雲取山

奥秩父山塊の東端に位置する雲取山は東京都の最高峰で知られ、その標高は2017メートル。日本百名山に選ばれており、周辺の山々と一緒に富士山、南アルプスと眺めが良く、好きな山の1つだ。

雲取山

今回は、この雲取山初登頂に挑戦したいという友人3名を引き連れて、僕が大好きなルートを案内することとなった。これを機に色々な山旅に一緒に行ければと願って、日帰りでも楽しめる山ではあるが、テントを担いでテント生活も一緒に楽しんでもらうプランにした。

登山前はLINEで登山グループを作り、今回必要な装備について情報共有から始める。

持ち物
┝テントマット
┝寝袋
┝レインウェア(状況判断)
┝防寒着
┝帰りの着替え(風呂に入らない場合はTシャツだけでもいいかも)
┝ビール3本(個人判断)※冷やす場所あり
┝日本酒やウイスキーなど(お酒のシェアしましょう)
┝ガスストーブ、ガス缶
┝カトラリー(スプーン、箸、皿)
┝1日目の行動食
┝2日目の朝と昼飯
┝米1合
┝サングラス
┝ファーストエイド
┝エマージェンシー
┝ヘッドランプ
—–
分担する装備※食事内容はカレー&酒のつまみ
┝テント(僕、O君)
┝カレー用鍋&炊飯器(僕)
┝じゃがいも、人参、玉ねぎ各1つづつ(O君)
┝ナイフ&まな板(O君)※まな板は牛乳パックを使うとか考えてみて
┝カレールウ、魚肉ソーセージ、生姜、ニンニク、一味、油、カレーをすくうスプーン(M君)
┝つまみ(缶詰、サラミ、チーズ、ビーフジャーキーとか)(Y君)
┝ランタン(僕)
┝釣り道具類(僕)

こんな感じで情報共有をして、当日奥多摩駅に集合。

雲取山

奥多摩駅からバスにゆられてバス停「お祭」へ。ここから約3時間林道をひたすらに歩く。不思議な名前のバス停名が多く、ダム湖に沈む前の情景が思い浮かぶ。「お祭」もその1つ。調べてみるとダム湖に沈む前の集落の傍に呑竜さまの社があり、そこではお祭りが盛んであったことから名づけられた、とか(『多摩源流を行く;瓜生卓造(東京書籍)』)

雲取山 後山川

後山川林道を歩いていくと、その日の目的地「三条の湯」へ到着する。初日はゆっくりとテント生活を楽しみ、山の中で静かな宴会を楽しむ事とした。後山川林道は名前の通り後山川沿いにある林道だが、入渓ポイントが幾つかあり、渓流釣りが楽しめる。途中入渓ポイントがあったので、降りていくと非常に気持ちの良い空間が広がっていた。

今回は魚券を手に入れることが出来なかったので、魚影があるかをチェックするのみに留めた。僕らの前にはあまり人が居なかったのか?イワナが数匹ゆるりと水面を泳いでいた。

雲取山 三条の湯のテント場

天気の良い週末ということもあって、先行者も多く、幕営地はテントで敷き詰められていた。それでも先端地に空きが少しあり、なんとかテントを設営することができた。

アライテント

MSRハバハバ

今回2つのテントを4人で使うので、僕はアライテントのトレックライズ2。友人はMSRのハバハバを。

雲取山 三条の湯のテント場

テント設営を行いつつも、持ってきたビールを川で冷やすことも忘れずに。本日のディナーはカレーライス。食事の支度をする前に、三条の湯にきたら絶対に入っておきたい温泉へ。

雲取山 三条の湯

混雑もあって、少々の時間列に並びお風呂へ。眺めが良かったり、気持ちが良かったり…高揚した気持ちになると、見ず知らずの人でも山仲間ということで共感し合いたくなるもので、初対面の方々に「気持ちいいねえ~」と声をかけられる。こういう時間は決して都会じゃ味わえない。山旅が好きで良かったなあ~と思う至福の時間だ。

ビールで乾杯

一日目は林道3時間という運動量は少ないながらも、お風呂はやっぱり気持ちよく、暗くなるにつれて冷えてくるだろう外の空気に対応すべく、ウインドブレーカーを着込む。テン泊込の山旅初体験のメンバーにも、風邪をひかないように、と教師のような気持ちで注意喚起を行う。

とりあえず、1日目お疲れさま、そして明日は約1,000メートルほどの標高差を登ることになるけど頑張ろう!という気持ちを込めてビールで乾杯。

雲取山 三条の湯のテント場

お酒のおつまみ係りのY君のザックからは、これでもか!と言わんばかりのニクニクしいつまみが出てくる。普段食べたらしょっぱくて口にしないようなつまみも、汗をかいたときには不思議と塩分の強さを感じない。山で汗を多くかくだろう時期には塩分強めの行動食を持ち歩くのも納得できる。

雲取山 三条の湯のテント場

カレー野菜係りのO君は根菜をメインに、カレーそれ以外係りのM君はカレールウと魚肉ソーセージ&油&調味料を、僕は4人前のカレー作りに最適な焚火缶セットを、という役割分担。

雲取山 三条の湯のテント場

オリーブオイルを多めに入れた鍋に野菜を炒め、ちぎった魚肉ソーセージを入れて少々炒める。ここにテント場で手に入れた水を入れて煮込んで、最後にカレールウを投入したら出来上がり。お好みで、一味唐辛子を使って辛さ調整。

雲取山 三条の湯のテント場

お米は洗うのが良いのかもしれないけど、米ぬかが自然にどんなインパクトを与えるのか解らなかったので、洗わずに水を投入。20分ほど放置したら、ストーブで一気に沸騰させる。焚火缶はアルミなので熱伝導率が良いものの、鍋が大きいので下から一方的に熱が加わる。強火がずっと続くと、上は炊けてないけど下が焦げちゃう、なんていうことになりがちなので、グツグツといったら中火にして、熱が蓋の隙間から逃げないように重石を置いてしばし待つ。

雲取山 三条の湯のテント場

湯気がなくなりグツグツの音がピシピシという音に変わったら火を消してしばし放置。ゆっくり蒸らして待つこと10分。美味しいご飯が炊けた。

雲取山 三条の湯のテント場

ビールとつまみで、あれやこれや語った後に楽しむカレーはまた格別。家で魚肉ソーセージのカレーが晩ごはんに出て来たら残念な気持ちになるけど、山の中ではこんなに豪華な料理になるんだね。と笑いながら頬張り、皆口々に「うめえ!」と感嘆する様子をみて、僕は僕で嬉しい気持ちに浸れた。

雲取山 三条の湯のテント場

雲取山 三条の湯のテント場

僕はふなぐち菊水の一番しぼりの熱燗。スコッチウイスキーの水割り、お湯割りとそれぞれ晩酌を楽しみ、夜がふける。

雲取山 三条の湯のテント場

雲取山 三条の湯のテント場

雲取山 三条の湯のテント場

二日目は三条ダルミを経由して、雲取山頂を目指す。カラマツ林を抜けて、約3時間ゆっくりとした足取りで三条ダルミへ。

雲取山

三条ダルミでは、僕たちを祝福するかのような虹に囲まれる。

雲取山 三条の湯のテント場

頂上までの最後の急こう配を皆ヒイヒイ言いながら登る。こうして頂上に到着すると、一気に視界が広がり、思わず「おお~」と心からの声が漏れる。

雲取山

雲取山

何度も足を運んで、何度も見た景色なんだけど、何度見てもいいものだなあ~と感動し、改めて雲取山の素晴らしさを再確認した。頂上で写真撮影を楽しんだり、富士山を拝んだり、登山客の方々と話したりと満喫して、ここからは下山。

雲取山

小雲取、奥多摩小屋、ブナ坂から、七ツ石小屋へと向かい水分補給。そこからはいっきに鴨沢へと降りていく。

雲取山

平成31年の3月31日をもって閉鎖してしまう奥多摩小屋をみて、考え深い思いに浸った。閉鎖後にはテントも張れなくなるし、トイレ休憩もできなくなる。ここのテント場は年中利用していた場所なので、また近いうち来ようと心に決めて後にした。

こうして、新たな山仲間との登山が無事終了した。最後は奥多摩駅前にあるBeer Cafe VERTEREでクラフトビールを飲んで終了。食に温泉にお酒に登山と山旅らしい2日間となった。

雲取山 三条の湯のテント場

最後に、今回持ってきて良かったもの。しゃもじ。

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