もう8年前くらいに同僚と山クラブをつくって山に登っていた。ほとんどの山が低山や近郊だったけれど、とにかくランチを楽しむ山だった。ゆっくり食べてコーヒー飲んで、気がつけば2時間ランチをしていたなんて当たり前で慌てて下山したこともあれば、ピークを取らずに下山して温泉入ってさらにのんびり、なんてこともあった。
山ごはんが好きになったキッカケ
私が山ごはんをメインに楽しむ登山を好きになった原点が、この山クラブ仲間と過ごした時間だった。
このメンバーでの山行はちょうど2年ぶり。前回は本沢温泉で1泊して根石岳。まだ雪深い冬山だった。今回は1歳すぎの赤ちゃんが新メンバーに加わり、みんなで登ることを重視しつつ花粉が少ないという理由で選んだハイキングは、春の三浦富士となった
山ごはんを楽しむ登山へ
先発隊の大人3人は津久井浜駅で集合。住宅地を抜けて三浦富士の登山口に向かう。三浦富士~砲台山~武山はどれも180~200メートルと低い山だけれど、みかん園やいちご畑の広がる津久井の町を見守るような山々で、幅広い層の人達が楽しむことの出来る山だと思う。
あっという間に三浦富士山頂。後から来る友人ファミリーの到着を待ちながら、おやつを食べたりのんびりしながら過ごす。富士山の眺望もいい山だけれど今日はあいにくの天気。それでもキラキラと光る海や遠くの街の広がる景色をみていると、とても気持ちがいい気分。お腹もすいてきて、ランチの準備を始める。
三浦富士山頂で楽しむ山ごはん
『南瓜シチュー』5人分(大なべ1回分)の材料
・鶏腿肉細切れ:250グラム
・南瓜:1/4個
・たまねぎ:1/2個
・しめじ:1パック
・シチューミックス(顆粒):5皿分
・牛乳:小1パック(200ML)
・コンソメ:1/2本(スティックパック)
・水適量
・バケット
・生ハム
調理時間:約15分
『南瓜シチュー』のレシピ
鍋に水を入れ、薄めにカットしてもってきた南瓜と、小さめに切っておいたたまねぎを入れて火をつける。煮立ったら、鶏肉としめじ、コンソメを入れて、南瓜がやわらかくなったらシチューミックスを入れて、よく混ぜて牛乳を入れる。
バケットは網であぶって生ハムをのせる。今回はカマンベールチーズもまるごと1個を網で焼いて一緒に食べた。
南瓜は少し重いけれど、じゃがいもやサツマイモと違って前日に切っておくこともできるのと、思ったより火も通りやすいので、シチューには良く使う。バケットもかさばるけれど、日帰りにはついつい持っていってしまう。最後には鍋に残ったシチューをすくって、きれいにできるのもいいところ。
シチューが出来上がったころに、ベビーキャリアを背負った友人登場、かわいい赤ちゃんの登頂にまわりもなごんだ。とはいえ、私達はお腹がすいていたので早速ランチ。久しぶりに一緒に、しかも新メンバーも加わりみんなで山を楽しめたことを喜びながら、バケットを焼いたり、シチューを食べたり。
山ごはんの後のお楽しみ
今回シチューは5人にはやや少なめの量かなと思いつつも、赤ちゃんも食べれるレシピ。大人たちは生ハムやチーズや、バケットをほおばり「ワイン持ってくれば良かったねー」なんて話をしながら、ほぼ毎回コーヒー係りをしてくれる友人がコーヒー豆をひき、ネルドリップで淹れてくれた。
こだわりのおいしい挽きたての豆、良い香りが広がり、前日に焼いたバナナブレッドと一緒にコーヒータイム。さらに贅沢な時間が過ぎていき気がつけば多分2時間は軽く越えていた。
やっぱりこの感じだなと思いながら、やっと立ち上がり歩き出す。アップダウンは少なく、ファミリー向きで気持ちのよい道が続くいいハイキングコース。ところどころに赤い帽子をかぶったお地蔵様がいて地元の人たちに親しまれている事が伺える。『あたたかい山』という感じを抱きながら、今回選んでぴたっりだったと感じた。
里山を楽しめる武山周辺
砲台山手前の展望台は開けていてよい休憩になったし、武山までいけば武山不動があり道路もすぐだった。山の中を歩いた時間は短いけれど気づけば4時近く。思う存分楽しめて満足なハイキング。「今年はみんなでもっと登ろうね」と思い出話をしながらみかん農園をぬけて駅まで歩いた。