登山をする時にも、通勤にも、ほぼ毎日愛用しているザックはマックパックのアンプレース25です。色々なところが破けてしまっていますが、それでも背負い心地、使い心地が抜群なので、手放せないです。
マックパックのザックの使い心地
マックパックのザックはニュージーランド発なんですが、お国柄アドベンチャーレースが盛んで、アドベンチャーレースに参加する人たちに向けた使い心地のよいザックを開発しようとして生まれたのがこのアンプレースというザックです。マックパックの開発者もアドベンチャーレースに参加しているので、非常に優れた作りで、安心感を感じます。
アドベンチャーレース仕様に作られているっていうのは、どういう特徴があるのか?それを知るためには、アドベンチャーレースの過酷な環境を知ることでわかると思います。
まず1つ目に湖や川の渡渉がレースには多くあります。そうするとザックを防水してもザックそのものがザブンと水の中に入るので、ザックの中に水が入ってしまう前提で考えることになるのですが、そうすると水はけの良さ、乾きが早いということが求められます。マックパックのアンプレースはザックの底に穴が付いていて、水はけが良い作りとなっています。
アドベンチャーレースに限らず、ニュージーランドでトレッキングに行くと普通に水の中をバシャバシャ歩いていく事が多いです。だから現地の人はトレッキング=濡れるという前提で装備を持ち歩いています。
もう1つは重い装備を持ち歩くようなシチュエーションにおいても背負いやすいという点です。ハーネスやストラップに厚みのあるパッドが施されていて腰加重が出来ます。これは登山での縦走でもそうですが、アドベンチャーレースにおいても重い荷物を背負うことになるので、背負い心地の良さというのは追及した作りと感じています。
マックパック アンプレース25の特徴
また余計な機能があんまりなくシンプルで使い易いです。例えば雨蓋についているコンプレッションストラップはザックのサイズに適した作りで、一か所でぱちっと締めるだけで中のものが出ないような作りとなっています。ストラップが中で1か所、外で2ヶ所・・といった面倒なことをしなくとも、簡単に中のものを出し入れできるのは、レース中には非常に使い勝手がよく、ストレスレスです。
背中に密着する背面パッドは中に入った装備がゴツゴツ背中に当たらないようなしっかりとした施しがあるにも関わらず、汗で濡れても直ぐ乾いてくれるんです。僕は尋常じゃないほどの汗っかきで、長くザックを背負っていると、そのうち汗疹ができてチクチクしてしまうこともあるんです。このザックの場合は、濡れたザックを少しの時間、ベロンって晴れたランチタイムに置いておけば直ぐに乾いてくれます。
ザックのサイドにはネット状のポケットが付いていて、これがめちゃくちゃアクセスが楽で使い勝手がいいんです。使いすぎて破けてしまってますけど。(笑
よくこの手のネットがついたザックがありますが、マックパックのザックについた、このネットは比較的大きくできていて、ボトルが2本入る大きさです。水以外にも行動食など動いている最中に取り出すことが想定できるものを多く突っ込んでおけばいいので、あんまり考えず使える良さがあります。
マックパック アンプレース25のメンテナンス
汗っかきだから、使ったあとのザックは洗う必要があるんですが、このザックの場合は中の背中側にマットが標準装備で付いていて、取り外しが出来るんです。これを取り外して、ザックを洗濯用ネットに入れて、え~いっ!と洗濯機に放り込んで洗えばオッケーなんです。汗っかきの僕にとっては、洗うことがラクというのは、たまらなく重要なことです。
このマットは就寝用のマットとしても使います。マットにエマージェンシーブランケットだけで寝ちゃうことが多くて、寝袋やテントなどの装備は持ち歩かないです。
普通テントを持ち歩いて縦走を楽しむというと、テント場でテントを張って寝袋に入って・・というのが普通だと思うんですが、僕の場合はあえて夜通し行動して寝るのは非常時だけっていうような事を楽しむんです。アドベンチャーレースだとレースにもよりますが、僕はグループ行動で踏破するっていうレースが好きなので、4人で行動するんですね。そうすると、僕は眠くないけど、仲間の何人かが眠いなんていう時もあって、そういうのをマネージメントするんです。意見が分かれた時に、何を優先して考えるか?その瞬間の状況を判断して、最適な未来を導き出していく事が重要になるんです。
眠たさ加減、行動速度、今いる状況、これから起こり得る状況、そんなことを瞬時に察知して「ヨシ!5分寝よう!」とか皆をまとめて、そのあたりで横になって、それこそザックを背負ったまま、だぁ~って寝るんです。そうしてパッと起きて、さあ出発!と皆を鼓舞して先に進みます。
アドベンチャーレースではMTBに乗ることもあるので、自転車に乗った状態で眠くなると非常に危険なんです。転倒して転んだら、怪我だったら直せる可能性はあるけど、マシンが壊れたらレースの続行が難しくなるので、そういう先のことをタスク管理していくことも大事なんですね。
こういうアドベンチャーレースを重ねていると、日本で楽しむ登山でも練習のようにレースと同じような状況で訓練をすることもしばしばで、山で寝るという価値観が人とはちょっと違っているかもしれません。難にも知らないでやっているのではなくて、地図読み、訓練、知識、色々なスキルが伴ってこそできることだと理解して慎重に行動しています。