川苔山は人気のある山だ。登山道が四通八達し、多様な登下降ルートがとれることが人気の一因だろう。また、百尋ノ滝や舟井戸などといった変化に富んだ地形も魅力の1つ。反面、各ルートが複雑に入り組み、迷いやすいところである。ここでは、川乗谷側から登り、赤杭尾根を古里へ下る川苔山横断コースを紹介する。

    川苔、川乗と表記が乱れているが、バス停や地図上の表記は川乗、しかしながら川苔は、すなわち海苔に似た淡水産の緑薬を産する谷が川苔谷と呼ばれ、それが山名になったのだから、本来はいづれも川苔が正しいのだと思う。

    川苔山

    川乗谷~川苔山~赤杭尾根の登山ルート

    • 難易度:中級
    • 合計所要時間:6:15
    • 累積標高:1480m
    • 距離:約14km
    • コースタイム:川乗橋-(45分)→細倉橋-(45分)→百尋ノ滝-(50分)→分岐-(70分)→川苔山-(5分)→東の肩-(5分)→曲ヶ谷北峰-(70分)→赤杭山-(40分)→川井駅分岐-(45分)→古里駅

    川乗橋

    奥多摩駅から日原方面へのバスに乗り、川乗橋で下車する。

    細倉橋

    川乗谷右岸の林道(車両通行止め)を進み、竜王橋で対岸に渡って、細倉橋で再び右岸に戻る。この橋の先で林道と分かれ、道標に従って右手の登山道に入る。川乗谷に沿った道は、水流とつかず離れず、何度かくり返している。小滝や淵·釜を連ねた渓谷美を楽しみながらゆるやかに登る。やがて左岸の岩尾根をからむように進むと、対岸は切り立った石灰岩の岩壁となり、その上を先の林道が走っている。この先で百尋ノ滝に突きあたる。

    百尋ノ滝

    まさか百尋(約180m)はないだろうか、落差は40m近く、奥多摩でも有数の美しい滝である。残念なことに、97年春に右の林道側の岩が崩落して滝の下部が埋まってしまった。登山道から滝壺に下る遊歩道は再整備済み。

    川苔山

    滝の手前で道は右折し、沢筋から離れて小尾根に取り付く。右にウスパ乗越への道(倒木等でわかりにくい)を分けて山腹をからんで行くと、左に塩地小屋跡に向かう道が分岐する。このあたりから、いろんな道が交錯する。こまめに読図をして位置確認しよう。

    分岐

    右手の展望が開け、足毛岩の左に川苔山が仰ぎ見られる。火打石谷を横切り、横ヶ谷沢を渡ると道が二分する。右は足毛岩を経て山頂に至る道である。左に進んで沢筋を登って行くと、再び道は二分して、左上すれば山頂から北に伸びる稜線上の横ヶ谷平に出る。ここは右に入って小尾根に取り付き、スズタケの急坂を登って稜線上鞍部の十字路に出る。

    川苔山

    十字路から右にわずかで山頂に達する。広々とした山頂からは、ほぼ全方向に展望が開けている。川苔谷を隔てた西方には、鳥屋戸尾根の後ろにヨコスズ尾根、さらに奥には雲取山を中心に石尾根や長沢背稜の山々が見渡される。北に蕎麦粒山から日向沢ノ峰への稜線が連なり、南面には奥多摩三山を前景に丹沢や富士山が遠望される。

    東の肩

    山頂から十字路まで戻り、赤杭尾根を古里に下ることにしよう(時間が足りない時など、十字路から南に舟井戸へ下り、大根ノ山ノ神から鳴ノ巣駅に出るルートも使えるが、展望もきかず単調だ)。

    曲ヶ谷北峰

    十字路から東に曲ヶ谷北峰に登り返し、赤林山に向かう。踊平方面への道を左に分け、さらに東に進み、エビ小屋山は左を巻くように過ぎる。

    赤杭山

    赤杭(赤久奈)山は登山道から右手に入った疎林の中で、923.6mの3等三角点が置かれている。このあたりから杉の植林帯の中の道となり、やがてスマド山手前のコルに出る。

    川井駅分岐・古里駅

    ここで川井に下る道を左に分け、植林帯の中を急下降して畑に出る。古里の集落に出て踏切を渡り、左に折れたすぐ先が古里駅だ。

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