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極北のレースでみた素晴らしい景色

極北のレースでみた素晴らしい景色

世界の秘境で行われているレースには様々な場所があって、砂漠で行われる最高気温53度といった物凄く暑い環境で行われるレースもあれば、南極、北極といった極寒地で行われるものまで様々です。日本では決して味わうことのできない出会いが多くあり、人のちっぽけさを感じられるような壮大な景色の中を、ひたすら歩き、または走りレースを楽しんでいます。

サハラレース

今回はそんなレースの中でも2017年3月に挑戦した6633 Arctic Ultra(このレース模様は2018/1/17・21に、NHKBS1のグレートレースで一部放送されました)で出会った素晴らしい景色や、レース中の環境を紹介したいと思います。

6633 Arctic Ultraとは?

6633 Arctic Ultraはカナダ北部のユーコン準州のイーグルプレインズをスタートして、ノースウエスト準州のタクトヤクタックまでのレースです。 距離は約566kmで、制限時間は8日間。レースコースはまずはハイウェイを北上し、その後アイスロードといって、凍った川、海を平らに整備した氷の道をひたすら進みます。

6633 Arctic Ultra

レースコースといっても、ほとんどが一本道で間違いようがありません。ところどころに集落があって、道が分岐する場所もあるんですが、そういうところはチェックポイントになっていて、町の入り口にレーススタッフが待っていて選手を誘導してくれるので、コースを間違える心配はありません。

この集落で必ず宿泊するというわけではなく、泊まる場所は決まっていない。所謂自由なんです。だから眠くなれば途中でビバーグをすることになります。またスタッフがトレーラーでチェックポイントに移動しているので、運よくチェックポイントで睡眠を取るタイミングになれば荷台(室内)で寝ることもできます。

6633 Arctic Ultra

装備品はソリで引いて行くんです。積載量はおおよそ20キロで、ソリ本体が10キロ弱。歩いていてもゴロゴロと転がって行ってくれるので、重くて運ぶのが辛いということはありません。

2016年に挑戦したレースはYukon Arctic Ultraというもので、ホワイトホースからペリー・クロッシングまでの約500kmを8日間で走破するものです。このレースは2回出場していますが、どちらも完走はできていないんです。このレースのコースは、スノーモービルとか犬ぞりが行き来するような場所なので、6633 Arctic Ultraよりもアップダウンがあり、大変さの違いがあります。

だけど2017年の6633 Arctic Ultraを完走できて、また経験がつめたので、2019年は改めてYukon Arctic Ultraを挑戦してみようと考えています。

6633 Arctic Ultra

6633 Arctic Ultraで出会った美しい景色

6633 Arctic Ultraのコース終盤になると北極海に出るんです。そこは海が凍っていて、永遠と氷の世界に包まれています。この景色にはとても感動しました。

6633 Arctic Ultra

566キロのレース中200キロぐらいがアイスロードといって氷の道になっています。上の写真でおおよそ夜の9時ぐらいです。明るい時間は約12時間、太陽は高くは上らないので、地平線をちょっと上がるぐらいで、ゆっくりまた下がっていくという一日で、昼間の状態で、マイナス25度~30度ぐらいです。暗くなっても、そもそも太陽が高く上がらないのでマイナス5度ぐらいしか変わらないと思います。

6633 Arctic Ultra

走っている最中に足元をみると、その氷が凄くきれいです。日本では決してみることのできない雄大な自然に囲まれて、人のちっぽけさを感じながら、これからも秘境レースに挑んでいきたいと思ってます。

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