トレイルランニングを楽しむ際に欠かせない道具の1つにスントの時計があります。中でもコンパクトでスントのGPSウオッチ史上、再軽量のスント・スパルタン・トレーナーが、コストパフォーマンスが良く愛用しています。
スント・スパルタンシリーズの違い
スント・スパルタンシリーズには全部で、スント・スパルタン・トレーナー、スント・スパルタン・スポーツ、スント・スパルタン・ウルトラと3種類あります。
商品名にあるWrist HRはリストバンド型心拍計測のことで、時計の裏側に光学式心拍計測センサーがあり、手首から時計をつけた状態で心拍を計測してくれます。実際の心拍数の変化を、より正確に測るには、Suunto Smart Sensorなど胸に装着するタイプの心拍計を使用することで高い精度と心拍変動を得ることができます。
商品名にあるBAROは気圧センサーの事です(ULTRAにはBAROの文字はつかないのですが気圧計付モデルです。)
この3シリーズの違いを簡単に説明すると、まずバッテリー持続時間について
●スパルタン・トレーナーWrist HR:最大10時間
(パワーセーブモード:最大30時間)
●スパルタン・スポーツ:最大10時間
(パワーセーブモード:最大80時間 ※Wrist HR/BARO:最大40時間)
●スパルタン・ウルトラ:最大18時間
(パワーセーブモード:最大140時間)
となっています。
商品名にWrist HRが付いていないのは心拍ベルトを別で胸に装着することで、心拍の計測が可能になります。僕は心拍を計って、トレーニングに励みたく、また目安程度に使っているので、Wrist HRで十分です。
更なる違いとしては素材です。ベゼルというレンズの周りの素材、レンズの素材、ケースの素材とそれぞれに異なります。特徴的なところでいうとスパルタン・ウルトラは最高峰の素材を使用していて、ベゼルにはチタン、レンズにはサファイアクリスタル。スパルタン・スポーツはベゼルにステンレス、レンズにミネラルクリスタル。スパルタン・トレーナーは全てにポリアミドのモデルとベゼルにステンレス、レンズにミネラルクリスタルの両方があります。
最高峰の素材にも惹かれましたが、Wrist HRがスパルタン・ウルトラにはないので、諦めました。
重量の違いは(素材の違いで多少の差があります)
●スパルタン・トレーナーWrist HR:56グラム
●スパルタン・スポーツ:72グラム
●スパルタン・ウルトラ:73グラム
機能の違いは価格の差にも現れていて、気圧センサーがスパルタン・ウルトラとスパルタン・スポーツのBAROには搭載されています。気圧センサーがあることで、トレーニング中に計測してくれる標高データの精度が高いというメリットがあります。
またスパルタン・トレーナー以外には電子コンパスが内蔵されているので、道に迷った時にすぐに方角を知ることができます。コンパスを使うシチュエーションが多いか否かで、検討するのが良いと思います。
また操作性については、スパルタン・トレーナー以外はタッチパネルとなっています。スパルタン・トレーナーWrist HRは、タッチパネルではなく、側面に配置された5つのボタンで操作を行うという違いがあります。
もともとスントのアンビットを愛用していた方であれば、タッチパネルではないスパルタン・トレーナーの方が良いのかもしれないですね。
ここまでスパルタンシリーズの違いについて概要だけ説明しましたが、トレイルランニングのトレーニングの為の使用以外にも、非常に面白い機能が数多くあるので、その辺りを紹介していきたいと思います。
スント・スパルタンで出かける前に
スント・スパルタンの機能を説明する際には、大きく分けて
●走る前の便利な機能
●走っている最中に便利な機能
●走った後に便利な機能
と3つのシーンで説明すると解りやすいと思います。まずは僕が活用している、走る前の便利な機能を紹介したいと思います。
スントにはムーブスカウントというパーソナルな情報を様々な視点でチェックできる、スントマイページのようなサービスが提供されています。PCとスマホ、アプリで確認することができ、それぞれのデバイスで出来ることが異なります。
走る前の準備ではPCのムーブスカウントページを使うことで、自分の走ろうと思っているエリアのルートを、スントユーザー作成のルートから見つけることができます。これが結構面白くて、自分が思い描いていたルートとは全く異なったアイデアをチェックすることができるので、走ることが楽しくなります。
都内に住んでいるので、決まったロードランルートが多かったのですが、ムーブカウントのルート検索で、新たなルートを距離からチェックすることができるので大活躍です。
また初めて行くトレイルランニングでは、分岐で「あれ?どっちに行くんだっけ?」と迷って地図をチェックすることがあると思うんです。そういう時には事前にムーブカウントから走りたいルートを見つけたり、自分でルートを作成したりして、そのデータをムーブカウントで事前に登録しているスントの時計に同期することができ、同期した時計で、今どこを走っているのか?これからどこを走るのかを時計の「ナビゲーション」からチェックすることが出来ます。
マップの機能は非常に豊富で、使い続けていくことで、とにかく色々な楽しみ方を模索できると思います。
スントで楽しむランニング
トレーニングデータを蓄積するために、エクササイズというメニューで自分が行うアクティビティを選んでスタートボタンを押したら走り始めます。
アクティビティはランニング、トレイルランニングに限らず、サイクリング、トレッドミル、MTB、スイミングなどなど、非常に豊富です。バレーボール、サッカーなどのスポーツまで選ぶことができます。スタートと同時に心拍の計測がスタートし、心拍数、距離、速度、ペース、PTE、消費カロリーなどの情報が蓄積されます。
スマホを持ち歩く必要もなく、時計でためたデータは後から自動でスマホと同期し、同期したデータは全てムーブスカウントページでも確認することができます。
その他にもタイマー機能を使ってストップウォッチのような使い方をすることができたり、本日の歩数を自動でカウントしてくれ、消費カロリーを明示してくれたり、直近のトレーニングから身体の回復までにどれだけの時間が必要かをチェックできたり、睡眠データを計測してくれたりと、自分の体のことが解る機能が満載です。
機能がテンコ盛りだと、実際には使いづらい印象を感じる人も多いと思うんですが、インターフェースがシンプルで、マニュアルを読破しないと使えないという事も少ないと思います。
走った後もスントで楽しむ
僕がスントを購入して良かったと思う一番の理由はランニングデータが蓄積されることです。1か月で200キロを走ることを心掛けていて、今どのようなステータスかを簡単にチェックすることが出来るのはモチベーションアップにもつながります。
1つ1つのランニングデータも非常に細かく確認ができて、距離、平均ペース、平均心拍数、消費カロリー等をチェックできます。
僕はまだまだトレーニング方法に疎いのですが、スントのムーブスカウントでは、ケイデンス、運動後過剰酸素消費量(EPOC)、ピークトレーニング効果などの情報がチェックでき、これを更に活用すれば、効果的なトレーニングが出来るのだろうと推測しています。
またスントムービーというのが非常に面白く、自分の走ったルートを格好良く動画でチェッキできるんです。更にはソーシャルメディアで動画をシェアすることもできるので、ランニング仲間との情報共有にも楽しめます。
これから登山やトレイルランンニングを楽しむときには写真以外に、パーソナルな情報を蓄積して、安全に無理なくアクティビティを楽しんでいきたいと思っています。