シーズンを問わず活躍するメリノウール。ベースレイヤーにメリノウールウェアを取り入れるのはアクティビティを楽しむ上で、僕にとってもはや絶対条件となっています。今回紹介するメリノウールウェアは、オールシーズン活躍し、温度調整が魅力のアイスブレーカー150ZONEハーフジップ。アイスブレーカーで展開するメリノウールウェアの中での位置づけ、アクティビティにおける着心地の良さを紹介していきます。
おすすめポイント
- コアスパン生地の耐久性
- 首元を温められる立ち上がった襟
- 体温調整がしやすいハーフジップ
- 伸縮性と通気性がよくオールシーズンの登山に使える
- 体にフィットして動きがスムーズ
商品概要
ブランド | アイスブレーカー |
商品名 | 150ZONEハーフジップ |
商品説明 | オールシーズン活躍する薄手メリノウールのベースレイヤーに、優れた伸縮性や通気性をプラス |
価格 | ¥13,200(税込) |
素材 | メリノウール 83%、ナイロン 12%、ポリウレタン(ライクラ)5% |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★☆ |
フィット感 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
アイスブレーカーで展開のベースレイヤー3種
アイスブレーカーのメリノウールを使用したベースレイヤーには、ZONE・TECH・OASISの3種類が存在し、素材構成と生地厚の違いよって、使用する季節と、活動強度を考慮して自分にあったベースレイヤーを選択することができます。
今回紹介するZONEには、生地厚が260・200・150(1㎡のウェイト)の3種類あり、厚みによって素材の構成が変わっています。
- 260:メリノウール 97%、ポリウレタン(ライクラ)3%
- 200:メリノウール 96%、ポリウレタン(ライクラ)4%
- 150:メリノウール 83%、ナイロン 12%、ポリウレタン(ライクラ)5%
自分が発することのできる熱量、使用する季節、使用する場所や高度、活動強度、行動中もしくは休憩時などのシーンなどを考慮してベースレイヤーを選択することができるようになっています。
TECHとOASISはいずれもメリノウール100%のベースレイヤーです。TECHは260、OASISは200と生地厚の違いでモデルが分かれています。
ZONEはスムースジャージ生地とメッシュ生地の2種類が使われており、汗をかきやすい箇所にはメッシュ生地が施され、より行動量の多いアクティビティに向いているベースレイヤーといえます。TECHとOASISはウール100%で、全てスムースジャージ生地となっています。よって行動量の少ないアクティビティに向いています。
いずれも登山だけでなく、日常からも使えるよさがあり、室内・室外の寒暖差が激しい都会では、メリノウールの良さを思う存分体感することができます。
アイスブレーカー150ZONEハーフジップの良さ
アイスブレーカー150ZONEハーフジップは、上の説明からもわかるように生地厚が一番薄いモデルに仕上がっています。メリノウール 83%、ナイロン 12%、ポリウレタン(ライクラ)5%という素材構成は、メリノウールの温度調整機能や、防臭効果を活かしつつ、程よい吸水速乾性と、ライクラによる伸縮性が生かされており、ハードな動きを妨げません。
さらにナイロンの混紡によって耐久性が優れているので、オールシーズン、長い期間で着続けられる良さがあります。価格の安い化繊のベースレイヤーは匂いが付着したり、ほつれたりして、ワンシーズンで駄目になってしまうことがありましたが、アイスブレーカー150ZONEハーフジップはとにかく匂いが気にならず、長い期間着続けられるので、結果コストパフォーマンスに優れていると思います。
トレイルランやファストパッキングでは、手を上げて岩場を掴んだり、大きく腕を振ったりする動作が生じますが、よく考えられたパターン設計で非常に動きやすいと感じます。袖や裾が上がって肌が露出するようなこともなく、ザックを背負った状態でもベースレイヤーが体に程よくフィットし続けてくれ、運動中もずっとストレスフリーで、アクティビティに集中できます。
換気調整は抜群で、脇下、背中はメッシュ生地によってベンチレーション機能を果たし、汗をかいても速乾すぎず、でも乾きの速さを実感でき、身体を冷やさず快適な状態を保ってくれます。このバランスが大好きでアイスブレーカーを選んでいる1つにもなっています。
またハーフジップというのが、とにかく山好きには素晴らしく、オーバーヒートしそうになると思ったら行動しながらでもジッパーを開ければ涼しい風が身体の中に流れ込んできます。
全開で前面の3分の1ほど開くので、大きく外気を取り入れ、溜まった熱を逃がすことができます。身体の火照りが程よくなったらジッパーを少しずつ締めていき、静止時に全部閉めれば、首もすっぽり収まるので非常に暖かく身体を保つことができます。クルーネックだとネックウォーマーが必要な場面も、ハーフジップモデルでは不要です。
サムホール付きなので、冷たい風による手首周りの冷え対策も万全です。
ハーフジップウェアの快適さを知ってしまってからは、トレイルラン、ファストパッキングはもちろん、登山、キャンプ、カヤック、バックカントリースキーとあらゆるアクティビティに取り入れています。またメッシュ生地部分が目立たなく、カラーも落ち着いているので、普段からもファッションに取り入れやすく、外でも家でも着用している相棒のような存在になっています。
災害時におけるメリノウールウェア
災害状況をニュースで見ていると、水不足、一定温度に保たれていない場所(避難所等)での待機、二次災害の危険など、『もしも自分に起きたら』と考えずにはいられません。そんなときにも確実にメリノウールは役立ちます。以下はメリノウールならではの特徴です。
- 汗や皮脂の匂いをメリノウール繊維内に閉じ込め、更には無臭化するメカニズムによって長期間着続けても気になりづらい ⇒ 水の節約、洗濯できない場合に有効
- メリノウールの繊維構造は、暑いときには水分を放出し、寒いときには目が詰まって保温するという特異な機能があり、体温調整に優れている ⇒ 季節や場所を問わずどこでも快適
- メリノウールの繊維の中には窒素と水分を多く含んでいる為に、火が自然と鎮火する ⇒ もしも飛び火したとしても、火傷の心配が少ない
またメリノウールは化繊とは異なり、再生産性ある天然繊維で作られているのでサスティナブル(持続可能)で、地球環境に優しい素材です。最近問題が浮上しているマイクロプラスチックは、海洋環境への影響などの懸念、例えば生物がプラスチックを摂食するか、喉に詰まらせるなどで衰弱死するなど問題が広く認識されています。
日本でもレジ袋の有料化が来年スタートする、といった議論が行われていますが、ゼロにはできないまでも、個人としてプラスチックの消費を少しでも減らす努力をしていきたいと思っています。
その一歩としてメリノウールウェアを着用し意識を高めようとしている今日この頃です。