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レインウェアの撥水性を守る洗い方。「泥」と「皮脂」汚れの違いと対策

レインウェアの撥水性を守る洗い方。「泥」と「皮脂」汚れの違いと対策

「せっかくのレインウェア、水弾きが落ちたと感じていませんか? 実は、ウェアの天敵には『見える汚れ』と『見えない汚れ』の2種類があります。

一つは、撥水性能を物理的にブロックする泥汚れ。 もう一つは、生地の透湿性を内側から詰まらせる皮脂汚れ。

この2つは、落とし方のコツが全く違います。 今日は、PFASフリー時代のウェアを長く快適に使うための、汚れ別・最強メンテナンス術を徹底解説します。」

「汚れの違い」のポイント

汚れの種類

影響

落とし方のキモ

皮脂汚れ(内側)

メンブレン(膜)の隙間を塞ぎ、蒸れの原因に

ぬるま湯と専用洗剤で、繊維の奥の油分を浮かす。「化学的に分解する」。

泥・埃汚れ(外側)

撥水基を押し潰し、水を染み込ませる

乾燥させてから払い落とすか、流水で表面を優しく流す。「物理的に取り除く」。

皮脂汚れを落とす「5つのステップ」

1. 下準備:ジッパーとベルクロを閉じる

まずはウェアのダメージを防ぐ準備です。

  • 全てのジッパー、ボタン、ベルクロ(マジックテープ)を閉じる。

  • コード類(ドローコード)は緩めておきます。

  • ※ポケットの中にティッシュや行動食のゴミが残っていないか最終チェックを。

2. 洗剤選び:専用洗剤がベスト

家庭用洗剤には「柔軟剤」や「漂白剤」が含まれていることが多く、これが撥水剤の天敵(親水性=水を呼んでしまう)になります。

  • アウトドア専用洗剤Great Washを準備します

  • もし家庭用を使う場合は、液体で「蛍光剤・柔軟剤・漂白剤」が無添加のものを選びます。

Great Washは、ナノ粒子分散を採用しており、皮脂汚れを極めて微細な粒子に分解します。そのため、洗剤成分の残留を最小限に抑え、機能性素材の透湿孔や撥水層を塞ぎにくくします。

3. 洗浄:洗濯機でしっかり洗う

「優しく洗う」よりも「汚れを出し切る」イメージです。

  • 洗濯ネットに入れ、「標準コース」または「手洗いコース」で回します。

  • すすぎは通常より1回多め(2〜3回)に設定という情報が多く紹介されています。この理由は繊維に洗剤が残ると撥水性を損なう原因になるからです。しかしすすぎが多いと撥水剤を落とす、また表地を傷つける原因になります。すすぎはできるだけ少ないのが理想的ですが、洗剤の性能に左右されるので、使用している洗剤のマニュアル通りにすすぎ回数を設定してください。Great Washの場合はすすぎは1回で大丈夫です。

4. 乾燥:熱を加えて撥水力を呼び起こす

ここが最も重要なポイントです。PFASフリー素材は「熱」を与えることで、寝てしまった撥水基が立ち上がります。

  • 乾燥機(低温〜中温)で20分〜30分ほど回すのが理想です。

  • 乾燥機がない場合は、吊り干しで完全に乾かした後、当て布をしてアイロン(低温・スチームなし)をかけるか、ドライヤーの温風を遠くから当ててください。

5. 仕上げ:撥水テスト

最後に、水を数滴垂らしてみてください。

  • コロコロと水玉になれば完璧です。

  • もし水が染み込むようなら、洗濯時に一緒に使うタイプの「つけ込み式撥水剤」や、乾燥後の「撥水スプレー」でメンテナンスを行いましょう。

ワンポイント・アドバイス 汚れがひどい首元や袖口は、洗濯機に入れる前に、水で薄めた専用洗剤をブラシにつけて軽く叩いておくと、仕上がりが格段に変わります。

泥汚れを落とす「4つのステップ」

1. 「乾燥」させてから払い落とす

濡れたまま擦るのは厳禁です。泥が繊維の奥まで入り込み、シミの原因になります。

  • まずはしっかり乾燥させる: 泥が乾いて白っぽくなるまで待ちます。

  • ブラッシング: 乾いた状態で、柔らかいブラシや不要な歯ブラシを使い、表面の泥をパラパラと払い落とします。多くの場合これだけで汚れの7割は落ちます。

2. 「ぬるま湯」で洗う

部分的なケアを行います。このステップは洗濯機で洗う前の予洗いという位置付けにしましょう。

  • 流水で流す: 30度前後のぬるま湯を裏側から当て、繊維に残った細かな砂を押し出します。

  • 叩き洗いが基本: 落ちにくい箇所は、水で薄めた専用洗剤を指先かスポンジにつけ、優しく「叩く」ようにして汚れを浮かせます。ゴシゴシ擦ると生地の撥水コーティングを傷めてしまうので注意です。

3. 「洗濯機」で残留した微粒子を出す

洗濯機を使えるウェアの場合は

  • 洗濯ネットの使用: 他のパーツとの摩擦を避けるため、必ずネットに入れます。

  • すすぎを念入りに: 泥(砂)の微粒子はしつこく残るため、すすぎ回数を増やして完全に洗い流します。

4. 「仕上げ」の乾燥で表面を整える

  • 乾燥機の使用: 洗濯で綺麗になった表面に熱を加えることで、撥水性能を復活させます。ザックやテントの場合はドライヤーの温風を遠くから当てると良いでしょう。

  • 泥汚れがひどかった場所がシミになっていないか、乾燥後にチェックしましょう。

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