速く走る、長く走ることができるようになるために、皆さんトレーニングを重ねている事とと思います。自分に合ったトレーニングをしているかを考えて頂く機会をつくろうと、定期的に練習会を行っています。
参加頂いた後に、改めてお話を伺うと「自己ベストを更新した!」と喜ばれる方が沢山いるのをみると、自分に合ったトレーニング方法を見つける事が大事なことなんだなあと気付くこともしばしばです。
元々陸上競技をやってた人の多くは、基礎がしっかりしていて、自分に合った練習をしているように見受けられます。見よう見まねで走り始めた人の場合、距離を求めるのみで、本来自分にあったトレーニングがどういったものなのかを、見つけられずにいる方も多いのではないでしょうか?
「何キロ走ったか?距離の長さによって濃いトレーニングが出来た」というのも間違いではないのですが、それが自分に合ったトレーニングなのか、是非一度立ち止まって考えてみてください。色々なトレーニングがあるなかで、長時間ではなく短時間でもいいから、「今日はここを意識しよう」という心掛けもトレーニングの1つの手段ですし、それがきっかけでレースで良い結果につながったという話も方々で聞きます。
私の場合は、長い距離で早くなる、短い距離で早くなる、というレースの違いでトレーニング内容を変えるので、レースの内容を把握した上で、そこから逆算して、練習内容を組み立てています。これを考え出し、実践すると、みるみると効果が出てきて、レースの結果にもつながっていくので、めちゃめちゃ面白いんです。「こういう練習によって、こういう力が身に付くんだ」と発見した途端に、更に面白さが増していきます。
この発見は、自分に合ったトレーニングを見つけたという言い方もできます。
トレーニングは、1つ1つ丁寧に
ランニングをする上で皆さん考えるのは、心肺を鍛える・ロングレースに耐える足を作る・体幹を使えるようにフォームを正す…などなどですが、これらを全部一緒に意識してトレーニングするのは無理です。1つ1つ分けて練習をすることがとても大事です。
市民ランナーだったらポイント練習というのを、週に2回ほどする方が多いと思いますが、1回のポイント練習では心肺を鍛えるためにインターバル走をして、もう1回は、ロング走もしくはペース走をするといったように、メニューを変えて取り組むことが大事です。
レースによって考えるトレーニング
100キロマラソン、100マイルといった何十時間も体を動かし続けなくてはいけないレースを目標にするのならば、ゆっくりでもいいからLSDトレーニングを取り入れてみるとか、フルマラソンでサブ3を狙うのであれば、30キロのペース走にしてみるとか、自分がどれくらいの距離を、どれくらいのスピードで走りたいかで、メニューを考えます。
また時期も大事でトレーニングが夏の暑い時期になるのならば、ロードで日中走ると、熱中症になってしまう可能性が出てくるので、そういう時は山に行くとか、時期と狙うレースで考えることが多いです。私は夏場は富士山に行ってトレーニングに励んだりと考えています。