化繊インサレーション最大のメリットは濡れてしまっても保温力が失われづらい点だと考えています。ダウンは濡れてしまった、その瞬間から保温力がガクッと失われてしまうので、天気が崩れやすい山では不安が拭いきれません。それでもダウンは、コンパクト、軽量、その上保温力も高いというメリットがあります。
軽量にコンパクトに装備をパッキングして山に出かけたい僕の場合は、ダウン製品を手に取ることが多かったのですが、ここ最近の化繊は目覚ましい技術力によって、今までは考えられなかったような軽量且つコンパクト性に優れた製品が世に出ており、驚くことが多いです。
おすすめポイント
- 保温と透湿性のバランスに長けてる
- バラクラバのようにフードを使える
- ジッパーを全開にすることで、涼しい風を取り込むことができる
- 小さくたためてコンパクトに持ち歩ける
商品概要
ブランド | パタゴニア |
商品名 | マイクロパフフーディー |
商品説明 | 耐水性を備えダウンのような温かさを提供し、パタゴニアのジャケットの中で重量に対する保温性が最も高い超軽量フーディ。 |
価格 | ¥ 40,700(税抜) |
重量 | 264g |
素材 | シェルと裏地:0.7オンス・10デニール・パーテックス・クアンタム・リップストップ・ナイロン100%。DWR(耐久性撥水)加工済み。インサレーション:ポリエステル100%の65グラム・プルマフィル。 |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★★ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★☆ |
安心感 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
サイズ感
マイクロパフフーディは、レギュラーフィットというフィット感で、細身すぎず大きすぎない適度なフィットとなっています。テクニカルウェアの場合は厚手の中間着を着用できるゆとりのあるデザインに仕上がっているため、マイクロパフフーディの下にベースレイヤーのみで着用か、ベースレイヤーとミッドレイヤーの上に着用することが多いのか、などでサイズを決めると良いと思います。
身長179cm、体重65kgでSサイズ。薄手のロングスリーブの上にマイクロパフフーディを羽織るシーンが多いですが、中にフリースを着用しても窮屈に感じることはありません。体重70kgぐらいのがたいが良い人の場合はMサイズが良いと思います。
パタゴニアのマイクロパフフーディーの重量
中でもパタゴニアのマイクロパフフーディーは約260グラムと驚くような軽さで、ポケットにパッカブルもでき、コンパクトに持ち歩くことができます。
僕は同じくパタゴニアのウルトラライトダウン・フーディーが好きで何年間も愛用し続けていますが、こいつが300グラム弱で、マイクロパフフーディーのほうが化繊なのに軽いというのが、まず初めて手にとったときの驚きです。
そして思ったのは保温性は低めなんだろうな、という思い。店員さんに聞くと、ウルトラライトダウンとほぼ同等だというから二重の驚きです。
パタゴニアのマイクロパフフーディーの無駄のない作り
これはプルマフィルというポリエステル100%の化繊と、パーテックス・クアンタム・リップストップ・ナイロン製シェルの組み合わせ、そして非常に考えられた設計によるものなんです。
実際にウェアを眺めてみると、その不思議な縫製が目に留まると思います。プルマフィルは1本の紐のようにつながった特性があるために、ステッチが部分的でも偏ることないんです。そうすると縫製は少なくて済み、それによってコールドスポットも減らすことができ、だから全体的に保温力が高まるという仕組みなんです。
また内側には縦長の大容量のグローブポケットが備わっていますが、サイドポケットの裏地を利用しているので、余分なパーツがないんだけど、機能性には優れているという、マジックのような作りなんです。
実際に着てみると首や腕、背中など、密着するような作りで、冷たい空気が入りづらく、身体を包みこむような作りです。アウターとしてはもちろん、ミドルレイヤーとして使用するさいもゴワゴワしづらく、レイヤリングに適した作りだなあという印象です。
大きな動作でも動きづらいということもなく、多くのテストを重ねて作り上げられたんだろう、その作りは多くのシーンで活用したくなる着心地の良さがあります。山での保温着としてこれから欠かせない1枚になりそうです。