八ヶ岳連峰最高峰。堂々とした山容は名実とも主峰にふさわしい。諏訪側の夕日に燃える西壁は、まさに赤岳の名の通りである。2つのピークがあり、南峰に赤森神社が祀られている。北峰には、赤岳頂上山荘がへばり付くように建っている。6月第一日曜日には頂上で開山祭が盛大に行われる。

    赤岳のおすすめ登山ルート3選

    美濃戸から赤岳への登山ルート

    • 難易度:中級
    • 合計所要時間:5:10
    • 累積標高:1537m
    • 距離:約8.4km
    • コースタイム:美濃戸口-(3:10)→行者小屋-(1:20)→赤岳天望荘-(0:40)→赤岳

    美濃戸山荘までは、「美濃戸からの赤岳鉱泉行者小屋ルート」参照のこと。

    美濃戸山荘上の分岐を右へ、南沢に入る。堰堤を階段で越し、樹林帯の中を進んで最初の橋を渡る。渡り返し右岸を行くと急坂になる。河原に出て渡り返しながら右岸の急坂を登りきると、正面に横岳が見えて来る。阿弥陀岳が右横に覆いかぶさるようになると、赤岳が姿を現わす。救助用へリポートを過ぎればまもなく行者小屋だ。

    赤岳西壁の威容を正面に見ながら、小屋裏から地蔵尾根に取り付く。最初はなだらかな樹林帯の道も、まもなく急坂に変わる。鉄の階段が現われ鎖のトラバースを過ぎると、ザレた尾根筋に出る。下りの時はとくに注意が必要だ。左上にお地蔵様を見て登りきると地蔵の頭で、もう一体のお地蔵様が迎えてくれる。正面には秩父の山々や、富士山の美しい姿が望め、一瞬疲れを忘れる。

    横岳への道を分け、右へ赤岳に向かう。まもなく赤岳天望荘に着き、頂上への登りにかかる。岩稜の急斜面を鎖に助けられ上がると小ピークに出る。目の前が頂上だ。山頂からの360度の展望は筆舌に尽くしがたい。朝早ければ、阿弥陀岳の頂が日の出に染まる様子もなかなかである。山頂はふたからなり、北峰には赤岳頂上山荘が建ち、南峰には赤憲神社の祠が祀られ1等三角点がある。

    真教寺尾根から赤岳への登山ルート

    • 難易度:中級
    • 合計所要時間:6:20
    • 累積標高:1523m
    • 距離:約6.4km
    • コースタイム:美し森-(0:30)→羽衣池-(1:00)→リフト山頂駅-(1:30)→牛首山-(1:20)→六合目-(2:00)→赤岳

    清里方面から赤岳に登るオーソドックスなコースだが行程が長い上に、上部では急な岩場が続く、難度の高いコースである。ことに下りが難しい。ただ、清里ハイランドパークのリフト営業時間に合わせリフトを利用すれば、約1時間短縮ができる。朝早く発てば日帰りも可能だが、一泊しての行動のほうが無難である。また、隣の県界尾根との周遊コースにしたり、諏訪側に抜ける計画にすれば変化があってより楽しくなる。

    一般には美し森から登る。美し森には大駐車場があり、清里駅からバス、タクシーも利用できる。美し森から羽衣池を経て賽の河原に出る。ここまでリフトが上ってきている。ここからしばらくヤセ尾根を行くが、やがて原生林の急登になり牛首山へ登り着く。ここでこのコースのひと区切りがつく。

    これから扇山にかけては、やや下り気味に平坦な道が続く。やがてコースが急になると、展望も開けてきて、いよいよ急な岩場が始まる。鎖にしっかりつかまり攀じ登って行く。次々と岩場を越えて行くと、やがてコースは尾根から離れ左側にトラバース気味に進むようになり、赤岳から権現岳の縦走路に出る。右に竜頭峰を巻き込み、阿弥陀岳方面からの道と合流して岩尾根のハシゴを登ると、赤岳の南峰に立つ。

    県界尾根から赤岳への登山ルート

    • 難易度:上級
    • 合計所要時間:7:10
    • 累積標高:1240m
    • 距離:約5.1km
    • コースタイム:野辺山登山口-(0:35)→防火線の頭-(1:20)→小天狗-(1:20)→大天狗-(0:50)→巻き道分岐-(0:45)→赤岳

    かつてこのコースは、野辺山駅から長い裾野歩きで敬遠されがちであったが、最近は登山口ゲートまで自家用車やタクシーで入れるようになり利用しやすくなった。ただ、上部の岩場が厳しいので八ヶ岳の登山コースでは最難度コースということには変わりがない。

    登山口ゲート前には登山者カード記入箱があり、10台ほどの駐車スペースがある。ここから奥に赤岳を見ながら防火線の頭までなだらかに行くが、その後はカラマツ林に変わり傾斜を増し小天狗分岐に着く。ここで清里方面からのコースと合流する。

    ここから40mほど行くと「小天狗」の道標がある広場となり、赤岳から横岳の展望が開ける。大天狗までは展望のきかないツガの原生林の中を急登する。大天狗から少し下るとすぐに問題の岩場が始まる。まず垂直に近いハシゴを登りほっとするのもつかの間、すぐに急な長いルンゼに入る。クサリが張り巡らされているが足がかりが少なく滑りやすい。また、ここは雪解けも遅く、6月に入るまでクサリは出てこないので、残雪期は極めて危険な簡所となる。

    過去に何度も滑落事故が発生している。この上で右に横岳方面にトラバースルートが分かれているが一般的でない。さらに上方に急登して、赤岳北峰、赤岳頂上山荘の脇に出る。

    赤岳の概要

    • 地域:中部地方、甲信越地方、信越地方
    • 都道府県:長野県・山梨県
    • 山域:八ヶ岳連峰
    • 標高:2899m
    • 選定:日本百名山

    八ヶ岳の概要

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