ファンガレイ滞在中、山好きとしてはどうしても行きたかった場所がある。それがファンガレイヘッズと呼ばれる半島だ。
ファンガレイヘッズまでの道のり
この半島の先端は山で覆われており、きっと山に登ると美しい海の景色をみることができるだろう想像は容易にできた。ファンガレイの街からは1時間弱で行くことができる。
この半島の先端までの道のりの途中にマウント・マナイアという山がある。どちらかというとこちらのトレッキングのほうが知られているようで、標高420mの小高い山だが、車からは結構高い山に見えた。往復3時間ほどで楽しめるというから、こちらも気になった。
このマウント・マナイアから10分ほど半島先端に進むと道が行き止まりになり、右折をしてパーキングに向かう。結構車が止まっていたがほとんどがオーシャンビーチという白い砂浜で遊ぶ人たちだった。
ファンガレイヘッズで楽しむ低山登山
僕らは入り口の地図をみて、ひとまずWWII Radar Stationというポイントまで行くことにした。WWIIとあるから第二次世界大戦時に利用されたレーダーステーションであることはすぐにわかった。遠洋まで見渡せる場所であり、レーダーの受発信もしやすかった場所なのだろう。
レーダーステーションまでは1.8キロとあり45分かかるとあるから、子どもたちを連れての僕たちにとっては丁度よい工程かもしれない。
道中には三角形のマークが至るところにあって、道に迷う心配がない。途中足裏をブラシで洗浄するポイントがあり植生を保護していることが伺える。
スタート地点から30分ほど歩くと眼下には美しい南太平洋が見渡せる。
高度を上げていくと、結構な勾配となる。
少しずつ子供が文句を言い始め、ペースが崩れてきた。
妻が「私達はWWII Radar Stationで折り返し戻るから、先に進んで遊んできたら?」と提案をしてくれた。WWII Radar Stationから僕はトレイルランを楽しむことにした。
ファンガレイヘッズでトレイルラン
Bream Head Summitは遠くから見えた尖った岩のポイント。ここが476mとなっている。岩が切り立った場所で、眼下には海。こんな景色はなかなかない。足がすくんだ僕は、そそくさとこのSummitを後にした。家族を待たすことはためらわれたので、次の分かれ道で、パーキングへ降りていく道を選んで走った。
この下山の道がニュージーランドのローカル旅1番の素晴らしい景色だった。普通に歩いていたら然程でもないかもしれない。それは程よい傾斜をスピード出して走っていき、目の前には海と、行く先まで見渡せるトレイル。低山・半島ならではの景色と、海と風によって運ばれてくる潮の香りがなんとも気持ちがいい。
下山したら子どもたちは海で砂遊びをしていた。
20度ちょっとの気温で現地の人たちは海遊びを楽しむ。僕たちにとっては肌寒く、海に入るというところまでは踏み込めないという事実があり、これは今回のローカル旅で学べたことだった。いわゆるニュージーランドの人たちは寒さに強い人たちが多い。
帰りには現地の人たちに人気があるというMcLeod Bay Fish and Chipsで遅めのランチを楽しんでホテルに戻った。
最後にニュージーランドの旅行で得た情報を「まとめ」という形でお伝えする。