トレイルラン、ファストハイク、3シーズンの登山で愛用しているレインジャケットはTHE NORTH FACE ストライクトレイルフーディです。使い方を工夫しながら雨が降ったときでも快適な登山を楽しんでいます。今回はストライクトレイルフーディの特徴を踏まえて、僕なりの使い方を紹介します。
ストライクトレイルフーディとは
まるでウィンドシェルのように、薄手・軽量でありながら、耐水性・透湿性が高く、動きやすいパターン設計で、トレイルランナーの定番レインウェアのようにうたわれています。
3レイヤーで肌に接する面のべたつきを感じにくく、Tシャツの上に着用しても透湿性も高い為、長時間の着用でもストレスが少ないレインウェアです。
ノースフェイスのストライクトレイルフーディを含めたジャケット類は、他メーカーのアジアンフィットと比較すると、小さいサイズ設計なので、ウェアの重ね着をすることも考えると、いつもより1サイズ大き目を選ぶと良いでしょう。
おすすめポイント
- レインウェアと思えない軽さ
- ウインドブレーカー変わりにもなるので軽量化になる
- ただしウインドブレーカーに比べると透湿性は劣る
- ドローコードなどを一切省いたミニマムな作り
- 少ない行動で冷たい雨に叩かれるようなシーンには厚手のレインジャケットを
商品概要
ブランド | ザ ノース フェイス |
商品名 | ストライク トレイル フーディ |
商品説明 | トレイルランナーの定番となっている軽量レインジャケット |
価格 | ¥20,900(税込) |
重量 | 110g(Lサイズ) |
サイズ展開 | S、M、L |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★★ |
快適性 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★★ |
コンパクト性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
THE NORTH FACE ストライクトレイルフーディ 軽量&コンパクト
軽さの秘密の1つは7デニールという薄さのハイベント®フライウェイトという独自素材で作られていることです。またポケットやドローコードなど、余計なものが一切ないシンプルさも軽さの秘密です。
走っている最中は体にフィットした作りによって、風のばたつきが抑えられています。フィットしているのにも関わらず体の動きを妨げない、人間工学に基づいた動きやすさに設計されています。
登山をはじめたおおよそ10年前のレインウェアという存在は「雨が降らなければザックの中にずっとしまっておくもの」という位置づけでしたが、ストライクトレイルフーディは軽いがゆえにウインドブレーカー代わりにもなり、雨が降らずとも使用頻度の高い装備となっています。レインウェアも軽量で、更にウインドブレーカーを持ち歩かなくなったことで、大きな軽量化が実現しました。
専用のスタッフサックに入れると、手のひらに収まるほどの大きさになるので、全体の装備とのバランスもありますが、バックパックの大きさも小さく済ませることができます。バックパックを小さい容量で済ませることができれば更なる軽量化が望めるので、アクティビティの可能性も広がります。
軽量のレインウェアに対して考えておくこと
7デニールという薄い生地で作られている分、厚手でハリ感のあるレインウェアに比べると、防寒性は低いです。そのように考えると110グラムという軽量性がときには武器に、ときにはリスクになると考えるべきで、どのようなシチュエーションでレインウェアを使用するのかを考えて、幾つかのレインウェアの選択肢があり、その中の1つというように考えなくてはいけないと思っています。
THE NORTH FACE ストライクトレイルフーディの場合は、主にはトレイルランニング、ハードな行動が多いファストハイクの使用用途を想像するのが一般的なのだと思います。トレイルランニングのレースにおいては必携品としてレインウェアが入っていることが多く、そのような状況下では軽量というのが大きな武器になると思います。
僕は夏の縦走でもストライクトレイルフーディをウインドブレーカー兼レインウェアとして持ち歩いています。北アルプスの登山中、例えば樹林帯で雨が降られたときに着用をするとか、縦走時でもレインウェアの下のウェア類で調整すれば、ある程度の冷たい雨でも凌げます。また見た目がテクニカルすぎないシンプルなデザインなので、普段使いやキャンプにも大変重宝するアイテムなので、なんだかんだ1年中使っています。
THE NORTH FACE ストライクトレイルフーディの着心地
夏になると半そでのTシャツの上からレインウェアという事もあるのですが、内側の生地質は肌離れがよく、汗をかいてもペタッとしづらく快適です。ただしレインウェアを着用するときの多くは1泊以上の山行時で、そういうときは夏でも薄手の長袖ウールウェアを着用することが多いので、直接肌にレインウェアが触れることも少ないのです。
日帰りでトレイルランや登山をするときって、基本は雨が降らないことが前提で、雨の可能性が高いときは登山を中止しています。だけど日帰りでアルプスを走りにいくときは幾らハードな動きをしているといえども、稜線で風が強いとちょっとの濡れでもどんどん体温が奪われていくので、ウインドブレーカー兼レインウェアという位置づけで持ち歩けるストライクトレイルフーディは物凄く重宝します。とにかく装備品にあるだけでも安心感が断然違います。こうなるとお守りのような存在です。
THE NORTH FACE ストライクトレイルフーディの特徴
何故雨に濡れないようにするのか?という原点に戻ると、答えは「体を冷やさないため」なんだと思っています。例えば普段の生活に目を向けてみると、傘嫌いな僕は体が冷えなければ傘は差しません。普段からアウトドアウェアを着ているので、ちょっとの雨であれば、雨の濡れない場所に移動した際、体の熱によってウェアは乾いてくれます。
同じように登山時に体を冷やさないためのレインウェア選びとして考えると、1つは冷たい雨が強く体にぶつかってきたときのことを想定します。これは前述したように、ストライクトレイルフーディで出かけるのならばベースレイヤーとミドルレイヤーに暖かなものを取り入れます。
もう1つは雨の浸入のしづらい作りとなっているかという点です。作りで気にする箇所は3つあって袖、裾、フード周りです。
THE NORTH FACE ストライクトレイルフーディの袖、裾部分はゴムによってフィット感を出しています。これによって裾の捲り上がりを抑え、袖においては雨の浸入を防いでいます。とはいっても確実ではないので、もしレインウェアの中に雨が入ってきたらタオルで拭く、袖においてはグローブ側に袖口からの雨を防ぐような施しのあるものを使うなどで対応しています。
ストライクトレイルフーディのフードはひさしがあって、上からの雨の浸入を防いでくれます。また後頭部にギャザーが入っているので、フードをかぶっても視界が良好です。
100均のレインコートを着ていて雨に濡れるおおよそが、このフードの作りの違いだと感じています。上からの雨がフードにあたって、額のあたりのフードから水が伝って顔を濡らして、首や胸元を濡らしていきます。ちょっとであればキャップを被って凌げますが、山ではそうはいきません。こういう雨の浸入経路を把握しておくと、例えばリストバンドをしてみるとか、ネックウォーマーを取り入れてみるとかして、ベースレイヤーを濡らさない工夫もできると思います。
軽量なレインウェアだからこそ、考えるべきポイントは多いですが、リスクを把握して上手に付き合うことでとっても快適なトレイルラン、登山といったアクティビティが楽しめます。
ストライクトレイルフーディーと同じ生地によって作られた、非常に軽量なストライクトレイルパンツは以下で紹介しています。