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SPOT Gen3の使い方・登山での便利な特徴

SPOT Gen3の使い方・登山での便利な特徴

山の中に入るとき、必ず行っていることは「登山届」の提出と、家族へ登山計画書を提出して安心してもらうことです。

いずれも自分の身に何かあった時に、計画書を元に捜索のヒントにしてもらうこと。また、下山をした後に家族に連絡をすることで、計画通りだったことを簡潔に伝達することが可能になります。最近では山の頂上で携帯電波が通じる事も多くなってきたので、スマホを使って、状況を連絡することも出来ますが、電波が通じなければ、下山するまでは安否を伝える事ができません。

縦走を楽しむ時には平気で3日以上は山籠もりすることになるので、手軽に安否を伝える事ができたら、家族に安心を伝える事ができるし、安心を伝えたという「義務」とか「責任」みたいな心持が補え、山の中で有意義な時間を過ごすことができます。

GPSメッセンジャー『SPOT Gen3』

そんな責務を手軽に果たせる機器、『SPOT Gen3』(スポットジェン3)が非常に使い心地が良いので紹介したいと思います。

おすすめポイント

  • 1回の充電で最大5時間使用可能
  • 登山だけでなく交通騒音、室内の音が気になる時にも使える
  • 集中力を高める時に最適
  • 装着感が良いデザイン

商品概要

ブランドSPOT
商品名Gen3
商品説明携帯電話のサービスエリア外の地域を移動する際に、人命救助等重要な通信手段を提供します。最新のテクノロジー賞を受賞したSPOT端末であるSPOT GEN3は、あなたの家族や友達に、あなたの無事を知らせたり、最悪の事態に、緊急対応機関にあなたの位置(GPS情報)をボタン1つで送信します。
価格月額通信使用量:2,580 円~
※最低利用期間12ヶ月
重量114 g(リチウムバッテリーを含む)
サイズ8.72×6.5✕2.54 cm

管理人の評価・レビュー

総合評価★★★★☆
安心感★★★★★
軽量性★★★☆☆
コンパクト性★★★☆☆
コストパフォーマンス★★★★☆

アメリカで誕生したグローバルサテライトGPSメッセンジャー『SPOT Gen3』

国土の広いアメリカでは、街と街をつなぐ街道が砂漠地帯で、スマホの電波が通じないという事は日常的にあるようです。職場に到着したとか、今から帰るよとか、無事を伝えたり、自分の状況を伝えるのにGPSを使用した発信機は非常に有益なのだそうです。

日本は国土がアメリカに比べれば小さく、街と街をつなぐ場所でも携帯電波をキャッチすることができるので、スマホを使って同等のことが行えます。

GPSメッセンジャー『SPOT Gen3』

しかし山の中に入ると、携帯電波が通じなくなり、いっさいのネットワークが遮断されてしまいます。そこで『SPOT Gen3』が活躍するわけです。

グローバルサテライトGPSメッセンジャー『SPOT Gen3』使い方

GPSメッセンジャー『SPOT Gen3』

重量はおおよそ100グラムとちょっとで、サイズ感は手のひらに収まるほどの大きさです。充電式ではなく、電池で動作するので、予備の電池を持ち歩くようにしています。

GPSメッセンジャー『SPOT Gen3』

大まかな操作は非常にシンプルで、電源を入れ、GPSの電波が届く場所でボタンを押す。そうすると事前に設定したメッセージが、事前に設定したメールアドレス宛てに通知されます。

GPSメッセンジャー『SPOT Gen3』

ボタンの種類は全部で5つです。うち2つはHelpボタン(手のマーク)と、SOSボタンで、救助を要請するとき以外は使用しないボタンです。Helpボタンは、家族や友人に助けを求める際に利用したりします。SOSボタンは、命の危険が及ぶ場合に限り使うボタンで、米国にある国際緊急対応調整センター(GEOS/IERCC)にSOS要請が伝達されます。

もし誤ってボタンが押されてしまっても、押したボタンを長押しすればキャンセルになります。また触れるだけでボタンが押されるような事は無く、HelpボタンやSOSボタンはカバーがあるので安心です。他のボタンもしっかりと押さないと動作しないので、誤ったボタン操作はほとんどありません。

残り3つのボタンは、左からカスタムメッセージボタン(吹き出しマーク)、トラックボタン(足跡マーク)、OKボタンです。カスタムメッセージボタンとOKボタンの動作は一緒で、送信するメッセージの内容をそれぞれ1つ設定することができます。僕の場合はOKボタンを「No problem.(問題ないよ)」と設定しておいて、カスタムメッセージボタンには「Gezanshitayo(下山したよ)」と登録しておき、状況に応じて使い分けてます。

GPSメッセンジャー『SPOT Gen3』

最初「I love you」と登録しようかとも思いましたが、山の中でこのメッセージが突然届いたら「え?自殺するの?」ぐらい思われそうだったので、やめておきました。

トラックボタンは、移動の軌跡が登録されます。1度ボタンを押しておけば5分置きにデータが発信されて、どういうルートで移動しているかが、リアルタイムに解るようになっています。(ベーシックプランでは追跡間隔は5分、10分、30分、60分から設定可能。オプション加入で2.5分も設定可能)

だから、後からどのようなルートを歩いたか(もしくは走ったか)を確認することも出来るし、家族が指定のURLにアクセスすれば、地図上にマッピングされた軌跡を確認することもできるので、今何処にいるかを視認することが可能になります。

グローバルサテライトGPSメッセンジャー『SPOT Gen3』から発信される情報

以下は下山した時にカスタムメッセージを押して、家族に届いたメッセージです。

GPSメッセンジャーからのメッセージ

これをみて、「無事に下山したんだな」ということも解りますし、リンクを辿ると今いる地点が解るようになっています。

GPSメッセンジャーからの地図

この時は蝶ヶ岳の登山が終って三俣の駐車場に着いた時に押したボタンで、正確な位置にアイコンがプロットされていることがわかります。

GPSメッセンジャーからのメッセージ

これは、テント場に着いた時に発信したメッセージです。

GPSメッセンジャーからの地図

地図のURLをクリックすると、蝶ヶ岳のテント場にいることがわかります。

軌跡については以下のようなイメージで確認できます。

GPSメッセンジャーからの地図

縦走中にトラッキングをオンにしておけば、どのように歩いたかが解るようになっています。

山の中で滑落などで亡くなってしまった場合に、死体を見つけるまで保険がおりないために、遺族が大変な思いをしているという話を聞いたことがあります。滑落をしてしまって、そのまま即死なんていう場合は、正直SOSボタンを押して…なんて事はできないと思います。そういうときにはトラッキングをオンにしておくことで、どのあたりで消息が不明になっているかがわかるので、場所を特定するのに大いに役立つと思います。

山に入る前に「死」について考えるのは誰しも頭から遠ざけたいと思う内容かと思いますが、それだけ危険な場所に足を踏み入れる事を念頭において、家族に迷惑をかけない心がけは大事だと思っています。

価格情報
■端末料金(市場想定価格):SPOT Gen3(含む初期設定費用):24,800円(税抜き)
■通信料金:月額基本料金:2,580円(不課税)*最低利用期間12ヶ月
■オプション:エクストリームアップグレード料金:1,130円(不課税)

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