折り畳めないタイプの『グイデッティ PLUME』は1本で80グラム台というむちゃくちゃ軽いポールで、見た目は華奢で折れそうに見えるんだけど、ものすごく丈夫なカーボンを使っているポールです。それの2つ折ができるタイプで、折らないタイプの軽くて細くて、ソリッドな良さがスポイルされちゃうんじゃないか?って思ってたんです。
グイデッティ PLUMEの特徴
でも、折れる箇所のジョイント部分の精度がすごくよくて、中にワイヤーが入っていて、押し込んでロックの穴にあわせて、がっちりはまります。折らないタイプのものに比べると重さはあるんですが、それでもポールっていう部類の中では逸脱した軽さを体感できるんです。この軽さで畳めるっていう特徴が気に入ってます。
グイデッティ PLUMEのグリップ形状
畳めるタイプのグリップはノルディックタイプになっているので持ち方に特徴があるんです。まず大きな違いはストラップを手に取り付けて使うんです。
持っているときはポールと固定されていて、使わないときはオレンジ色のボタンでストラップを着脱するというシステムになっています。
例えば岩場があって、両手を使って登るような場所でポールが邪魔になる。そういう時にボタンを押してそれぞれポールを着脱し片手で持つ。そんな時、このポールは細くて軽いから片手で持っても邪魔だと感じにくいんです。これは折り畳まないタイプのものを使っていても同じように感じられるところですね。
グイデッティを折りたためる良さ
またザックに取り付けられる付属のキャリングストラップがあって、パックやザックのストラップに取り付けることができるんです。グリップを交互にかさねループに通せばザックとポールを固定できるので、長くポールを使わないルートがあった場合など、また行き帰りの電車の中での持ち運び、というのがラクになります。
軽さっていう点において、トレランをする人に支持されているポールという印象があったんですが、折りたためる事によって、ハイカーさんや登山をする人にもおすすめできると思います。僕はトレランをしにいって、疲れてハイキングに変えた時にポールがあって良かったなんて思うこともしばしばです。
クロスカントリーに生きるグイデッティの作り
ノルディックウォーキングの動きなんですが、クロスカントリースキーの夏場の練習っていうところがもともとあるんですね。クロスカントリースキーってガンガンガンガン、後方へポールを出していく運動があると思うんですが、あの動きが1つの特徴です。
腕は伸びた状態で、ポールは結構寝た状態で後方へポールを出していくんですね。ひじを曲げてポールを出すんじゃなくて肩で出して付いて押していくという運動の繰り返しなんです。その「付いて押す」という運動中、このグイデッティのストラップの場合は握っていなくていいんです、パーでいいんですね。
この特性を山で使う時のメリットとして考えると、色々な路面の状況があるので、ポールを前に付くときや、後ろに付くときとあると思うんです。だから一概に「このストラップだと大丈夫」とは言い難いんですが、使っていて感じるのは、山で前にポールをついて上がっていこうと思うときに、腕の力をフルに使うので疲れちゃうんですね。それを上り坂の時に自分の足よりも、ちょっと後ろぐらいにポールをついて上がっていくと凄く楽なんです。そんな時にこのストラップは非常に有効なんです。
だから僕はトレランでも登山でも、もちろんノルディックウォーキングの時でも持ち歩いてます。