタンの魔法瓶-軽くてコスパ最高。冬山で"少量のお湯"を持つならこれ一択

純チタン製の魔法瓶は高価なものが多いなか、今回紹介する300mlモデルは非常にコスパが高く、純チタン特有の軽さ・耐久性・匂い移りの少なさを兼ね備えています。
重量は実測150gで、同容量のSOTOのチタンマグ(約139g)とほぼ同等。これだけ軽い魔法瓶はなかなかありません。
保温力は、95℃の熱湯が6時間後に55℃前後。カップラーメンを作れる温度ではありませんが、冬山で冷たい水を飲むことを避けたい人や、OKスパウトジェルのホット割りを飲みたい人には十分な性能です。少量のお湯を持つだけで、行動中の安心感が格段に上がります。また体も冷やさず、ちょっと一息時間が優雅になります。
さらに、魔法瓶は「使用前に熱湯で温めておく」ことで保温性能が大きく向上します。冬の行動食・水分補給・体温管理に役立つ、持っておくと安心の一本です。
防寒テムレス-雪山で最強のサブグローブ。正しい使い方で真価を発揮

防寒テムレスは1500円前後とは思えない防水・防寒性能を持ち、雪山登山のサブグローブとしては定番中の定番です。ただし、透湿性があるとはいえ、長時間使用すると内部が結露し、汗戻りによって手に冷えが発生するため「メインではなくサブ用途」が正しい使い方と考えています。行動量が少ない山歩きであればメインでも良いかもしれません。
短時間のラッセル、風の強い稜線、テント設営、バックカントリーでの停滞など、一時的な寒さや濡れから手を守りたい場面で力を発揮します。
インナーグローブと組み合わせることで性能はさらに向上します。実際のおすすめインナーやカスタマイズ方法は別の記事や動画で詳しく紹介予定です。
まとめ
Amazonブラックフライデーは、登山ギアを見直す絶好のチャンスです。
今回紹介したアイテムはどれも、登山の快適性・安全性を大きく引き上げてくれるものばかりです。
- 自作ジェルで冬の補給問題が解決
- スーパー大麦で食事の満足度アップ
- スマホストラップで冬の操作性が劇的に快適に
- 300ml純チタン魔法瓶で体温管理がしやすくなる
- 防寒テムレスで雪山の安全性が向上
どれも"導入したその瞬間から効果を実感できる"アイテムです。
ブラックフライデーでお得に揃えながら、より快適な登山を楽しんでください。
Amazonストアフロントページではそれ以外にも、登山での使用にお勧めのアイテムを取り揃えているので、これを機会にぜひご覧ください。

