ちょっと肌寒い季節の登山時に欠かせないウェアはポーラテックアルファを採用した2着のウェアです。1つはジャケットタイプで、もう1つはベストタイプとなっており、寒さによって使い分けています。
登山をする際に気にしているのは、温度差です。登山を開始するときには身体は温まっていません。そうするとちょっと大目に着込んで登山を開始するのですが、程なく身体が温まり、そのうちオーバーヒートを起こし汗をかいてしまいます。そうして着込んでいるウェア類を脱いで、登山を再開します。その後、頂上に向かっていると徐々に気温が下がり(100メートルで0.6度下がると言われています)、寒くなってくるとウェアを改めて着込みます。稜線に上がると、一気に風が強くなって、行動による熱量よりも外気温が寒ければ、更に重ね着をします。
このようにウェアを着たり脱いだりを繰り返していると身体の疲れを感じるし、「寒い」「暑い」という体温調整が上手にできないことによる体力消耗も否めません。そんな時に活躍してくれるのは、ポーラテックのアルファのウェアで、登山開始から頂上に行くまでの間、脱ぎ着の必要がほとんどありません。
例えばTHE NORTH FACE ハイブリッドアルファジャケットは正面からみて黒い部分にポーラテックのアルファが採用されていて、体幹を冷やさない作りになっています。それ以外のグレーの生地部分は裏地がグリッド状になっていて、程よい保温性と透湿性によって、アクティビティを快適なものにしてくれています。
ポーラテックのアルファという生地は衣服内温度の調整が可能になっているため、熱がこもれば外気に放出してくれ、寒くなれば、体から熱を溜めてくれる優秀なファブリックです。
THE NORTH FACE ハイブリッドアルファジャケットは、汗をかきやすい脇や背中には、通気性を重視した素材を使用し、温めるべき体幹にはポーラテックアルファを使用した作りが特徴です。ポーラテックアルファを袖や背中にも使用しているウェアもあり、アルファの使用面積によって、シーンを想定し使い分けています。
ベストタイプにはTHE NORTH FACEのハイブリッドアルファベストを愛用しています。見ての通り、前面は全てアルファが採用されており、袖がない分、体幹を冷やしすぎない事を目的にした着用に長けています。
背中はグリッド構造の通気性を高めた生地が採用されてるので、ザックを背負っていながらのアクティビティに非常に相性がいいです。