ドイターのバックパック『フューチュラプ

登山ザックのパッキング方法を正しく知っている人はどれだけいるでしょうか?今回は正しい登山ザックのパッキング方法、また知っておくと便利な心がけについてお伝えしようと思います。

軽いものを下に、重いものを上に

ドイターのバックパック『フューチュラプ

登山ザックといっても、様々な容量のザックが存在します。また日帰りから縦走、山小屋泊からテント泊とシーンと手段の掛け合わせによって、色々な考え方が存在すると思います。
パンキングする上で、軽いものを下に、重いものを上にしておくと重心を保ちやすくなります。これが逆だと、後ろにのけぞるようになるために、山の登り降りで前屈みの姿勢になりがちです。高い位置に重いものがあることで、その重みが足にちゃんとかかるようになるので、疲れにくく、歩きやすくなります。

また重いものは背中側、軽いものは表側という事も一緒に考えて、ザックの中を立体的に捉えると、よりバランスの良い登山ができるパッキングになることでしょう。

この重いものを上にという考え方だけを鵜呑みにして、メインの気質はスカスカなのに、雨蓋に沢山ものを入れたりするのは非常に危険です。また上と言っても、肩より上のほうで重いものばかりをパッキングすると「滑落の危険」「転倒の危険」にもつながるので、肩より下のあたりというのがベストだと考えます。

よく出すものは上に、あまり出さないものは下に

ブラックダイアモンド ボルト

登山中に雨が降ったらレインウェアを取り出すことでしょう。樹林帯から稜線に出て風が吹けば、ウインドブレーカーを出す事でしょう。

『自分が行く山に対して、起こり得るシチュエーションを考える』ことは、何を持って行くべきか?またそれらをどのようにパッキングするべきか?につながります。よく出すものは上に、あまり出さないものは下にというのは、1気質のザックの場合、2気質でザックの下にもアクセス可能なジッパーがあるのならば、下の方に良く取り出す軽いものを入れて置くことも可能です。

マウンテンカラに持参した皆のザックと道具

現在のザックにはサイドポケットやフロントポケットなどがあり、これらを活用することで、快適な登山を実現できます。ここで重要視したいのが、ザックをおろさずして取り出せるものと、そうでないものをまずは分類することです。地図やコンパス、飲料水や行動食といった、登山中に使用頻度が非常に高いものは、ザックをおろさずして取り出せる、サイドポケットや、サコッシュのようなオプションを追加してパッキングします。

ザックをおろさないと取り出すことのできないポケットには、ファーストエイド、エマージェンシーキット、手袋やレインウェア、ヘッドランプなど、状況に応じて素早く取り出したいものを収納しておきます。

左右の重量配分にも気を遣う

パイネ(paine)のザック「ガッシャブルム80」

片方に重いものが偏らないよると、登山中にバランスを崩しやすくなります。基本はそんなに気を使わなくとも、現在のザックは縦長のものが多いので重心が左右どちらかに偏ってしまうことは少ないと思います。それでもメイン気質にパッキングする際は、縦割り区画を設けないように心掛けると、安定感が増す事でしょう。区画は上、中、下と背中側、表側というように考えます。

スタッフバッグを利用して種類別に分ける

道具をパッキング

ザックを大きな袋に例えると解りやすいのですが、この中に、細かなものか大きなものまで何もかも入れてしまうと取り出すときに解りにくくなってしまいます。食料用バッグ、クッカー類バッグ、ウェア類をまとめたバッグ・・・とそれぞれをスタッフバッグに入れて小分けにします。このようにしてザックの中にパッキングすると、取り出しやすければ、パッキングもしやすいです。

ここで気を付けなければいけないのは、スタッフバッグとスタッフバッグの間に空間ができてしまわないようにすることです。これはスタッフバッグにあえていれないウェアを、この隙間に押し込むことで、最終的にザックの中が安定して、持ち運びやすくなります。

登山用ファーストエイド「テーピング」

スタッフザックに全てを入れる必要はなく、クッカーなどはベルトで蓋をとめてそのまま入れたり、よく使う小物類はジップロックに入れて、外側のポケットに入れたりと考えるようにしています。

ドライパック以外のスタッフザックは巾着タイプがなんだかんだ一番使い勝手が良いと感じています。また多くのスタッフバッグを使うのではなく、多くても4~5つぐらいでまとめるように心掛けています。こうすることで、頭の中もシンプルになってストレスなく取り出し、片づけが出来るようになります。

ザックの防水対策においても、スタッフザックにドライパックを用いることを推奨します。ザックカバーを使って雨対策を行っても、山の上で強い雨に見舞われれば、背中側からの浸水によって、中のものが濡れてしまうことがあります。濡れてしまったものがダウンシュラフやダウンジャケットなどの防寒着であれば、テントで夜を越すことも難しくなり、最悪低体温症の可能性も拭われません。

ドライパックをライナーとして使う事で、ほぼ完ぺきな防水性を確保でき、さらにドライパックを応用して使う事も可能です。例えば就寝時に足先をドライパックの中に入れれば保温力がアップします。

具体的なパッキング方法

パッキング

これまでの説明から具体的なパッキング方法を紹介します。ザックは1気質だと考えてください。まず一番下には寝袋を入れます。その上にフリースやダウンジャケットなどの防寒着を入れます。ここまででザックの約半分ぐらいが埋まります。

ちょうど背中辺りにクッカー食料、直ぐに取り出さない予備の行動食などを入れます。その上にテント、最上部にはカメラなどの壊れやすいもの、レインウェアという順番です。

ザックの中でボタンが押されてランプが付きっぱなしになっていたり、ジップがちゃんとしまっていないが為に、お米が外に出てしまっていたり・・・そんな事が無いように、パッキングをする前に、荷物は一度すべてをザックの外に出して、最終点検を行って、その後パッキングを開始するようにすると、「あれ?これこれは忘れずにパッキングしたっけ?」と道中に心配になることも少なくなります。


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