アウトドア スマートウォッチ

腕時計としても使え、スマホと連動してアプリ操作やデータ管理が手軽に行えるスマートウォッチが脚光を浴びています。

アウトドア時計においても、スマートウォッチだからこそ実現できる機能性、視認性・・・多くのメリットがあり、アウトドアを楽しむ人たちの中で、スマートウォッチを使って、アクティビティをより快適に楽しんでいる方々もみかけることが多くなりました。

今回は、今シーズン見逃せないアウトドアスマートウォッチと題して、3つのメーカーの代表的なスマートウォッチを様々な視点で検証してみようと思います。

登場するスマートウォッチ

アウトドア スマートウォッチ

今回紹介するスマートウォッチは
・ガーミンfēnix 5X Sapphire
・エプソンWristableGPS『MZ-500L』
・カシオPRO TREK Smart『WSD-F20-BK』
の3機種で、いづれもそれぞれに特徴があり、自分が楽しみたいアクティビィティやスタイルに合わせて選択することで、リスクを防ぎ、快適な山旅が実現できそうです。

実際に使ってみないと解らないという点も数多くあると思います。そんな悩みをお持ちの方々の為にも、なるべく解りやすく、概要を端的にまとめて紹介していこうと思います。

その①:各スマートウォッチの位置確認方法

アウトドア スマートウォッチ

登山をする上で、自分の位置を知る事は非常に重要です。今回紹介するスマートウォッチのいづれもが、高度・気圧・コンパスを搭載した上に、GPS機能が追加され、安定した位置情報の受信が可能となっています。

GPS機能が搭載されていることで、スマートウォッチの画面上に地図を表示させ、地図上に自分の位置をアイコンで表示させることができるのも非常に特徴的です。この地図の描画方法に、それぞれメーカー毎の特徴があります。まずはこちらから紹介していきます。

ガーミンfēnix 5X Sapphireの地図機能

ガーミン アウトドア スマートウォッチ

ガーミンfēnix 5X Sapphireには、登山地形図と日本詳細道路地図が搭載されています。山の中のトレイルでは登山地形図を、都市では日本詳細道路地図を表示させることができます。

登山地形図は、昭文社の「山と高原地図」60冊分のデータをベースに、国土地理院2万5千分の1地形図の元となる数値地図の情報を加えたものとなっています。

海外の地図情報がないので、日本以外で地図を描画することができない点は注意が必要です。

登山コースには赤実線で表記された一般的な登山コース、赤の破線で表記された難路・・といったように玄人にも満足な地図情報を時計の画面でチェックすることができるようになっています。

ガーミン アウトドア スマートウォッチ

その他、ランナーやサイクリスト向けに、最適な経路を表示してくれるオプションや、Around Me地図モードによる、ナビゲーション機能と、様々なアクティビティで便利な使い方ができます。

エプソンWristableGPS『MZ-500L』の地図機能

エプソン アウトドア スマートウォッチ

エプソンは総じて非常にシンプルな作りと言えます。現在地の情報を確認する為の機能としては、標高と高度変化グラフが主となっており、カラー地図表示などはありません。

実際にいくコースが決まっていれば、昭文社の日本百名山おすすめ登山コースが内蔵されているので、そこからコース情報を選択したり、登山者向けコミュニティサイト「ヤマレコ」で作成した計画をPCやスマホアプリ経由で本体の時計にコースを取り込むことが可能です。選択または取り込んだ登山ルートのスタートからゴールまでを平面図で表示し、さらに今いる場所も表示してくれます。

標高グラフナビゲーションに画面を切り替えれば、登山ルートのスタートからゴールまでの標高の変化も確認できるので、現在地から次のポイントまで、登りが多いのか、下りが多いのかなどシンプルな情報から確認することができます。

カシオPRO TREK Smart『WSD-F20-BK』の地図機能

カシオ アウトドア スマートウォッチ

カシオPRO TREK Smart『WSD-F20-BK』で描画される地図は、フルカラーで非常に高精細です。スマートフォンでおなじみのGoogleMapとダウンロードに対応したMaoboxという2種類の地図を選ぶことができ、非常に解りやすいのも特徴的です。

Mapboxはアクティビティの種類や使用目的に合わせて選べる地図が準備されており、ダーク、ライト、アウトドア、ストリートサテライト、ストリートと5種類準備されています。シンプルに道路だけを見たい場合、暗がりの中で地図をチェックしたい場合など、シーンに合わせて選べます。

携帯電波の届かない場所では地図を表示することができなくなってしまうのですが、事前に地図データをダウンロードしておけば、携帯電波の圏外の場所でも地図を表示することができます。

カシオ アウトドア スマートウォッチ

またアプリのインストールによって使える地図が多彩で、人気なアプリを挙げるとYAMAP、Ski Tracks,View Rangerなど、使い慣れたアプリとの連携が可能です。

その②:各スマートウォッチの仕様概要

サイズ、重量、ディスプレー、操作性、ウォッチフェイスのカスタマイズなど、スマートウォッチ1つとっても、その機能性は様々です。

サイズ

アウトドア スマートウォッチ

・ガーミンfēnix 5X Sapphire:直径30.5mm×厚み17.5mm
・エプソンWristableGPS『MZ-500L』:直径47mm×厚み17.6mm
・カシオPRO TREK Smart『WSD-F20-BK』:直径33.5mm×厚み15.3mm
と正面からみた大きさはエプソンが一番大きく、次いでカシオ、ガーミンという順番です。3モデルの中では、厚みはカシオが一番薄く、ガーミンとエプソンはほぼ同等です。

重量

・ガーミンfēnix 5X Sapphire:98グラム
・エプソンWristableGPS『MZ-500L』:72グラム
・カシオPRO TREK Smart『WSD-F20-BK』:92グラム
重量はいづれも体感の差はありません。カタログ値でみるとエプソンの72グラムは、他と比べると秀でているように見えますが、実際に付けた心地でいうと、さほど変わらないという印象を感じます。これが長距離のトレイルランニングシーンとなってくると、約20グラムの差は大きいのかもしれません。

ディスプレー

アウトドア スマートウォッチ

カラーディスプレーを採用しているガーミンとカシオ、さらにカシオはモノクロ液晶とカラー液晶を重ねた二層構造のディスプレイとなっていて、2つの液晶を使い分けることで、シーンに応じて常に優れた視認性を確保しているのが特徴的です。

操作性

アウトドア スマートウォッチ

唯一カシオのみタッチパネルを採用しています。ガーミンとエプソンは側面にあるボタンで、決定やキャンセル、切りかえを行います。カシオにも側面にボタンがあるので、ボタンで操作することも可能です。

ボタンの数は正面からみて
・ガーミンfēnix 5X Sapphire:左3つ、右2つ
・エプソンWristableGPS『MZ-500L』:左2つ、右3つ
・カシオPRO TREK Smart『WSD-F20-BK』:右3つ
となっており、好みではあると思いますが、左にもボタンがあることで、ウェアとの干渉によってボタンが押し辛いという欠点をガーミンには感じます。

カシオ アウトドア スマートウォッチアウトドア スマートウォッチ

タッチパネルはスマホ使いの慣れからボタンよりも使いやすく感じる人も多いのではないでしょうか?ただし、水滴が画面に付着しているとタッチパネルによる動作が鈍くなるという欠点はぬぐいきれません。その場合はボタンを使って操作することになります。

ウォッチフェイス

ガーミン 

ウォッチフェイスがカスタマイズできるのは、ガーミンとカシオです。ガーミンの場合は、スマホアプリ「Garmin Face It」を使用して、スマホにある写真を使ってフェイスデザインをカスタマイズすることもできれば、スマホアプリ「ガーミンコネクト」をつかって多くのフェイスデザインをダウンロードして楽しむことができます。ガーミンオリジナルのフェイスデザインも多彩なバリエーションで取り揃えています。

カシオ アウトドア スマートウォッチ

カシオは予め搭載されたオリジナルフェイスデザインがなんといっても魅力です。ガーミンと比べると、手の込んだフェイスデザインが多くあり、現在地のロケーションと連動していたり、日本人好みのクラシカルなデザインがあったりと、ファッション性が高い印象を感じます。

またGoogleの最新OS「Wear OS by Google」を搭載したスマートウォッチなので、Googleのアプリストアから、多彩なデザインのウォッチフェイスを追加して楽しむこともできます。

その③:各スマートウォッチの充電時間と寿命

アウトドア スマートウォッチ 充電

スマートウォッチで気になる点の1つに充電時間と充電寿命があると思います。フル充電までの時間は、
・ガーミンfēnix 5X Sapphire:記載なし
・エプソンWristableGPS『MZ-500L』:2.5~3.5時間
・カシオPRO TREK Smart『WSD-F20-BK』:約2時間
となっています。電池寿命においては
・ガーミンfēnix 5X Sapphire:
├ウォッチモード+光学心拍計:最大12日
├GPS 使用ありのトレーニングモード+光学心拍計:最大20時間

・エプソンWristableGPS『MZ-500L』:
├時計表示時:約24日間
├GPS 使用ありの毎秒測位:約46時間

・カシオPRO TREK Smart『WSD-F20-BK』
├GPS 使用ありの間欠測位の通常使用(カラー表示): 約1日
※ディスプレイの二層構造によって可能になるモノクロ液晶を併用すると約2日
├GPS 使用ありの毎秒測位(カラー表示):約18時間

となっており、エプソンはシンプルな表示に振り切った作りから、電池寿命を伸ばしている狙いを感じます。充電用の付属品を見ると、ガーミンとカシオはケーブル1本で充電が可能なのに対して、エプソンは充電用クレードルと、ややゴツく、持ち歩くのに難を感じます。

アウトドア スマートウォッチ 充電

スマホ用のモバイルバッテリーを持ち歩くことを視野に入れれば、ガーミンもカシオもGPSをガシガシ活用しながら縦走しても、2泊ぐらいまでなら問題なく活用できると思います。

まとめ

いづれのスマートウォッチも特徴があって、何を重視したいかで選択肢が定まるのではないでしょうか?

いままで見てきた特徴をまとめてみると、

・ガーミンfēnix 5X Sapphire

ガーミン アウトドア スマートウォッチ
【特徴】心拍計付き・トレーニング機能が搭載・ベルトの交換が容易
ランニングも登山もストイックに楽しみたい、更にトレーニングも重視したい方におすすめ。心拍計も付いているので、高度なパフォーマンス測定も可能なのがウリ。3機種の中では唯一の海外ブランド。メニュー名など少し使いづらいのが難。海外の登山には地図が全く使えないので注意が必要。

・エプソンWristableGPS『MZ-500L』

エプソン アウトドア スマートウォッチ
【特徴】必要最低限の機能によるシンプルな情報・トレッキング計画の作成が容易
トレッキング、ランニングを中心にアクティビティを楽しんでいる方におすすめ。時計に表示される情報はいたってシンプルなもので、必要最低限の情報を確認できるというのがウリ。時計の見た目がスポーツウォッチという雰囲気なので、おしゃれを楽しむ普段使いには、若干難色を感じる方もいるのでは。

・カシオPRO TREK Smart『WSD-F20-BK』

カシオ アウトドア スマートウォッチ
【特徴】Googleのスマートウォッチ向け最新OS搭載。オリジナルウォッチフェイスの豊富さや多彩なアウトドア・スポーツアプリとの連携が魅力。
アウトドア向けといいながら、G-MAILやGoogleカレンダーなどが使えたり、日常使いにも非常にマッチした作りが特長。様々使い方が創造できるので、色々な可能性を秘めている。色々な機能がある分、使いこなすまでにやや時間がかかるが、スマートフォンを使っている人であれば難しくはないだろう。

ここまで見てきた3機種だが、細かな点を挙げれば、きりなく特徴の差があります。今回は3機種の突飛な部分をピックアップして、概要のみの紹介でしたが、自分のスタイルと合っているかという点の掴みは理解してもらえたのではないでしょうか?

スマートウォッチ選びのヒントになれば幸いです。

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