山に入る際、山岳遭難事故に合わないように地図を持ち歩くことは重要です。更に地図読みができるとリスクヘッジにもなり山で楽しむアクティビティの幅が広がると思います。僕の場合はアドベンチャーレースに出場する機会が多く、レース中は地図読みは必須で、山でもカヤックでもMTBでも地図を持ち歩き、移動しては地図をチェックして、また移動しては地図を見る。その繰り返しです。
地図読みに欠かせないオルトリーブのマップケース
そんな地図読みをする時に欠かさず持ち歩いているのが、オルトリーブのマップケースです。サイズは幾つか出ていて、2種類の大きさ違いで状況に応じて使い分けています。アドベンチャーレースに出場すると、距離が例えば800キロとかあると、40枚近い地図が配られるんです。
配られた地図をじっくり観察して、どのように行動していくかを綿密に計画をたてます。配られる地図は防水加工とかしていないので、濡らせば使い物にならなくなってしまうので、大事に使う必要があります。そういう意味でもマップケースは重要な装備の1つとなります。
日本だとロゲイニング大会や、OMMレースなども盛んになってきているので、そういったシーンにおいてもマップケースは使える装備の1つだと思います。
オルトリーブのマップケースの特徴
マップケース1つとっても、メーカー毎で全然違います。その中でも僕にとってはオルトリーブのマップケースが群を抜いて良いと感じていて、1つに表面の透明なフィルム部分が柔らかく耐久性に優れています。レースになると、様々な天候に出くわしますが、高温だったり、低温で氷点下になったり、気温差が激しい状況においても、オルトリーブのマップケースの透明フィルムが全然固くならないんです。固くならないから手に馴染むんです。
地図って綺麗にピタッとフィルムに貼られた状態で見るんじゃなくて、歩きながら折ってみたり、曲げてみたり、その折り方や曲げ方も小さかったり、大きかったりと様々なんです。このように粗く使っても、地図にダメージが少なくて、少ないから躊躇なく折れる。これは疲れている時には非常にありがたくて、ストレスレスに行動に集中できます。
他のメーカーのものも色々と使いましたが、この柔らかさが全く違うなあという印象を感じます。状況に応じて固くなってしまって使い物にならなかった経験もあって、それからはオルトリーブのマップケースから離れられないでいます。
オルトリーブのマップケースの使い心地
地図の出し入れはマジックテープで開閉します。マジックテープ部分はクルクルと丸め込んで止めます。簡単に地図を入れて、密閉することができるので手間がありません。
これがよく見かけるパチパチとジップして開閉するものだと結構面倒なんです。少しでも空いていると中に水が浸入して、地図が使い物にならなくなってしまうので、オルトリーブのマップケースのような作りで、防水をしてくれるのは使い心地が良いです。
またネックストリングが購入すると付属品として付いてくるのですが、これがとっても使い勝手がいいんです。その名の通り、首から地図を掛けておけるんです。ネックストリングそのものも非常に丈夫で切れて落っことしてしまう心配も非常に少ないです。首から掛けるだけじゃなくて、様々な使い方ができるので、僕なりのルールを紹介したいと思います。
マップケースを使う際の僕なりのルール
まずは行動中の地図のしまい方です。目的は
・地図を見るという行為を億劫に感じない
・行動中地図が邪魔にならない
ここを重視して、このマップケースを上手に使うようにしています。まずこのネックストリングを短くできるので、短くした状態でザックのショルダーストラップに取り付けるんです。地図を見る頻度が多いゾーンでは、この状態で歩いていても足に当たらないし、崖を登るような時にも邪魔になりません。
このストリングの長さ調整だけで、地図を直ぐに見れるんです。マップケースが大きいものであれば、スナップフックが付いているので、両端を畳むようにフックでかけておけば邪魔にならないです。
地図を頻繁に見ないゾーンでは、クルクルと地図を丸めて、ザックに付いたバンジーコードなどでとめておけば、身体への干渉はほとんどなく行動しやすくなります。
カヤックゾーンで地図を見るときは、カヤックの上にマップケースを正面において、マップケースの端に付いたスナップフックで固定しておけば、風で吹き飛ばされることもなく安心して両手を使いながらカヤックを漕いで移動でき、更に非常に地図を見やすく目的地に向かうことができます。
マップケースに地図を入れる際の注意点
地図の見方って人それぞれの見やすさってあると思うんです。そういった中で僕は地図を回さないで見る人です。どういう事かというと、マップケースに地図を入れる際に、常に北側から入れるようにして、マップケースを使って地図を見る際に、常に北を真上にしながら見るようにしています。
また地図をザックから垂らした時に、左側に付けるのが好きなんです。だからマップケースの4隅にあるスナップフックも取り付ける位置を毎回決めています。一番体に近い位置にマップケースを取り付けて、ストレスなく見るためには、付ける位置にはこだわっています。
海外遠征でアドベンチャーレースに出場するときに、ちょっとでも地図を見ることにおいてストレスを感じる。地図を見るのが嫌になると「まあ、いっか」という考えが生まれて、それが結果リスクにつながっていきます。アドベンチャーレースでの僕はナビゲーターという役割を担うことが多いので、4人の命を預かっているといっても過言じゃないんです。
だからレース中は集中力を切らさずに、行先を常に正しく導いていく。もし間違ってもそれに早く気付く。この目的を達成する為に、地図をみるという行為に少しでもストレスを感じてしまうと、800キロという距離であれば、10日以上は要するので、ストレスが蓄積されて期間が経つことでリスクが高まっていく。こういうことのならないように、マップケースの役割やマップケースの使い方、自分なりのルールを作っておくことは重要です。
別にアドベンチャーレースに限ったことじゃなくて、皆さんが楽しむ登山でも同じことが言えると思います。ワンデイでいく山でも、少しでも迷ったら地図読みを怠らないように心掛けることは重要です。
オルトリーブのマップケースがなんと!
とにかくオルトリーブのマップケースを使い続けて、アドベンチャーレースに出ていると色々なことに気付くんですが、寒い時に暖かいんです。(笑
冷えを感じるときって体幹を温めると良いって言いますが、首からマップケースをぶらさげると、ちょうど体幹を温めてくれるんです。お腹も温かい。(笑
逆に物凄く暑がりな僕は、マップケースで体幹を温められると嫌なんです。風よもっとこ~い!っていう気持ちが強くなるので、そういう時はくるくると畳んでおくようにしています。