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星空観察のワンポイントアドバイス その1

星空観察のワンポイントアドバイス その1

季節の星座や天体の動きを観察する星空観察。
実は、ちょっとした知識や下準備で、得られる楽しさが大きく変わります。
ここでは、星空観察をよりいっそう楽しむための流星の見つけ方や星座の探し方のポイントをご紹介しています。

流星を見つけるポイント

暗いところでジッと待つ

流星はわりあい暗いものが多く、周囲に明るい街灯があったり、車のライトで目がくらむようなところでは、暗い流星を見つけることはできません。
どんな場所が流星をさがすのに向いているかというと、

  • まわりに明るい照明などがなく
  • 東西南北のどの方向の空もよく見える

ような場所がいいでしょう。
また安全のために

  • ぜったいに車の通る道路の上は避け
  • 水辺や崖の近くにも寄らず
  • 足元の安全な場所

で見るようにしましょう。雨天の準備もお忘れなく。
場所が決まったら、まず

  • 暗いところに目が慣れるまで待ち
  • 寝袋で寝転がるなど、なるべく楽な姿勢で
  • 星空の広い範囲をぼんやりとながめている

ようにしましょう。だんだん、見える星の数が増え始め、暗い流星も見えるようになります。

星空をまんべんなくながめる

流星群の放射点がたとえば「ペルセウス座」にあるからといって、その方向ばかりをさがしてもいけません。放射点の近くは、短い流星ばかり流れます。むしろ放射点の方角と90度くらいはなれたところをながめている方が、長く尾を引く流星が見つかるでしょう。
また、流星群と関係のないふつうの流星も、意外と多く流れています。

星座探しのポイント

明るい星からていねいにつなぐ

全天には88個の星座がありますが、明るい星が多く形がわかりやすい星座もあれば、あまり目立たない星座や形を思い浮かべるのに想像力が必要な星座もあります。最初はわかりやすい星座から見つけていきましょう。星座だけでなく、明るい星をつないでできる三角形なども目印になります。
それぞれの季節で、見つけやすい代表的な星座や形には、次のようなものがあります。

  • 春:しし座、うしかい座、北斗七星、春の大曲線、春の大三角
  • 夏:さそり座、はくちょう座、夏の大三角
  • 秋:カシオペヤ座、ペガスス座(秋の四辺形)
  • 冬:オリオン座、ぎょしゃ座、冬の大三角、冬のダイヤモンド

星図と見比べながら、明るい星から暗い星へ、さらに隣の星座へと、目を移していきましょう。

見える方角や高さを確かめる

一般的に季節の星座というのは、夜の8~9時ごろに南の空から頭の真上あたりに見える星座のことを指します。 ニコン星空案内、 「今月の星空」で紹介している星図も、今月中旬の夜9時ごろの星空を表しており、別の日付や時刻に眺めると、その星座は方角や高さが違った場所に見えることになります。

  • 早い日付/時刻に見れば、東にずれる
  • 遅い日付/時刻に見れば、西にずれる

のが基本です。慣れるまでは、なるべく星図に示されている時刻のころ(上旬:夜10時/中旬:夜9時/下旬:夜8時)に眺めるようにしてみましょう。

星図の表示の特徴をつかむ

星図は空のようすを投影したものですが、球面を平面で表示するために、慣れないと見方が難しいことがあります。

  • 半円の星図では、端の星座がかなりゆがみます
  • 四角の星図は、星座の形がわかりやすいですが、これも端のほうはゆがんでいます
  • 円形の星図は、星座の大きさや形はわかりやすいのですが、地平線が丸いので、直感的にわかりにくいかもしれません(とくに左右や上側)

なるべく、星図の真ん中のあたりと実際の夜空とを見比べるようにしましょう。

その他、詳細はEnjoyニコン星空案内

提供元:ニコンイメージングジャパン、AstroArts

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