ファイントラックのツエルトはエマージェンシーキットとして、持ち歩いてるものなんですけど、これは夏のトレイルランイングとかハイキングとかテントを持っていく縦走登山とかでは必要のないアイテムですけど、冬のバックカントリーでは必ず持っていってます。
基本的に私は、荷物が重くなると滑りが楽しくなくなるから、テントを持ってバックカントリースキーをすることはないんですね。行くときは、例えばテントをベースキャンプにして、そこから軽い荷物でどこか行くか、冬でも営業している山小屋をつないで行くか、もしくは日帰りで行くか、という感じでやっているので、その時はツエルトは絶対必要だなって思ってます。もしも自分に何かあった時に、あると確実に助かる道具の1つだと思っています。
ファイントラック ツエルトのコンパクト性
ファイントラックのツエルトは、これだけコンパクトになるっていうところに衝撃的で、それまで持っていたツエルトは、たたんだ時に倍ぐらいの大きさはあったんです。それでもすごく軽いと言われたツエルトなんですけど、そういう意味でもファイントラックのツエルトには驚きです。
お守り的存在のツエルト
今まで実際にビバーグするとか、そういう経験はないんですけど、常にお守りのようにザックに入ってます。もし何かがあったと想定した時には、持っているポールを利用して立てられるし、山の中で寒いときに羽織るだけでも凄く暖かくなるんです。
雪山で風が強くて、休むときも、このツエルトをかぶって下でお湯を沸かせば、すぐに沸くし体も温かくなりますね。本当は天気がよくて、また事故がなく、使わないことが理想なんですが、やっぱりこういうのが1つあると便利ですね。
ツエルトの使い方を考えてみる
毎回の休憩中に出すのは面倒なので、お昼ごはんを食べるとか、長く山の上で休む時などには取り出すこともあります。一昨年バックカントリースキーで山頂に上って、あまりにも疲れて寝ちゃった人がいたんです。そういう時って本人は寝ちゃって意識がないから、危ないですよね。そういう時に、このツエルトをかぶせてあげたり、例えば大雪原で女性がトイレに行きたいなんていう時も、これを張ってあげれば目隠しにもなるし、色々な使い方ができますよね。
ファイントラックって素晴らしいなあと思っていて、彼らは実際山に行って必要だなって思うものをちゃんと作られているので、使う人のことを良くわかっているというブランドだなあと感じますね。
ツエルトっていうのは、日本の文化で海外ブランドにはないんですよね。ツエルトってドイツ語からきた名前なんですけど、不思議に日本独特の文化なんですよね。