「BICYCLE CAMP」っていうのを、毎年数回オーガナイズしていて、僕ともう1人のメッセンジャーが主宰しているアウトドアイベントなんですけど、自然の中を自転車で走ったり、その後山の中でキャンプをしたり、山に登ったりと、自転車とアウトドアがクロスオーバーする遊びを提案しているんです。
この自転車キャンプにも、普段のメッセンジャーの仕事でも愛用しているのが、WBASEのオリジナルモデルの「DURCUS ONE(ダーカスワン)」です。WBASEって元々はBMXがメインで、ピストバイクってそんなに取り扱ってないんです。BMXだったらWBASEっていうくらい海外でも有名な日本のメーカーなんですね。
そんなWBASEのピストバイクなんですが、このメーカーに所属しているライダーが、ピストバイクの設計図を書いているから、リアルにストリートを走って感じた、その思いが形になってるんです。歴代に何パターンかあって、マイナーチェンジし続けて現在は3代目です。メッセンジャーのフィードバックを元に、色々と変えていて今の形があるんです。
僕は初期のモデルから使っているんですが、メッセンジャーをするようになった2年目でWBASEから「テストライダーやらないか?」って声がかかったんです。ピストバイクが凄く好きだったし、WBASEのテストライダーをしていた歴代の先輩方も格好良くて。そんな光栄なお話を頂けるなら是非!という事で使い続けてます。
テストライダーの役割は、使い心地、乗り心地をフィードバックする事。僕の場合は、週5でメッセンジャーとしてロードを走り、土日は山に入ってオフロードで乗る事が多いから、違った視点でフィードバックが出来る。WBASEにとって、色々な視点で改善を施す事が出来るっていうのが、僕をテストライダーに迎えてくれている1つの理由だと思います。
この自転車のいいところは、軽さもそうだけど、競輪フレームだから普通はストリートで必要なものが付かないんだけど、ストリート仕様のクリアランスに変えているんです。ブレーキはもちろん、ラックをつけたりすることもできるから、ジャンル問わず楽しめる提案となっているんです。
また山に入る時はフレームとタイヤの隙間に泥が入る。だからチェーンの長さを変えて少しタイヤの位置をづらしたり、ギアを軽くしたいからコグの歯を変えて、ギア比を軽くしたりと、山に入る仕様に自分で調整できる楽しみもこの自転車ならではです。
「BICYCLE CAMP」は大体奥多摩のキャンプ上でやるんですけど、その時は山道を走るっていうハードコアな事はせずに、奥多摩の自然の中を楽しみながらオンロードの道を走るんです。そういうシチュエーションでは、平日のメッセンジャー仕様の時と変わらずのクリアランスです。
WBASEはメッセンジャーに対してのケアが素晴らしくて、困った時にすぐに対応してくれます。メッセンジャー達が助け合う環境を作ってくれる義理人情のあふれる人たちが集まってます。
僕がメッセンジャーの世界大会にWBASEの冠を背負っていった事があるんですけど、その時に出会った海外勢のほとんどがWBASEの事を知っていて、すごく打ち解けるのが早かったです。それからというもの、海外で活躍するメッセンジャーが日本に遊びに来る時には、僕の家に泊めてあげているんです。
そうしたら「WBASEのあいつのところにいったら助けてくれる」って言い振り回されて勝手にメッセンジャーの外国人がうちにくるんです。(笑
こんな風にしてメッセンジャーと自転車屋が繋がっていくカルチャーが面白いと思っていて、これを起点に世界がつながっていくという可能性が膨らむ世界がすごく面白いと感じていて、そういう未来を描けたキッカケを作ってくれたWBASEには凄い恩を感じています。