バックカントリー3種の神器、ゾンデ棒とスコップの紹介です。 ゾンデ棒は一本のスティックに素早く組み立てられるんですね。それでメーターもついているから深さを計測できます。 使い方はビーコンである程度の距離まで近づいて、目処がたったところでこれを突き刺して、感触によって埋没者を探すという決定的なところで使う道具です。
ゾンデ棒はブラックダイヤモンドのアバランチプローブ
僕が使っているのはカーボン製の軽量のものでブラックダイヤモンドのアバランチプローブというものです。 ゾンデ棒は長いもので3メーターちょいあるんです。日本は豪雪地帯なので3メーターぐらいあってもいいんですけど、去年新調したのは2メーター40センチのものなんです。
なんで短くしたかというと、実際の捜索するシチュエーションを考えたときに、例えば2メーター以上の深いところに人が埋まってしまうと、ビーコンで探しても曖昧になるんです。「この辺かな?」というのが特定しにくいんですね。
特定しにくいところで、ゾンデ棒を突いていても当たらないから「この辺だよな」となった時に、上の1メーターぐらいの雪をスコップでどけるんですね。それで埋没者までの距離を一気に短くしてあげて、そこからもう一度探してあげて、突き刺すと。
そういう使い方を考えると、1メーター50センチぐらい刺せれば捜索となったときには充分だったりするんですね。だったら軽量化させようと思って2メーター40センチのものを新調したんです。 長いゾンデ棒が役に立つ時もあって。積雪層を探る。つまり雪がどうやって積もってきているか?というものを調べる人達からすれば3メーターぐらいあって、調べていくっていうのが重要なのかもしれないですね。
ブラックダイヤモンドのスコップ
スコップはブラックダイヤモンドのトランスファー3というモデルです。 ブレードとシャフトが分割出来て、2段階の伸縮機能付きだから、持ち運びやすく使いやすいですね。 スコップやゾンデ棒は雪崩の遭難事故で使うシチュエーション以外にも、雪山に入ると様々な利用用途があるので、非常に重宝してますね。