山でご飯を作ることが好きなので、結構しっかりと食材を持っていきます。例えばネギ、じゃがいも、白菜、かぼちゃとか、野菜以外にもお肉も持っていって、山の上で時間をかけて料理を作って、時間をかけて食べる。この時間が堪らなく好きなんです。私は栄養士をしていたことがあって、もともと料理を作ることが好きなんですね。
山ごはんに目覚めたキッカケ
こんな風に料理を楽しもうと思ったのにはキッカケがあって。 「ごちそう山」っていう文庫本があるんですが、小説家の谷村志穂さんが突如山登りに目覚め、料理研究家の飛田和緒さんと一緒に登山に挑むんです。そんな涙と笑いの山紀行の中で紹介する料理が、とっても豪勢でご馳走なんです。
それこそ登山をすることが目的で山と対峙する人にとっては、ちょっと常識では考えられないような食材の量を持っていくんです。それを読んでいて、なんだか面白くて、それでいて全然山っぽくないところが逆に新鮮に感じました。
その本に感化されて、「山で、もっとちゃんと料理をしよう」って考えたんです。今でもその本は愛読していて、読み返しては紹介されている料理を山で作ってます。
私の山ごはんスタイル
日帰り登山か、2泊程度の登山か、3泊以上の縦走かという日数と、一緒に行く人数で料理のスタイルが変わってきます。
日帰りの場合は、4,5人ぐらいで行くことが多いので、お昼をいっぱい作るんです。終わったら帰ってくるだけだし、荷物も気にせず食事のことをメインに考えられるんですね。だから、山での食事を楽しむ私にとっては、必然とランチをメインに考えた登山になってくるんです。そんな時のお昼は2時間ぐらい使います。会社で、山好きなスタッフや山をはじめたいと考えているスタッフとランチを楽しむ登山っていうのを実践してるんです。
冬に楽しむ山ごはん
冬になるとスノーシューが好きなので、北八ヶ岳に行って登山を楽しんで、食事はシチューといったように、山の雰囲気にあった料理を作って楽しみます。
お肉を持っていく時は、夏場であれば味噌につけたり、冷凍をして保冷材と銀色の保冷パックに入れて持っていくなどして腐らないように心がけています。もの凄く暑い時であれば、ベーコンに変えてます。2泊以上の登山の時は、お肉は初日に食べるようにしているので、初日がとっても豪華で、2日目からは質素になっていくんです。(笑
こういった食事を楽しむ登山に適した愛用の道具もありますし、食材の持っていき方とか選び方などは、ワンポイント的にまた紹介したいと思います。