金澤バンブーロッド

バンブーロッドって、竹を削って作っているんですが、これはロッドの素材でいえばカーボングラファイトなどと比べると重いんです。バンブーロッドの中でも珍しい4本繋ぎなんです。竹で4本繋ぐっていうのはあんまりなくて、知り合いのビルダーさんにお願いして作ってもらったんです。通常3本繋ぎまでしか作ってなかったんですが、「仕舞寸法が短くなるので4本を」って無理にお願いして作ってもらいました。調子はパラボリックといって全体がしなる感じです。

バンブーロッドの驚きの構造

金澤バンブーロッド

このバンブーロッドの構造を知ると本当に驚きで、竹が6つ貼り合わさってできているんですね。これが先端の細いところまで施されているんです。普通竹のロッドっていうと日本の丸竹のロッドを釣堀なんかで目にすることが多いと思うんですけど、これは全然違うんです。

職人技が光るバンブーロッドの世界

金澤バンブーロッド

バンブーロッドと言われている西洋のフライロッドって、竹の外皮、おおよそ厚さ2センチぐらいの部分を素材として使用していて、中でも、外側が硬くて中が柔らかいという特性がある竹の、なるべく硬いところをロッドの材料として使うんです。それをテーパーのかかった正三角形柱を取って6面合わせると、バンブーロッドの支柱が完成する。これが先端の細いところまで施されているという驚きの職人技なんですね。いやあ~すごいなあと感嘆してしまいます。

バンブーロッドの考えられた構造

金澤バンブーロッド

ロッドの中心部分の施しも、バンブーロッドそれぞれの特性があるんですが、僕のものは若干空洞があるんです。ものって真ん中を空洞にした方が反発が早くなるんです。そういう計算もしつつ作られているんですね。これが6面になっていることで、どの方向に対しても均等な反発が実現できるんです。どこかが強い、どこかが弱いということが無いんですね。

ノードレスというバンブーロッド

金澤バンブーロッド

またもう1つ、この竿の特徴はノードレス。節が無いんです。竹って節の部分が硬いんです。このロッドの長さだと、竹をそのまま使うとどこかに節が入っちゃうんですね。そうすると硬くて曲がらなくなるんです。気持ちのよいベンディングカーブが描けなくなる。カクッカクッってなってしまうイメージです。だから、このビルダーさんは、節の前後を斜めにカットして節をなくした竹を繋いで1本にしているんです。

 

金澤バンブーロッド

これは色々な考え方があって、ある人は「ノードレスは駄目だ」っていう考え方もあるんですね。このあたりは竿作りの哲学で、強い節を使うことによってキックさせている、それも含めて計算した竿であるっていう思想の違いがあるんですね。これはどちらが正解という話ではないんですね。

バンブーロッドを使う楽しみ

金澤バンブーロッド

こういう思想はマスプロダクトには無いんですね。均一でいいものができるんですが、思想の違いを感じる面白さっていうのが、こういうロッドにはあって。自己満足の世界ですが、思想を感じて道具を使うっていう楽しみがあるんです。

自分をコントロールする遊び

源流のフライフィッシング

フライフィッシングとかテンカラって、どんなスポーツでもそうですけど、自分の感情とか気持ちが表れるなあ、って思います。焦ったりしていると、リズムが狂っているんでしょうね。そういうときに色々な場所にひっかけてしまったり、ライントラブルが生じたり、結果てき面なんです。自分をコントロールする遊びなので、ロッドを振って反発してかえってくるのが、チャキチャキ振れるものと、ゆっくり振るものとの違いの中に生じる難しさっていうのがあるんです。

奥深いフライフィッシングの世界

源流のフライフィッシング

バンブーロッドは自然の素材で、それなりの重さもあるので、カーボンに比べたら竿を振ったあとに戻ってくるスピードが遅いんです。このリズムに合わせて振るのは、それなりの技術が必要だし難しいんですが、そのフィーリングが何故だかわからないけど、人間のどこかに応えてくるリズムなんだと思うんですけど、そういうのを感じることができる人は、振ってて「あ、これが面白い!これで釣りたい」っていう思いが生まれるんだと思います。

フライフィッシングの面白さ

源流のフライフィッシング

遊びですから、自分が何にこだわって、どうしたいかを全て自分で組み立てることができるんです。フライも買ったものでいいという人もいれば、自分で巻いたものじゃなくちゃいけないっていう考え方もあって、突き詰めていくと全て自分で作ったもので吊り上げれば楽しみ方としてはパーフェクトじゃないですか。もっというとフライに使う鶏って、毛を取るための鶏なんですね。だけど山で拾った鳥の毛で巻きたい。全部自分で手に入れたもので作り上げたい、っていう人もいるんです。だからフライフィッシングって楽しめる引き出しが物凄くあるんです。

こだわり方も人それぞれ

源流のフライフィッシング

こだわるところはこだわれるし、泥沼のようにキリがない世界なんです。竿だってリールだってその気になれば作れちゃう。スピニングリールっていうルアー用のリールは複雑すぎで自分では作れないと思うんです。だけどフライで使うリールは機構がとても簡単なんです。フライの道具は手作りで到達できるんだけど、かといって簡単ではない。自分でのめり込めるポイントがいっぱいある遊びなんですね。だから皆はまって、帰ってこれなくなるんですね。(笑)

フライフィッシングの人種

野営で使用しているタープ

だから面白いのはフライをやってる人って物づくりが好きな人が多いですね。作らなくちゃ駄目というわけじゃないけど、作ることで楽しめる範囲が広がる世界なので、何かしらは手作りの要素がありますよね。フライはほとんどの人が巻いてるんじゃないでしょうか。本気でやっている人で「フライを巻いたことがない」という人に出会ったことがないですね。


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