英国のテントブランド『テラノヴァ』が2017年に放った魅惑の『ソーラーフォトン2』。この2人用の自立型テントは、ダブルウォール仕様で、その軽さには驚嘆せざるを得ません。総重量で849gという軽量さ。他ブランドの追随を許さない、まさに稀有な存在。今回は、この『ソーラーフォトン2』を徹底的にテスト&レポートし、その真価に迫ります。
テラノバとは?
テラノヴァはイギリスのアウトドアメーカーで、テラノヴァの代名詞とも言えるテント「レーサーウルトラ1」はダブルウォールテントながら587.9gと、2010年9月29日に、世界一軽いテントとしてギネス世界記録に認定されたという経歴を持ちます。
おすすめポイント
- 2人用テントでは最軽量レベル
- メッシュパネルが少なく3シーズンフルで使用できる
- 天井が低いので空間は狭いが高所で風に煽られづらい
- 広い面積の1人用テントとしておすすめ
商品概要
ブランド | テラノヴァ |
商品名 | ソーラーフォトン2 |
商品説明 | 2人用で最軽量の自立式テント |
価格(税込) | ¥86,900 |
重量 | 814g |
耐水圧 | フロア:5000mm フライ:3000mm |
室内サイズ | 225×130~84×100cm |
収納サイズ | 40x15cm |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★★ |
コンパクト性 | ★★★★★ |
設営・撤収時間 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★☆☆ |
テラノヴァのテントについて
テラノヴァのテントには、3種類のシリーズがあって、軽量且つ1年を通じて使用できる防水に優れたテントシリーズ「クラシックシリーズ」。
強度、耐久性を兼ね備え、アドベンチャーレースでシェアを広げてきた「スーパーライトシリーズ」。
スーパーライトシリーズのスタイルを踏襲し、悪天候時の耐久性を向上させつつ、通気性を高めた特徴をもつ「ライトウェイトシリーズ」。
という3種類です。今回紹介する最軽量テント「ソーラーフォトン2」は、軽量性に特化したスーパーライトシリーズに属します。全てのシリーズのテントは非自立式なのですが、唯一ソーラーフォトンが自立式テントとなっています。
居住空間をチェック
最小重量814gで2人用という驚きの軽さ。入り口は短辺のみで足元にいくに従って低くなっています。
高さはテントの中で座ると頭が当たってしまいます。テント内で過ごすのには狭く感じることがあるでしょう。しかしながら高所で風が強い環境では風を流すデザインなので、耐風性に優れているテントであると言えます。
上の画像にあるように2人用テントとしては若干狭くミニマムな作りです。男性の肩幅を50cmと考えるとギリギリ2人が寝れる空間です。1人用テントとして考えれば非常に広い空間を使用することができるので広々としたソロテントを探している人にはおすすめです。
ポケットは入り口左右に三角形のメッシュポケットが2箇所あります。決して大きいなポケットとは言えませんが、スマホ、ヘッドライトなどを収納しておくだけと考えれば十分な大きさとも言えます。
3シーズンの使用に適しているか?
出入り口と足元はメッシュで縦方向に風が流れるような構造をしています。
フライシートをかけた時には天井部分にベンチレーションが施され結露を防ぎます。
インナーテント全体がメッシュ素材ではないので、高所における山岳用テントとして3シーズンフルで使用できるデザインです。上の写真のようにフライシートも地面に設置する大きさなので風の侵入が少なくテント内が暖かく保たれます。
気になるポイント
テント内の天井にはランタンや乾かしておきたいタオルやキャップなどを吊るすことができるループがありません。
出入り口部分は斜めに切り取られたようなデザインをなしているので、前室がとても広いとは言えません。またフライシートのジッパー全開すると雨が降っている場合はインナーテント内に雨が入りやすく、悪天候時の使用に少し気を使います。
吊り下げ式テントで簡単に設営できる
組み立ては非常に簡単で、ポールの先3箇所をインナーテントの穴に通します。
次にインナーテントのフックをポールにかけていき、最後にフライをかぶせて完成です。
ポールとフライシート&インナーテントを2人で分けて持ち歩けば1人400グラム程度の重量でテント泊が出来ると考えれば、選択肢として非常に面白いテントだとおもいます。そして自立式なのでテント場を選ばず、設営も簡単なので、テント泊初心者にも強くおすすめできるテントだと思います。