9.Te Araroaを歩いて
こんにちわ。たかくら3(@takakura3twi)です。
Te Araroaロングトレイルを歩いて感じたこと。最終回です。
挑戦してよかった
いろいろと感じました。地道に歩くことで前進する。
前進するためには地道に歩くしかない。
泥臭く、他の手段よりもゆっくりとした時間の流れ、その過程の中に。
内面の変化
ハイカーズハイ
「ハイカーズハイ」という言葉があります。マラソンランナーが極限の集中状態に入った時をいう「ランナーズハイ」のロングトレイルハイカー版です。
数えるほどですが、数回、この「ハイカーズハイ」になりました。きまって、終日天気のいい日に、比較的歩きやすいトレイルを日の出前後から日の入り辺りまで歩き続け、一日40㎞を越えるようなビッグデーにその状態になりました。
夕方です。その日歩き始めて35㎞を越え、40㎞目前となってくると疲労感もそれなりにでてきます。この夕方。目に飛び込んでくる景色、体に感じる風の感じ、聞こえてくる音、空気の匂いが突然鋭く感じられるようになるんです。
疲労と空腹の限界を越えてもなお進まなければならない。そんなとき、傍目にはフラフラと歩いているように見えるんでしょうが、実に自然と一体化した脱力した歩きができているもので、そういう集中環境にあると意外とスピードに乗るもので、この感覚というのはおもしろいものでした。
「今、その瞬間に生きている」という強烈な実感。
削ぎ落とせば削ぎ落とすほど感覚が鋭くなり、本当に大切なことが心から理解できるようになると思います。
自然を愛するからこそ、それを守ろうという気持ちが生まれる。
雨水を頼りに5ヶ月間生活するといろんな発見があります。自然は人間がコントロールする対象ではなく、人間は自然の一部であるということを体感しました。以前にもまして環境問題、エネルギー問題について強い関心を持つようになりました
現在はニュージーランドへの恩返しをしたいという思いから、ペストコントロール(外来種の)を手伝ったり、グレイトウォークスの管理維持や観光宿泊業を手伝いながらニュージーランドのアウトドアを楽しんでいます。
トレイルで出会ったハイカー仲間のなかには途中でリタイアする人もいました。足の小指を骨折したり、転倒滑落して鼻骨をやってしまったり、飽きてしまったり、いろいろな理由です。
ロングトレイルにおいて何が成功なのか、
自分なりのロングトレイルをすれば良いと思います。
旅、ひいては生き方においても同じ。
ロングトレイルを完歩できたことというよりも進んだ毎日の過程に意味があるように感じます。この日々はささやかな誇りを
感謝、反省、自立、自律、独立、互助、敬意、謙虚、節制、地道、
健康を維持できることを前提に、生活に必要な最小限のものをバックパックに入れて、
そのシンプリシティこそが、物事を単純に捉えたり、素直に感動するという人間性回復の手段
足るを知るということ。
スケール感に圧倒されずに、焦らず、基本に忠実に、まずは目の前の一歩一歩を地道に歩いていくことで前進するということ。
5ヶ月間 寝ても覚めても アウトドア
季節の移ろいを感じながら、アウトドア天国ニュージーランドで5ヶ月間アウトドアに熱中できた日々は幸せそのものでした。
自分の心と向き合う時間、自分の体と向き合う時間。
満天の星、
今後はニュージーランドの他のトレイル(ニュージーランドはトレッキング天国!link)や次の挑戦を考えているチリについて投稿していきます。
山旅旅の柳原さんに感謝申し上げます。
この記事のまとめを英語で♪
~すぐに役立つ!~\TeAraroa English/
●The most memorable event is the people I met.
●Te Araroa unforgettable
●It is worthy=
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1.Te Araroaとは?
2.New Zealandってそもそもどんな国なの?
3.どうやって計画するの?
4.どんなリスクがあるんだろう?
5.5ヶ月も歩く!どんな装備??
6.ロングトレイルを歩くULハイカーは何を食べ?
7.さぁいざ出国
7-1.800km Cape Reinga→Hamilton
7-2.900km Hamilton→Wellington
7-3.690km Wellington→Lake Tekapo
7-4.610km Lake Tekapo→Bluff
8.Te Araroaを歩くにあたって
9.Te Araroaを歩いて👈イマココ
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