このポール、シャレみたいな企画ものなんですけど、とっても可愛らしく面白いものなんです。フランスではマッシュルーム狩りを目的としたアクティビティが伝統的にあるらしいんです。秋になると日本とおなじように山の中にきのこを取りに行くんですね。ここまで聞いて、このポールのどこに面白さがあるかわかるでしょうか?
ユニークなトレッキングポール
このポール手持ち部分の先端に秘密があるんです。皮ひもがついていてマッシュルームの形をしたものがついていますが、ここがキャップになってるんです。この上部のキャップを外します。
もうお分かりでしょうか?なんと中にオピネルのナイフが収納できるというなんとも楽しいポールなんです。このポールを使って森に入って、マッシュルームを見つけたらナイフを取り出して切って収穫できるという、しゃれっ気の利いたものなんです。
オピネルにはマッシュルームを切るように刃が太い品番が実はあるんです。だけどさすがに、その大きさのナイフは入らないということで、一番ベーシックなno.6という大きさのオピネルのナイフが収められているんです。
こだわった作りが自慢のトレッキングポール
シャフトの作りは1本使いのアルミベースにウォールナットの化粧板張りで、チェスナット材(栗の木)をグリップに使用しているんです。アクティビテイィで楽しむというより、ゆったりとしたハイキング、子供と一緒に歩いたり、初春の山菜狩りなんかにも良いですね。長靴はいて、ポールもって、里山登ってというような楽しみも、このポールをきっかけにスタートするなんていうのも、面白いですね。
グイデッティの面白さ
ポールメーカーって普通、スキーから出てきてたりとか、登山から出来てきてたりしていてスポーティーな見栄えが多い中、グイデッティってこういう木材を活用したものや、デザインが落ち着いた渋いものが多いんですね。
オピネルのナイフが中に入っている、こういう面白い企画がかなったのにも実は理由があって、オピネル社もグイデッティ社もご近所さんなんですね。それで社長同士も仲が良いっていうのがあって、こういう商品が生まれたようです。そういうを聞くと、カルチャーがあるというか、フランスの中にコミュニティがあって、面白い商品が生まれたっていうのも、なんだか楽しいなあって感じるんですね。正直合理的じゃないというか、効率の良い商品ではないと思うんですけど、フランスならではなのかなって感じもするんですね。