MSRのテントには大きく3つのカテゴリーが存在します。バックパッキングテント、オールシーズンテント、プロフェッショナルシリーズがそれで、それぞれに特徴があります。
おすすめポイント
- 広い居住空間が確保されている
- 2人用テントに欲しい特徴が備わっている
- 天井が高くスペースが確保されている
- シームテープをなくしたコーティング技術で約3倍長持ちする
商品概要
ブランド | MSR |
商品名 | ゾイック2 |
商品説明 | オーソドックスなクロスポールの天井部分に短いポールを交差させ、サイドウォールを立ち上げて快適な居住スペースを確保。メインの2本のポールはスイベルで連結してあり、スムーズな設営が可能です。 |
価格 | ¥49,000(税抜) |
重量 | 1970g(本体、ポール、フライ) |
室内サイズ | 223×137センチ |
収納サイズ | 53×13cm |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★☆☆ |
コンパクト性 | ★★★☆☆ |
設営・撤収時間 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
バックパッキングテントは軽量で居住性に優れており、主に3シーズンで活躍してくれるテント。オールシーズンテントはプロテクションに優れており、極寒地でも耐えることのできるテント。プロフェッショナルシリーズはプロの登山家からのフィードバックを元にデザインされたテントと分かれています。
今回紹介するテントはバックパッキングテントというシリーズの中で新たに登場したゾイックというテントです。このテント、あらゆるアクティビティで設営がしやすく、居住空間が同バックパッキングテントシリーズの中でも、一人用で比較したときに一番広く、コストも抑え目で非常にバランスのとれたテントに仕上げられています。
MSRテント ゾイックの組み立て方
ゾイックが採用しているフレームはアルミのクロスポールです。登山用テントの多くが採用しているポールの形状なので、非常に扱いやすく設営が簡単です。
MSRのクロスポールは連結部分にスイベルという接続部品が使われているので、2本のポールを組み立てたら、インナーテントの4隅にポールの先をはめて、あとはインナーテントに取り付けられているフックをポールに引っ掛けていくという方法で設営が完了します。
この組み立て方ができる点がMSRのテントの好きなところの1つです。先にグランドシートやインナーテントをペグで固定しておくことで、テントが風に煽られて、飛んでしまう心配の多くが軽減されます。安全でありながら結果、設営時間の短縮にもつながるので、悪天候の際のテント設営に非常に安心です。
MSRテント ゾイックの広い居住空間
クロスポールで組み立てた後に、天井部分に短いポールを交差させます。これによって、テントのサイド部分が直立に近い形で立ち上がるので、ヘッドクリアランスが広がり、テント中の空間が非常に広く保てます。
これによって例えば悪天候時、テントの中で食事を済ませるような場面において、食事を作りやすく、食べやすく、前室を使いながら時間を過ごすのには大変便利です。
フロア容積をMSRのバックパッキングテントシリーズで比較すると、その差は歴然です。
バックパッキングシリーズでクロスポールを採用しているのは、ゾイックのみです。クロスポールが設営を簡単に、更に居住空間を確保しているのがわかると思います。
MSRテント 定番シリーズ“ハバ”“フリーライト”がアップデート!
4シーズン用に採用されている“サイクロンポール”と新コーディング技術が凄い!
ゾイックが生まれた背景に欠かせないのが、実はMSRのハバシリーズの存在。ハバシリーズとフリーライトシリーズが2019年から新たに、イーストン社のサイクロンポールを採用しアップデートしたのです。
このポールは航空機グレードの複合素材で作られていて、弾力性が極めて高く、曲がらない、折れない、爆ぜないという登山におけるシーンを考えると、非常に優位性の高い素材なのです。
強い風に煽られてもその強さに合わせて曲がり、風がやめば元の形に戻る。安定感が更にアップグレードされました。それでもやっぱりアルミポールのほうが、もしものときに現場で応急処置がしやすいという利点があり、MSRのハバシリーズからみて、ポール素材の違い以外にも多くの差別化を担保したゾイックというシリーズが登場しました。
MSRテント 新たに採用されたコーティング技術
登山用テントは高価な買い物です。だからこそ出来るだけ長く使い続けたいものですが、その点においてもMSRのテント、ゾイックシリーズとハバシリーズは利点があります。それはレインフライとフロアという雨の進入を防ぐ箇所に施されたコーティング技術に、エクストリームシールドシステムという新しい技術を採用したことです。
この新しいコーティング技術の最大の特徴は、高温や高湿度に対して優れた耐久性を備え、更には従来の標準的なコーティングと比較して3倍長持ちすることです。まさに日本という高温多湿、高い降雨量を誇る気候にマッチした作りといえます。
縫製にもこだわりがあり、シームテープをなくし、シームテープが剥離するトラブルが解消しています。これによって軽量化にも貢献しており、メンテナンスも容易です。
縫製部分をよく見ると、生地を織り込むようにして縫っています。また縫い糸はコットンが混紡されているために、目止め効果もあります。もしも心配であれば自分でシームすることもできるので、臨機応変な対応ができます。
価格は税抜きで42,000円とMSRのテントの中ではエリクサーに次いで手に入れやすい価格です。これからテント泊を検討中の方、MSRのテントの良さを実感したい方におすすめの1張りじゃないでしょうか?