最近の軽量テントは1キロを切って800~900グラム台も珍しくなくなってきた。しかしながらダブルウォールテントで自立式ともなると、1キログラムを切るテントは急激に減る。そんな中、今回紹介するテントはダブルウォールで自立式にも関わらずなんと595グラムという軽さを誇る。
おすすめポイント
- ダブルウォールで600gを切る軽さ
- 防水性能に優れたダイニーマファブリックの採用
- カーボンポールの採用で軽量性に特化した作り
商品概要
ブランド | ビッグアグネス |
商品名 | フライクリークHV1カーボンwithダイニーマ |
商品説明 | 超軽量なフルスペックダブルウォールテント。軽さと強さをバランスよくあわせ持ったEaston社製のカーボンポールと、非常に引き裂き強度に優れ、防水性能に優れたDyneemaファブリックを採用。 |
価格 | ¥110,000(税抜) |
重量 | 595g |
フロア面積 | 1.8㎡ |
室内サイズ | 218×97~71×97cm |
収納サイズ | 13×46cm |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★★ |
コンパクト性 | ★★★★★ |
設営・撤収時間 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
ビッグアグネスの最軽量テントの特徴
まず目にとまるのは商品名にもあるとおり、採用している素材だろう。フライシートとフロア素材にダイニーマを採用。更にはポールにEaston製カーボン+アルミニウムという豪華な素材を惜しげもなく使用している。ダイニーマもカーボンも軽量且つ高強度・耐衝撃性を兼ね備えており、この特徴を活かしテントに採用したのが、フライクリークHV1カーボンwithダイニーマというわけだ。
登山で使用するテントで考えておかなくてはならないのは、強風でテントが煽られたり、大雨に叩かれたりするシーンにおいての作りだが、カーボンを使用したポールは非常に剛性が高く粘りもあり、かなりの風速でテントが煽られたシーンでも安心して就寝することができた。
バスタブの立ち上がりはしっかりしており、ザーザーの雨に打たれても浸水することもなく、また結露もなくダブルウォールテントの利点を感じることができる。
ビッグアグネスの最軽量テントの設営方法
設営方法は吊り下げ式で、非常に早く設営することができる。反対に撤収も容易で、雨の中のテント設営・撤収の時間短縮に力を発揮する。
テントポールはクロスさせずに、1本の畳まれたポールをつないでいくと3つ又のポールになる。ポールは足元に1つ、出入り口側に2つのポールスリーブにさし、さし終わったらポールにインナーテントを吊り下げていく。
最後にフライをかけてポールスリーブにあるバックルでつなぎ、最後にペグダウンを行って完成する。ここまでの所要時間は慣れれば10分以内で終了する。
ビッグアグネスの最軽量テントの広さ
HV1という1人用のテントサイズは頭側が97センチで足元に向かって71センチと台形になっている。長さは216センチ。写真はHV2という2人用で、頭側が132センチで足元に向かって107センチと約30センチ幅が広い。テントマットを2つ置いて丁度良い大きさだ。2人用は652グラムでその差は60グラムほど。1人で広々と使うのもよし、パーティで登山を楽しむ際に2人で使用しても良し。60グラムの差をどのように考えるかはあなた次第です。
テント内の左右と上部にはストレージポケットがついており、スマホや地図、ヘッドランプなどを仕舞っておける。このようにフライクリークHV1カーボンwithダイニーマは、実際に使ってみると、その軽量性から快適性を犠牲にせずに大変過ごしやすい作りとなっている。
今回ビッグアグネスのフライクリークシリーズの中でも、かなり尖った軽さのテントを使用してみたが、フライクリーク全般的に周りでは「使いやすい」という声を聞く。カーボンwithダイニーマは高価な買い物になるため、軽量なテントでダブルウォール・自立を求めている方は、まずは1キロほどのフライクリークから試してみるのもおすすめだ。