山遊びの幅の広がりを提供してくれるマウンテンバイク。僕はアドベンチャーレースにも出場するので、レースでも乗るし、普段山を楽しむときにもマウンテンバイクを持って行く事も多いです。子供にもマウンテンバイクに乗らせて、一緒に遊びに行くこともしばしばあります。6月頃になると、山ではイエローベリーやキイチゴ、グミ、桑の実がなる時期があって、自転車で山の奥に入って摘んで食べたりと楽しんでいます。
マウンテンバイクのメーカーにはこだわりはないけど、軽さは重視しています。僕が愛用のマウンテンバイクはカーボンフレームで軽量性に優れています。
アドベンチャーレースに出場している選手のマウンテンバイクを見ると、サスペンションが前にも後ろにもついているフルサスと言われるマウンテンバイクに乗っている人を多く見かけます。
世界のトップチームと呼ばれる人たちもフルサスのマウンテンバイクを使用していましたが、サスペンションがあることで、振動を抑えて身体への負担を軽くしてくれます。ただし僕が乗っているマウンテンバイクは後方のサスペンションはなくて、前のみにサスペンションが付いているんです。これによって全体的な重量を抑えることが実現できています。カーボンフレームがある程度全体の振動を抑えてくれるので、今のところ軽量性を重視して、このスタイルのマウンテンバイクで満足しています。
キャリアバックはアドベンシャーレースに出場する時はなるべく取り入れるようにしています。アドベンシャーレースでは、トレッキング時に重い荷物を背負って行動しているんですが、できれば自転車に乗るときは同じ重量のザックを背負って走りたくないんです。できるだけ身体への負担を軽減するのに、自転車の方に荷物をくっつける方が楽なので、マウンテンバイクのゾーンで荷物の入れ替えをするようにしています。
アドベンシャーレースでは4~50時間ぐらいマウンテンバイクに乗っている時間があるんです。レースによってはもっと長い時間の時もあります。普通に考えたら長く感じますが、2018年3月に出場したニュージーランドのアドベンチャーレースでは10日間の内の約2日間なので、感覚としては少ないんです。
最近新たにトップチューブにも小さなキャリアバックを取り入れたんですが、僕は身体が大きく太腿も太いので、擦れちゃうんです。(笑
でもこんなに小さなキャリアバックでも行動食など小さいけど重量のある荷物を移し替えられるので重宝するんです。また細かなものでいうとファーストエイドや自転車の工具など色々とあって、それら全部を持ち続けなくちゃいけないので、小さなキャリアバックでも出来るだけ取り入れるようにしています。レース中は太ももが擦れてもなんとかなるだろうと考えています。
レース中はマウンテンバイクを持って山を登るようなゾーンもあって、2,000メートル登って、2,000メートルダウンするんですが、その間自転車を担がなくちゃ行けないんです。こう考えると軽さって重要なポイントなんです。
この自転車は実はアドベンチャーレースの仲間から譲り受けているんですが、彼女は2013年2月にカヤックの練習中に事故で亡くなってしまったんです。その時は彼女を含めて2人の仲間を失いました。
彼女とは2010年のアドベンチャーレースで一緒のチームになって、その時から世界のレースに沢山出たいって意気込んでました。凄い頑張っていたんですが、海外アドベンチャーレースではまだ正式には完走は一度も出来ていなかったんです。
僕らが出場しているアドベンチャーレースって4人1組になって全員がゴールして完走というジャッジが下されるんですが、1人でも途中リタイアなどで欠けてしまうと、完走とは言えないんです。そういう意味でも彼女個人では、ゴールまで到達したことはあったんですが、仲間皆というのは亡くなってしまうまで、結果1度も成し遂げることが出来なかったんです。
だから、僕が譲り受けさせてもらって、このマウンテンバイクに2人分の想いを載せて、沢山のレースに出場して遊びまくろうと思っているんです。