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おしの山放浪記 番外編〜私の住む町〜

おしの山放浪記 番外編〜私の住む町〜

山にも旅にも行けずに、もうまる2ヶ月が経った。
いつでも山に戻れるように、とりあえず体力を落とすまいと、
以前より高頻度でランニングに勤しんでいた。

というより、走る他楽しみがなかったというのも・・

さて、私の住む町には、
小さいながらもいくつかの森があり、丘があり、川がある。

3月下旬〜4月中旬には満開の桜が咲き乱れ、町がピンク色に染まる。
とりわけ、恩田川の桜並木が素晴らしくて、何度も走りに行ってしまった。

別の場所では、満開の菜の花畑に出迎えてもらってびっくりしたり。

そして、それらと入れ替わるようにツツジが町をあちこちでにぎやかし、

その間中そこかしこで芽吹きがあり、
新緑のシャワーを浴びることができる。

山に行けばなんのその、という思いで早起きし、
日の出とともに人の少ない時間に走りに行ったりもした。
そうすれば、朝日が迎えてくれる。眩しい。坂のある町はよい。

山のかけらを求めて七国山に来てみたり(山頂はよくわからない)

ちょっと頑張って片道7キロくらい走って、
両隣はすぐに住宅や会社なのに
尾根上だけ森が残されている鶴川尾根に行った日もある。
そこからちょこんと富士山の頭が見えていたりする。

同じくらい頑張ったらたどり着ける小野路界隈の森は美しいし、

朝靄のかかる谷戸の畑の風景もまたスンとして気持ちがいい。

三輪の森の緑や寺家の風景も、本当に素晴らしかった。

もともと土も緑もほとんどない横浜駅近に住んでいた私が、
今の場所に移り住んだのはほんの偶然。
まもなく丸5年になろうとしている。

これまでも四季折々美しい町だなぁと思ってはいたものの、
あっちこっちでかけちゃうので
こんな風に自分の住む町を散策することなんてなかった。

出掛けられない時間を通して、
改めて、なんていい町なんだろうとつくづく惚れ直してしまった。

なかでも、お気に入りの展望地は成瀬山吹緑地。
ここからは愛しの丹沢が良く見える。
早くあのてっぺんでおにぎりでも食べたい。

家からちょっといったところにも小さくても美しい森があった。
不安で押しつぶされそうなときも、この町は本当に沢山の元気を私にくれた。

私、この町に住んでいてよかった。
遠くに行けなくても、電車に乗ったりできなくても、
走ることで旅をしているみたいだった。

これから先、
どんなふうに山に行けるかなということについては
私も含め、多くの人が模索していくと思う。
何がよくて何がだめなのか、沢山の考え方がぶつかっていくんだろうな。

けれど、私がこうして自分の住む町を好きなように
日本中(世界中かな?)の各地が誰かの好きな町なのだと思ったら
前にもまして、これからの山旅を素晴らしいものに感じられそう。

さて、今年、これからどこの山に行けるだろうか。
誰かの大好きな町に、人に、どんな風に出逢っていけるだろう?
出逢えたらいいな。

できることのなかで最大限の楽しみを紡いでいけたらいいな、と
今はこの町から、それだけを願っています。

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