ニュージランドでガイドをしていた時、お客さんを12人ぐらい連れて山を案内する事が多かったんですが、そんな時は水を10リットルぐらいとガス、それにコーヒーと紅茶セットを持っていき、山の頂上に着いたらコーヒーや紅茶を煎れて振舞うんです。
そんな経験を積み重ねていたら、『山でコーヒーを飲むのって美味しいなあ』なんて漠然と考え出して。そんな思いが強くなって、突き詰めていったら『贅沢に美味しいコーヒーを飲みたいよね』ってなって、ビアレッティのモカエキスプレスを使うようになったんです。
ビアレッティ モカエキスプレスで冷めないコーヒーを
最初、コーヒーを作るときはドリップ方式だったんですけど、標高高いと沸点が低い、更にドリップして落ちているのを待っていると冷えちゃう。これだと飲んだときに冷えちゃってるんです。それが嫌で、沸騰した水の蒸気圧でコーヒーを抽出する直下式のメーカーに変えたんです。
1杯用のものと、3杯用のものと2つ持ってます。1杯用のものは、1人で山に入るときに使ってますが、テント場について、テントをたてて、コーヒー豆挽いて、コーヒー煎れて、ぼーっとコーヒーを飲む。この瞬間が無心になれて最高なんです。
3杯用のものは、キャンプ場でコーヒーを美味しく煎れていると「あ~キャンプ場でそんなに手のこんだコーヒーを作るんだ」っていうように思われて、それを振舞うと喜ばれる。そんな時間も好きで使ってます。
モカエキスプレスで実現する夢
こんな風に時間をかけて美味しくコーヒーを作って飲んでいると、周りのみんなが僕のことをアウトドアバリスターなんて大げさに呼んでくれるんですけど、コーヒー豆の事とか、焙煎の事とか、全く考えられてないし、今は『ここの豆が美味しいよ』って紹介されたものを試しているっていう状況なので、これからしっかりと勉強をして本物のアウトドアバリスターになりたいと思ってます。(笑
山に興味のある女の子に、『僕はね、美味しいコーヒーを山で作れるんだよ~』なんて冗談っぽく言うと、掴みというか、まあその瞬間は楽しんでもらえるじゃないですか。そんな冗談を言っていたこともあって、更にイタリアにいた時にエスプレッソが美味しくて、凄く好きになったんですね。
その事も知っている仲間には、<エスプレッソ好き=イタリア人の気質=ナンパ師>みたいに言われて、軟派なアウトドアバリスターっていうキャラクターが仲間内で広まったんです。悪くないなあと思って、今はそのキャラクターに乗っかってます。(笑