日本は四季があり、テントもそれにあわせて3シーズン用テント、厳冬期用テントというように呼ばれ、暑さ・寒さ対策を施した様々なテントが存在します。今回紹介する山岳用テントNEMOのTANIは3シーズン用テントになります。
おすすめポイント
- 日本の季節に使いやすい山岳テント
- 1人用と2人用の展開がある
- 本体重量がほぼ1キロで安定感と軽量のバランスが特徴
- テント泊初心者にも安心できる作り
- 設営しやすい作り
- ベンチレーション機構に優れていて居住性が高い
商品概要
ブランド | NEMO |
商品名 | TANI 1P |
商品説明 | NEMOが日本の山岳シーンのためにデザインしたフラッグシップモデルです。 マテリアルの変更により耐久性が向上し、新たに追加したベンチレーションにより様々なコンディション下で効果的な換気/温度調整が可能です。 |
価格 | ¥51,000(税抜) |
重量 | 1.06kg |
素材 | 本体素材:15Dナイロン/メッシュ フライ素材:15D Sil/Silナイロン フロア素材:15D Sil/PeUナイロン |
室内サイズ | 202×105×103センチ |
フロア面積 | 2.2m2 |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★☆ |
コンパクト性 | ★★★★☆ |
設営・撤収時間 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
NEMO TANIというテントの特徴
3シーズンといっても真夏という暑い時期から、初春・晩秋といった肌寒い時期まで、様々なコンディションが日本にはあり、換気によって温度調整をすることで、快適なテント生活が可能になります。
僕にとってはNEMOのTANIは3シーズンにおける様々なコンディション下で安定したテント生活が送れ、その上で非常に軽量且つコンパクトな作りとなっています。
TANIが発売されたときの人気は記憶に新しく、そこから更に改良が重ねられ、重量を落としつつ非常に使いやすく過ごしやすいテントに仕上がっています。生地が薄いことによる心配が否めない方にはNEMOのATOMがおすすめです。
NEMO TANIの換気機構
換気機構はインナーテントにもフライシートにも施されており、暑いときには効率よく涼しい空気を中に取り入れることができ、寒い時期には外気温をシャットアウトすることに優れています。
また結露を防ぐためのベンチレーションも施されているので、寝ている最中に放出される湿気を、外に逃がしてくれ、結露に悩まされる心配も少ないです。
インナーテントのドアに使用されているブリーザブルナイロンは、風の侵入を防ぐことに長けた生地になっています。またドア下部は2重構造でジッパーによってメッシュにすることができます。下部に施されているので寝ている最中に涼しい風を感じることができます。
インナーテントの後部には2つのジッパーがあり、下のジッパーは2重構造になっていてメッシュにすることができます。上のジッパーはフライシートに施されたベンチレーションの開閉をテントの中に居ながら可能にするものです。
就寝中の呼気や汗などが水蒸気となり「湿度」が上がり、外気温との差で結露がおきることを考えると、寝ている最中にこの湿度を外に逃がせば結露は抑えられます。
テント内が暑いときは、インナーテントのドアにあるメッシュ部分を全開にしつつ、後部のベンチレーションもあけます。そうするとインナーテント内に風の通り道ができて、空気循環を高めることができます。
雨が降った際にも換気が行えるようになっており、前室のジッパー上部にはベントストラットがついており、フライシートをしめた状態での換気にも優れています。
NEMO TANIの設営のしやすさ
テントには「スリーブ式」といってテントポールを通す筒状の生地がインナーテントに縫い付けられていて、ここに通してテントをたてるというものと、「吊り下げ式」といって、ポールにインナーテントを吊り下げて取り付けるものがあります。
NEMOのTANIは吊り下げ式で設営と撤収が簡単でスピーディーに行えることが特徴です。2つのポールを使用してテントをたてますが、ポールは中心部分で連結されていて、迷うことなく設営することができます。
テントの4方はワンタッチでポールとテントを固定する作りとなっており、フライシートのストラップを引けば同時にインナーテントにもテンションがかかるので、パリッと美しくテントの設営が可能です。
NEMO TANIのスペック
一人用テントのTANI1Pのフロアサイズは202cm×105cmでテントマットの横に荷物を置くスペースも確保できます。高さは103センチなので、中の空間は広々と感じ雨の日でも快適に過ごすことができます。
前室には登山靴やトレッキングポール、使用しないクッカーやバーナーなどを置くスペースに活用しますが、軽量だからといって狭さは感じません。
重量は1.06kg(最小重量・カタログ値)となっています。ディテールの作りによりフロア素材の使用量を極力減らしたことによる結果ですが、だからといって快適性を妥協しない作りはNEMOのTANIらしさだと思います。
テントの収納袋にもこだわりがあり、圧縮可能なコンプレッション式で絞れば小さくなります。ザックの大きさが限られているような場合にもNEMOのTANIはフィットしてくれます。