登山をする人と源流野営をする僕らとの違いは、同じ山を登るにしても色々な違いがあって、そうするとおのずと、気にする道具も変わってくるんですね。今回はそういった源流野営ならではの道具を紹介したいと思います。
源流野営で使うシューズ
1つ目にシューズです。僕らは登山靴ではなく、ウェーディングシューズを履いているんです。夏場はウェーダーは持っていかず、ウェーディングシューズを履いて釣りをするんですが、テン場に戻ってそのまま濡れている靴を履くのは嫌じゃないですが。そうすると草履なりなんなりを持ってくる人が多いんですね。
でも荷物になる。靴って小さくできないから一番荷物になるんですね。だったらそのままウェーディングシューズを使って快適に過ごす方法がないかって考えたんです。そうして考えたのがシューズカバーを使うっていう発想。靴下だけ履き替えて靴下の上にこのシューズカバーを履くんです。それでウェーディングシューズを履いちゃうんです。こうすれば濡れないで済むんです。
これを仲間が最初に考えてやってたんですけど、彼はレジ袋を履いてたんですね。それを見て「これ!いけるよ!」ってなって靴の荷物から開放されたんです。
僕はこのシューズカバーをネットで買ったんですが、レジ袋よりかはもうちょっと厚手だし、足型をしているので使いやすいんです。それにシューズカバーというだけあって丈夫なので、破ける心配も少ないんですね。1足の靴がこれだけの軽さになってコンパクトになったのは大きくて、超ウルトラライトな道具ですね。(笑)
これを使わない人では、履き替え用に濡れない靴下っていうのがあってそれを使っている人が多いです。
釣りを楽しむ野営ならでは
ナイフはもち手部分が鹿のツノになっているんです。有名なフライフィッシャーの方が遊びで作ったものだと思うんですが、包丁として調理をするときにつかっているものです。
焚き火をする時の焚き付けにはガムテープですね。山で焚き火をする人は皆知っていると思います。そうして皆ライターに巻いてますね。これは焚き火の着火剤以外にも、応急処置にも使えるんですね。
以前釣り仲間が竿を折ってしまった時があって、その時にガムテープが活躍しました。コンビニで貰った竹製の割りばしを折れたロッドの中に刺して、その割りばしをナイフで削ってロッドの内径に合わせ折れた部分の芯にすると、焚火の着火剤としてライターに巻きつけてあるガムテープを巻きつけて処置を施しました。
人が居ないからこそ大事な心がけ
ソーヤーは川の水を飲むために欠かせない道具の1つです。これは浄水器で、川につけてチューと吸えばそのまま川の水を飲めちゃうんです。いつもはペッドボトルに麦茶を入れて飲んでいて、それが無くなってしまったら、川の水をソーヤー付属のパウチに入れて、そこからソーヤーで搾り出してペットボトルに移しかえて飲んでいます。
ヘッドランプはモンベルのものを使っていて、電池式という事と、明かりが黄色なんですね。白だけのものが多い中黄色で光るヘッドランプっていうのが、焚き火の明かりとマッチしていて好きなんです。
それとUSBの充電器なんですが、中に電池を入れて携帯を充電できるんです。この電池はヘッドランプの電池がなくなった時にも対応できるし、共通化しておくとなにかと便利なんです。
携帯の充電を重視しているのは、フィールドアクセスというアプリを使ってるんですが、これは国土交通省の2万5000分の地形をベースにして、実際の釣行時に場所を確認しながらGPSと連動して使えるんです。写真をとって場所のピンを立てて登録しておくことも出来るんです。再度訪問するときに、「あ、この場所、こうなってたか。」って解るんですね。有料のアプリですけど、すごく使えます。