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アウトドアリサーチ ヘリウムIIジャケット シンプルで軽量なレインウェア

アウトドアリサーチ ヘリウムIIジャケット シンプルで軽量なレインウェア

必要にして十分というプロダクト、アウトドアリサーチ(OR)のヘリウムⅡジャケットです。これはレインウェアとして認識していて、寒ければウインドブレーカー変わりに着用するし過酷な状況であれば3層ゴアなどのスタンダードなタイプがおすすめですが、シチュエーションによっては十分事足りると感じてます。

シーンを考えて考えるレインウェア

レインウェアを積極的に活用するシーンが見えているのであればゴアテックスなどを採用したある程度重量感のあるしっかりとしたものがいいんですけど、天候が安定しているようであればバックパックの中で寝ているアイテムになるので軽いほうがいいですよね。

レインウェアって着たくないものの代表じゃないですか。であればしなやかで群れにくく、軽いウィンドシェルのような着方もできる汎用性のあるものがいいと思ってヘリウムⅡジャケットを愛用してます。

軽量なレインウェアであるからの特徴

アウトドアリサーチ ヘリウムⅡジャケット

ジッパーの数が少なければ少ないほど柔らかくて小さくなりやすく必要最低限のジッパーしか施されていないっていうのは潔いなあという気がしてます。パッカブルも出来るけど面倒で、どうせまた使うしポケットに入ればいいだろうという気持ちで小さく畳んでポケットにしのばせてます。

ヘリウムⅡジャケット採用の生地

アウトドアリサーチ ヘリウムⅡジャケット

2.5層という解釈のもので、0.5は裏地の変わりにマイクロドットの点があってそれがミクロの凹凸になってるんです。この凹凸が肌に接着しにくい加工になっているので、凹凸がないとベタッと肌に張りつく。それを回避するための0.5です。

アウトドアリサーチ ヘリウムⅡジャケット

0.5のドットにプラス、パーテックスがあって、その上にグレーのナイロンがあってメンブレンがあるという構造です。ナイロンは現在は30デニールで初期は20デニール。強度が強くなって且つ重さも若干減ったという改善があったんです。

化学繊維に関しては進化のスピードが異様に速いじゃないですか、なのでネオシェル、ゴアのニットなど、どんどん良くなって次から次へと進化をする中、そういったものの源流をもってしても軽量レインウェアの歴史を切り開いたというと大袈裟かもしれませんが初期にこの分野を確立したヘリウムⅡジャケットには思い入れがあります。

アウトドアリサーチの革新的な発想

アウトドアリサーチ ヘリウムⅡジャケット

その時期アウトドアリサーチがグンッ!って軽いレインウェアを出してきてベンチレーション、ベルクロ、ドローコード、全部やめて軽さをウリにした振り切った商品を出してきたんです。一時期は世界一軽いといわれたぐらいなんです。

僕は1つの品番をブラッシュアップするメーカーが好きで、次から次への新商品じゃなくてスタンダードなものをちょっとづつ改良していくというスタンスに魅力を感じます。改良されないというのは、ある種完成されているものなのかな?という認識もあるので、そこに自信も感じますね。

判断を誤らないレインウェア選び

登山中の苦い思い出

実は僕一回このウェアを着て低体温症になりかけた事があって。低体温症って知識としては知ってるけど、まさか自分がなるとは思っていなかったんです。

その時、稜線上を歩いていて凄く冷たい雨風に当たってると眠くなってきて、体力が「ガクン」と落ちた瞬間があったんです。「あ~調子よくないなあ、これが低体温症ってやつかなあ~」って思いながら凄く寒くなってきて、体を暖めなくちゃまずいと感じる時があったんです。

その時にこれを着ていたんですが、濡れてしまうっていう感覚じゃなくて生地が薄いから冷たい雨や風がダイレクトに肌で感じてしまう。濡れてはいないんだけど雨が打ちつく事でその冷たさが体に吸収されちゃう。ゴアやイーベントなどであれば生地の張りで弾きかえしてくれ体を守ってくれる。
ここが柔らかいシェルとの機能の分かれ道なんだと思う。強風吹き荒れる冷たい雨には、ある程度の張りっていうのは必要なんだと思います。

一度離れたヘリウムⅡジャケット

登山中稜線に出てみると

一旦そんな事もあって、このウェアから離れたことがあるんです。「こんな薄くちゃ駄目なんだ」って時期があったんです。(笑

でもそれは自分自身が道具に対して行くシチュエーションと場所と実力を横一線で理解出来ていなかった、と凄い勉強になった出来事で、稜線に出る時はヘリウムⅡジャケットじゃないほうがいいかもしれないし、これでいいのかもしれないと求めるものを変えて考えることができるようになったんです。

山岳の場合のシェルとアクティビティよりなシェルっていうのは浸透性もプロテクションも求めるものに違いがあるんじゃないかと思います。

ヘリウムⅡジャケットがアメリカで人気の理由

ジョンミューアトレイル

ジョンミューアを歩いた時は「これ雨降らないなあ」って思ったんですね。カリフォルニアって乾燥してるんです。そうなったら「ここは簡素なものでいいな」って思ったんです。

お国柄もあるんだろうと思います。アウトドアリサーチのヘリウムⅡジャケットとかはアメリカでは大人気で、降雨量がすくないから軽いので十分だってなりますよね。日本は雨が降るのがあたりまえなところがあるから、蒸れにくいとか、ベンチレーションとか重宝するんですけど、アメリカはドライなので、そもそもレインウェアの出番は少ないなあと思いました。

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