大学山岳部に入って購入し、今までの約10年間使用し続けているワカンはエキスパート・オブ・ジャパンです。ワカンって、多くのブランドから出ているわけでもなく、メインどころになると3つ4つぐらいに絞られるとおもうのですが、その中でもエキスパート・オブ・ジャパンのワカンは不動の人気メーカーというイメージがあります。
おすすめポイント
- 急斜面の登下降などに優れた力を発揮
- 携行性がよく人気が高い
- スノーシューズの下にアイゼンが装着可
- 2018年より改良が加えられている
商品概要
ブランド | エキスパート・オブ・ジャパン |
商品名 | HSスノーシューズ |
商品説明 | 2018年よりベルトと爪の間にリングを標準装備しています。・歩行時に爪とのスレによるベルトの消耗を軽減します。・ベルト交換やメンテナンスの回数も大幅に減ります。 |
価格 | ¥14,575(税込) |
重量 | 770g |
サイズ | 約410×182㎜、爪高49mm |
素材 | ボディ/A6063アルミ製、爪/ステンレス製 |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
スノーシューとワカンの違い
スノーシューとワカンについて簡単に違いを述べるのならば登攀の必要有無の違いと、浮力の違いが大きなところです。ワカンは傾斜があっても登りやすいし、藪がでてきても躊躇なく前に進むことができます。下りにおいてもワカンは問題ありません。スノーシューに比べると雪上の移動はおおよそ問題を感じていません。
スノーシューの良さは浮力があることです。だからワカンでは結局ラッセルを強いられるような雪深いエリアではスノーシューの浮力に助けられます。僕がいく雪山にはスノーシューの浮力に助けられるエリアに遭遇することが少なく、逆にワカンのほうが移動しやすい雪山が多いです。
スノーシューは浮力の良さも魅力ですが、履いて歩く際にカカトを浮かせて雪面を引きずって前に進むんです。その際にカカトが上がって足を下ろしたときにヒールリフターがあることで、カカトがスノーシューにペタッと着かないで、まるでつま先立ちのような形で立つことが出来るんです。これが上り坂を歩く際に凄くラクで、特に脚のふくらはぎの負担が軽減されます。
傾斜が強くなり、藪が出てくると圧倒的にワカンが強く使いやすくなります。木をちょっと乗り越えたりするのには、左右が交渉されづらいスノーシューではきついです。
ワカンが活躍する季節
ワカンは雪山全般で必要になります。季節でいうと12月・1月・2月あたりの、雪が多く降るような季節には必ず持っていきます。5月・6月になると雪もしまってくるので、雪に埋もれる心配がなくなるので、ワカンは持ち歩かなくなります。
5月・6月でも誰もいかないような雪山では、トレースもなくラッセルを強いられる場合もあるので、季節と行く山の状況を把握して、装備にワカンを追加するか検討することが大事です。
エキスパート・オブ・ジャパンのワカンの良さ
ワカンの中でもエキスパート・オブ・ジャパンを選んだのは、先輩が使いやすくて価格も安いからいいよって教えてくれたからなんです。でも今でもワカンを買おうと思うのならばエキスパート・オブ・ジャパンのワカンを購入すると思います。
ワカンの中でもエキスパート・オブ・ジャパンのものは軽量です。メンテナンスはバンドが切れてしまったり、切れそうだったりするものを交換する程度です。
ハードにワカンを使っている人はみんなそうだと思っているんですけど、ワカンの爪の部分が中心にあってリベットによって繋がっているんですが、ハードに使っていると、このリベットが外れてしまうことがるんです。外れてしまったときに丁度径の合うネジを探して取り付けてみたら調子がよく使えているので、気に入ってます。
リベット部分が外れるといっても、大学生の頃に20~30キロもの荷物を背負って、1回の山行で2~3週間山に篭って、それを4年間も続けていたら、もしかしたら壊れてしまうというレベルのものなので、普通に使っている分にはおおよそ壊れる心配はないと思って問題ないと思います。
エキスパート・オブ・ジャパンのワカンへの施し
現在販売されているエキスパート・オブ・ジャパンのワカンにおいては、バンドと爪の間にプロテクターリングがデフォルトで装着されています。これは、歩行時に爪とバンドの擦れによってバンドが消耗してしまうんです。これによってバンドが切れてしまう心配がありましたが、これが軽減されています。
僕が購入したときには、このプロテクターはなかったので、バンドにダクトテープを貼って切れてしまう心配を軽減させていました。ダクトテープを使う以外にはネットで情報を確認することができたのですが、結束バンドを爪とバンドの間に巻いて、間隔をあける方法があって、これを見て賢い方法だなあと関心しています。