今日の午前中はクイーンズタウンにある世界一美味しいと名をとどろかせるハンバーガーショップ「ファーグバーガー」で朝食を楽しむ。そして世界遺産に指定されているミルフォード・サウンド方面に向かう。本日の移動距離は約200キロ。
クイーンズタウンのファーグバーガー
事前に下調べを重ね、いつでも混雑が予想されるファーグバーガーでハンバーガーを食べるのには、朝一が良いだろうとプランを練った。またオープン前30分前ぐらいに行けば、車を駐車しやすいだろうという魂胆もあり、これがいづれもストライクだった。
駐車スペースはガラガラ。ファーグバーガーショップ前には2人が並んでいるだけ。並んでいると隣にあるファーグベイカリーは既に空いており、多くのお客さんがパンを購入して食べている。コーヒーも曳きたて淹れたてが美味しそうだ。
そうこうしているとお店の中に入ることができ、まずは注文。いづれも14ドル前後で手のひら1個ぐらいの大きさがある。朝から食べられるか心配する妻に「絶対食べれちゃう」とプレゼン?をし、プライムニュージーランドビーフを使用したTropical Swineと、Southerns Swineを頼んだ。両親は1つのバーガーを分けるといい、仲良く食べていた。
ポテトや飲み物などはなく、バーガーのみ。飲み物は欲しければ隣のベイカリーで買うというスタイル。いうまでもなくジュシーでボリューム満点のバーガーは、見た目良し、味良し、とても満足感の高いものだった。この肉々しさは日本ではなかなか味わえないものだろうとおもう。
お腹いっぱいになった僕たちは、ひと気が少ない朝のクイーンズタウンを散歩しようという事にした。海沿いにはQueenstown Gardens Disc Golfと呼ばれる森に囲まれた気持ちのよい空間があり、その名のとおりディスクゴルフが楽しめる。簡単にいえばフリスビーを決められた場所に何回で投げ込めるかを競うゲームで、僕なんかは絶対はまってしまうような遊びだ。あまりにも気持ちのよい空間だったので、重い体に鞭をうちジョギングをしていると、小さな子供が母親と一緒にマウンテンバイクの練習をしていた。
こんな町の中にもアウトドアを満喫できる機会が多くあり、とてもうらやましく感じた。
Queenstown Gardensの中ではテニスコートがあり、その周りには沢山の花が咲き乱れる。また大きく太い、日本であれば崇められるような木々が点在し、しばし見とれる。
こうしてニュージーランドを後にして、テアナウという小さな町を経由して、2日目の宿泊地フィヨルドランド ナショナル パーク ロッジを目指す。
テアナウの町
テアナウに近づくにしたがって天候は崩れ、風も強くなる。本来ならばテアナウ近隣に流れる川では、レインボートラウトやブラウントラウトが釣れる場所として天国のような場所と称されるエリアなのだが、僕一人の個人的な趣味に家族を巻き込むわけにはいかなく、天候も崩れてしまったので、釣りはすんなり諦めることにした。
そのかわりにテアナウにあるフィッシングショップに立ち寄り、現地でどのようなフライが販売されているのか?アウトドアグッズにどのようなものがあるか物色した。
バックカントリー・クィジーン(Backcountry Cuisine)が非常にボリュームがありそうで、気になった。アウトドアグッズについては、日本でも見かけるものがほとんどで、唯一ウール関連の商品が豊富だったことと、エマージェンシーキット類が日本に比べるといろいろな種類のものがあった点が目に付いた。
ランチ時間だったので、こちらもテアナウで有名なミートパイのお店Miles Better Piesで食事をすることにした。幾つかみかけた雰囲気のあるカフェも多くの人でにぎわっており、こちらも気になったが、軽食にしようと考えMiles Better Piesにむかった。
メニューには見かけない文字VENISON。これ鹿肉という意味。1人1つかな?ということでVENISONとLAMBを注文。
これがなかなかのボリュームで、軽食じゃなくて十分な大きさ。ミートパイは日本でいうところの「おにぎり」のような存在なのだろう。この後もいろいろな場所で販売、食されているところをみかけた。
この町を出ると、スーパーがなくなる。なので、テアナウで晩の食材を買い込む。相変わらず地元のクラフトビールや果物を物色することは楽しく、スーパーでの時間も僕たちにとっては立派なエンタメだ。
そこからミルフォードサウンド方面に向かうこと約1時間。目的地の宿フィヨルドランド ナショナル パーク ロッジに到着する。この2日間で間違いなく太って帰ることになる予感をもち、ちょっと走ろうと、宿の周りをランニングすることに。
すると色とりどりのルピナスが咲き乱れ、そういえば花が大好きな母親が車中、ルピナス!ルピナス!と騒いでいたのを思い出す。時期も最盛期で不思議なその色合いは、花に興味のない僕でも「おお~綺麗だ!」と感心するレベル。
明日はずっと楽しみにしていたミルフォード・サウンドへ。天気は下り坂ということだが、雨が降ったほうが水量が増え雄大な滝を楽しめるという。旅行なのだから何事もポジティブに捉えて明日に備えて早めに就寝する。