グラナイトギアはアメリカで産声をあげたブランド。1986年当時アウトドアトラベルに夢中の青年2人が資金を貯めて、自分たちが満足できるアウトドアギアを作るというミッションを掲げて作り始めたのがはじまり。今回紹介するのは、そんなグラナイトギアのパッキングシステムとして代表的なポーチ「エアジップサック」をレビューする。
おすすめポイント
- 底部分がバスタブ構造で濡れたものの上にも置ける
- エアジップのスタッフバックは4サイズで展開している
- サイズに応じて収納できて整理しやすい
- ジッパーで大きく開閉できるので取り出しやすい
商品概要
ブランド | グラナイトギア |
商品名 | オレンジ:エアジップサックXXS イエロー:エアジップサックXS |
商品説明 | 30デニールコーデュラのシルナイロンを採用した超軽量スタッフバック。 |
価格 | オレンジ:¥2,420 (税込) イエロー:¥2,640 (税込) |
重量 | オレンジ:28g イエロー:34g |
サイズ | オレンジ:20×12×10 cm イエロー:24×15×12cm |
容量 | オレンジ:5L イエロー:9L |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★★ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★★ |
コンパクト性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
散らかさずに整理整頓が容易なポーチ
僕が登山をはじめたころは、雑誌やネットやショップ店員の人から情報収集をして、準備をし登山にでかけていた。テントを背負って山の上のテント場に到着したときには「もう二度と、こんな辛い思いをしたくない。登山やめよう。」って思った事を今でも鮮明に覚えている。それから10年経った今でも登山は僕にとって、なくてはならないアクティビティの1つだ。
そんな時期、僕は情報収集に励んでいた。テント場で周りの人たちを見渡すと、登山素人と玄人の見分けがついてしまうから不思議なものだ。それはテントの周りの散らかりぶり、そして設営と撤収の素早さ。僕はもちろん素人の部類に入るのだけれど。
そして僕は玄人な彼らを、隠れながらじっくり観察をするのだ。すると共通していたのが、装備をカテゴライズして、パッキングをしていたこと。彼らは、これは食料、これは雨用、これは防寒…といったように絶妙なサイズ感のスタッフサックを使用して、パッキングをしていた。これによって必要なものがすぐに見つけられる。これによってザックへのパッキングを迷うことなく行える。テント設営から撤収、またテント場での生活を悠々と楽しめるのだ。
ちなみにその頃の僕は「小さなもの」というカテゴリを設けて、少し大きめのスタッフサックにそれらの装備を詰め込んでいた。安易に想像がつくと思うけど、「あれどこ?」と例えばヘッドライトを探して、寒い夜の中、余計な時間が過ぎていく。
グラナイトギアのエアジップサック 山ごはん道具の整理用ポーチ
僕も玄人になって、悠々と山の時間を過ごしたい。そんな強い思いを抱えてスタッフサック探しの旅が始まったのだが、ベストなチョイスに辿りつくまではそんなに時間を要さなかった。
スタッフサックの使いやすさ。それはサイズのバリエーションとカラーが豊富であること。これは外側から中を開けずとも何が入っているか解るようにする為。スタッフサックの形を変えるという手段もあったのだが、一番解りやすいのは色だろうと思ったから。
もう1つは開けやすさ。ガバッと開けて中のものを見渡せるつくりは細かな道具を取り出すのにはとっても重視したいギミックの1つ。例えば山ごはんを楽しむ時にはスプーン、ライター、調味料なんかをパパッとスタッフサックから取り出せると、抜群に使いやすい。
一旦スタッフサックから全部取り出して…なんてしてしまうと、ずぼらな僕の場合は、テント場に必ず何かを忘れてしまう。次に到着したテント場で、あるはずのライターがなくなっていて、近くにいた人に借りたことがあるほどだ。
これって山の中では非常に危険。「もしも」を考えると、ライター1つ無くしてしまうだけで、死につながるような事態を想像するのは簡単だ。
グラナイトギアのエアジップサックは、5,9,12,16リットルと4種類のサイズ展開で、オレンジ、黄色、紫、青と色がサイズで決まっている。僕はこの中の5リットルと9リットルのエアジップサックをチョイスして、長期縦走では、食糧を9リットルに、カトラリーやクッカーを5リットルにパッキングしている。これが日帰りになると、食糧とクッカーとカトラリーを5リットルに、帰りのお風呂セットを9リットルにパッキングしている。
グラナイトギアのミッション「自分たちが満足できるアウトドアギアを作る」は、確実に僕に届いている。そんな風に思うギミックを更に追加で紹介する。これは思ってもみなかった使い心地の良さ。
まず素材。登山ギアの多くに採用されているコーデユラの30デニールが採用されている。装備と装備がザックの中で擦れ合うと摩耗が生じる。だからこそ耐久性に優れたコーデユラは安心感がある。軽量性にも長けていて、5リットルのエアジップサックで28グラムなので、僕の価値観ではスタッフサックが追加されることで重くなるなんていうレベルには属さない。
ツルリとした素材感も好きで、パッキングするときに干渉しづらく、するりと短編側の取っ手を使って取り出すこともできる。
もう1つがバスタブ構造。テントもバスタブ構造になっているように、濡れた場所の上に置いても、ジッパーが地面に接着しないので、中のものが濡れる心配が少ない。そうはいっても、グラナイトギアのエアジップサックは2011年の途中からTACジッパーを採用している。このジッパーは従来の止水ジップと比べて、高い撥水性能も備え、更にジッパーのコイル部分を熱圧着しているので、非常に丈夫。更にはスムーズに開閉するのも使い勝手が良い。
最後に紹介しておきたいのは、購入すると付いてくるポーチ。これ結構使えて、メッシュで中のものが見えるので使い勝手が良い。ぼくは電池やサブ充電器やUSBケーブルを入れたり、行動食として持ち歩く飴やチョコなどを入れている。
何かの書籍にこんなことが書いてあったのを今さらながら思い出す。
“成功への最短距離は、自分がしたいことをすでにして結果を出している人を見つけることだ。そして、その人が結果を出すためにしたことを研究すればいいのである。”
僕は辿りついただろうか…登山玄人に…。