暑い季節は化繊ウェア、寒い季節はメリノウールウェアと決め込んでいる方、多いのではないでしょうか?僕は「トレイルランニングなどのハードなアクティビティでは速乾性を重視したいから化繊ウェア」という考えがありましたが、今回紹介するアイスブレーカーのメリノウールウェアに出会って、その考えについて改めさせられました。
今回はハードなアクティビティ中でも心地よく着ていられて、登山にでかけても安心感の高い2枚のアイスブレーカーのメリノウールウェアを紹介します。
おすすめポイント
- 商品名にある130と150はメリノウールの厚みを表しており、アクティビティによって選択しやすい
- コアスパン糸とテンセルをメリノウールに混紡することにより、伸縮と耐久性を兼ね備えつつ、吸水速乾と着心地の良さを両立している
- 紫外線防止対策、害虫対策、体温調整、そしてメリノウールは臭いの元になるバクテリアを発生させない素材という良さがある
商品概要
ブランド | アイスブレーカー |
商品名 | 130スフィア |
商品説明 | 夏に心地よく着られるメリノウールの長袖カットソー。肩線をパックと干渉しにくい位置に配して、アップデートしています。 |
価格 | ¥9,680(税込) |
重量 | 132g(Mサイズ) |
素材 | 130gm Jersey Corespun(ウール52%(メリノウール)、再生繊維(テンセル)35%、ナイロン13%) |
ブランド | アイスブレーカー |
商品名 | 150ゾーン |
商品説明 | オールシーズン活躍する薄手メリノウールのベースレイヤーに、優れた伸縮性や通気性をプラス。 |
価格 | ¥10,780 (税込) |
素材 | <身生地>150g/m2Jersey Corespun (ウール83% (メリノウール)、ナイロン12%、ポリウレタン(ライクラ®)5%) <メッシュ部分>120g/m2Eyelet Corespun (ウール85% (メリノウール)、ナイロン14%、ポリウレタン(ライクラ®)1%) |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★★ |
汎用性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
アイスブレーカーのメリノウールウェア
メリノウールウェアのメーカーとして定評のあるアイスブレーカーでは様々な種類の商品が存在します。その中でも今回紹介する2枚は、アクティビィティーを楽しむ人たちに向けた特徴が目白押しのシリーズといえます。
夏に涼しく速乾性の高い130スフィア、温度調整に長けたオールシーズン活躍してくれる150ゾーンという2枚は数字が表すように、生地の厚みの違いがあります。それ以外にも細かなところに違いがあり、シーンと環境に合わせて使い分けることで、快適にアクティビティが楽しめます。
ちなみに商品名にある130、150は平米(m²)あたりの重量で生地の厚みを表していて、130が150よりも薄手になります。
アイスブレーカー 130スフィアの生地
130スフィアは夏に心地よく着られるメリノウールの長袖カットソーです。薄いから涼しいという簡単な理由ではなく、細かな仕様の蓄積で涼しさを感じる作りとなっています。
その1つに生地があります。アイスブレーカー 130スフィアの生地には、メリノウールにテンセルが混紡されていて、高い吸湿性と速乾性が実現されています。テンセルとは木材パルプから精製された、限りなく天然繊維に近い再生繊維で、シルクのような上品な光沢のある素材です。
伸び感と柔らかな風合いがあり、着たときに感じるつるりとした肌感触はとても気持ちよく、シルクのような清涼感があり、着心地のよさを実感できます。
アイスブレーカー 130スフィアの耐久性
アイスブレーカー130スフィアを触ると、その薄さに驚きます。それと同時に気になるのが耐久性です。
先ほど、メリノウールにテンセルが混紡されていると記述しましたが、混紡だけでなく、メリノウールそのものに工夫がされています。ナイロン芯にメリノウールの繊維を巻きつける“コアスパン糸”とテンセルを混紡することにより、伸縮と耐久性を兼ね備えつつ、吸水速乾と着心地の良さを両立しているので、ハードなアクティビティでも長い期間着続けられます。
アイスブレーカー 130スフィアの活用
山の中ではなるべくメリノウールの長袖カットソーをベースレイヤーに取り入れるようにしています。理由は紫外線防止対策、害虫対策、体温調整、そしてウールは臭いの元になるバクテリアを発生させない素材なので、とにかく臭わない!というのが最高なんです。高温多湿な夏の日本において最適な1枚です。
130スフィアのもつ吸湿効果によって、肌についた水分を吸い上げてくれ、肌冷えが起こりづらく、更に速乾によって急激に熱が奪われることもメリノウールだから心配ありません。これは樹林帯から稜線に出て、また樹林帯を歩き…というような縦走時には実感が高く、ずっと心地よく着続けられます。またファストハイクなどのハードなアクティビティにも力を発揮してくれます。
夏に限らず、寒暖差のある時期には、ミッドレイヤーとしても重宝するので、1年中出番があります。寒い時期にトレイルランを楽しむときには、 130スフィアを着て走って、寒くなったらウインドブレーカーを着るというシンプルな装備で、アクティビティを楽しめます。
アイスブレーカー 150ゾーンの生地
130スフィアと比較すると厚手ではありますが、メリノウールウェア全体の中では薄手のタイプに分類されます。
130スフィアの生地との違いはテンセルではなく、ライクラを使用しています。こちらもコアスパン糸を採用しているので、高い耐久性と吸水速乾性は活かされ、ライクラの高い伸縮性で、動きやすさは抜群です。クライミングやトレイルランなどを楽しんでいる最中に、ウェアが体に追随してくれるので、ウェアがめくれて肌が露出されるよう心配もありません。
汗をかきやすい背中や両サイド、袖下にはメッシュパネルが配置されているため通気性が高く作られています。汗をかかずにアクティビティを楽しむためにレイヤリングに気を使っていますが、ベースレイヤーにこのような施しがあることで、オーバーヒートを防いでくれます。
アイスブレーカー 150ゾーンの活用
アルプスで縦走や、真夏日を抜かした3シーズンにおける登山では、150ゾーンを活用することが多いです。1泊2日以上になると、汗の匂いが気になりますがメリノウールの防臭効果によって匂いが気になりづらいです。
また素材自体の厚み、袖口にサムループがついた仕様によって、冷たい風に吹きさらされる環境や、朝方の寒いタイミングでの行動でも暖かさを提供してくれ安心感があります。
1年中使えるアイスブレーカーのメリノウールウェア
アイスブレーカー 130スフィアも150ゾーンも、1年中着用できる良さがります。アクティビティを選ばず着用できるのも良いところで、例えば縦走時では、樹林帯から稜線という環境の変化による発汗。トレイルランでは、体感温度の幅が広く「1枚でどれだけ体温調節ができるか」を強く求めるようなシーンにおける順応性。いずれにおいても優れた着心地と快適性を提供してくれる、僕にとって手放せないベースレイヤーです。