初めて剱岳に登ったのは高校2年生の8月だから私が16歳の頃です。かにのたてばいが本当に本当に怖かったのを今でもはっきり覚えています。
山頂に立って景色を見た時、自分って、自分の悩みって、本当にちっぽけなんだなぁ!と思いました。(いくつになっても色々悩んだりしますよね!)
この頃から私にとって剱岳は特別な山だった気がします。
そのあとも剱岳へは何度も登りましたが、色々な理由があり、最後に登ってから気づいたら7年もの月日が流れていました。
何度も登った中で、1度だけ残雪期に剱岳に登ったことがあったのですが、その美しさが忘れられずもう一度それが見たくて今年久しぶりに剱岳に行く計画を立てました。
ただ、残雪の剱岳に今の自分が登れるのか?と不安を抱えながら向かった山行でした。
というのも、長年患っていた腰痛や膝痛が実は『臼蓋形成不全』が原因であることが2016年にわかり、それからあまりハードな雪山はやっていなかったので・・
ところで、剱岳の主な登山口となるのは室堂ですが、そこからは剱岳の全容は見えません。室堂から2~3時間ほど歩いて剱御前小舎に向かいます。
乗越に着いたときに、目の前にドーンと剱岳が現れて、圧倒されます。
その景色が本当に好きで。とっても綺麗なんですよ。
積雪期は特に。
余談ですが、そこから富山側には奥大日岳という山があり、そこから見る剱岳の形は特別かっこよくて、とっても好きな景色の1つです。
贅沢にも2018年5月の山行では立山、剱岳ともに歩くことができ、その間ずっと天気も良く、幸せとしか言いようがない素晴らしい時間でした。
初めて剱岳に登った時もそれから16年経った今も私の山に対する気持ちはおんなじで。いやむしろ、今の方が山が大好きかもしれないなと剱岳を再訪して改めて思ったのでした。