この記事の結論:金時山は、登山を始めて間もない人が、富士山を正面に見る山頂を目指すのに向く山です。おすすめは、仙石原の金時神社入口から公時神社・金時宿り石を通って山頂に登り、矢倉沢峠を経て金時登山口バス停へ下る道で、環境省の案内では歩く時間が約2時間30分、距離は約4.6kmです。山頂までの登りの合計は約520mで、後半は岩と木の根の急な登りが続きます。いちばんの見どころは、山頂から見る富士山と、箱根の大涌谷・芦ノ湖のほうまで続く外輪山の眺めです。秋から冬は、汗をかく急登と風の当たる山頂の差が大きいので、薄い肌着と、歩きながら着ていられる保温着を軸に考えます。
金時山はこんな山
- レベル:初心者向け(金時神社入口から山頂へ登り、矢倉沢峠経由で下る場合)。乙女峠へ下る道は起伏が増えて約2時間55分になるので、慣れてきたら選びます。
- 標高:1,212m(箱根の外輪山でいちばん高い山)
- 歩き出しの標高:約700m(金時神社入口。山頂との標高差約520mからの目安)
- 歩く時間の目安:約2時間30分(登り約1時間20分・下り約1時間10分。休憩を除く)
- 距離・登りの合計:約4.6km・約520m
- 場所:神奈川県箱根町・南足柄市と静岡県小山町の境(富士箱根伊豆国立公園)
- 登山道の状況:2020年の土砂崩れで長く通れなかった足柄峠側の道は、神奈川県が2026年3月に出したハイキングコースの案内(2026年2月時点の情報)で「足柄峠・金時山コース」として紹介されています。今回の仙石原側の道とあわせて、出かける前に箱根町・南足柄市の最新の情報を確認してください。
コースの流れ
- 金時神社入口→公時神社:登り 約5分 / 下り - / ひとこと 国道から神社の参道へ
- 公時神社→金時宿り石:登り 約20分 / 下り - / ひとこと 階段状の道。奥の院を過ぎると傾斜が増す
- 金時宿り石→金時山:登り 約55分 / 下り - / ひとこと ジグザグの急登と岩の段差。分岐から先は傾斜がゆるむ
- 金時山→公時神社分岐:登り - / 下り 約15分 / ひとこと 岩と木の根の下り。濡れていると滑りやすい
- 公時神社分岐→矢倉沢峠→金時登山口バス停:登り - / 下り 約55分 / ひとこと 明神ヶ岳への道と分かれて仙石原へ下る
- (乙女峠へ下る場合)金時山→長尾山→乙女峠→乙女峠バス停:登り - / 下り 約1時間35分 / ひとこと 起伏があり、溶岩の出た滑りやすい道
- 金時神社入口バス停から国道を離れ、坂田公時(金太郎のモデルとされる平安時代の武将)をまつる公時神社へ入ります。登山の前に、トイレと身支度をここで済ませます。
- 神社の奥から階段状に整えられた道を登ります。金時手鞠石、公時神社奥の院を過ぎると傾斜が増し、縦に割れた大きな岩の金時宿り石に着きます。金太郎がこの岩の下で夜露をしのいだという言い伝えがあります。

- 宿り石の先はジグザグの急な登りです。岩と木の根の段差が続くので、歩幅を小さくして、息が上がったら立ち止まって整えます。高度が上がると木々の間から仙石原が見え始め、明神ヶ岳からの道が合わさる公時神社分岐に着きます。
- 分岐からは傾斜がゆるみ、岩の上を歩いて山頂に出ます。山頂は岩の多い広場で、晴れた日は富士山が大きく見えます。山頂には茶屋が2軒あり、温かい汁物などを出しています。営業は天候などで変わることがあるので、水と行動食は自分で持って登ります。

- 下りは公時神社分岐まで戻り、明神ヶ岳方面へ少し進んで矢倉沢峠から仙石原へ下ります。下りの最初は岩と木の根が多く、前の晩に雨が降ると滑りやすくなります。手を使える場所では手をつき、かかとから静かに足を置きます。
- 乙女峠へ下る場合は、山頂から南西へ稜線を下り、長尾山を越えて乙女峠へ向かいます。えぐれた道や溶岩の出た場所があり、短いロープが張られた場所もあります。長尾山の山頂は笹に囲まれて展望はありませんが、乙女峠では富士山がよく見えます。乙女峠から樹林の中を下ると乙女峠バス停です。


山旅旅の切り口:道具から逆算するコース選び
金時山は歩く時間が3時間ほどの山ですが、宿り石から上の急登で汗をかき、岩の多い山頂で冷たい風に当たる、という温度差がはっきりしています。休む場所は山頂に集まるので、着いたらすぐ1枚足せるように、保温着を出しやすい場所に入れておきます。登山道は整っていますが、岩・木の根・粘土質の土が多く、雨のあとは特に滑りやすくなります。靴底のしっかりした靴を選び、手をつく場面に備えて両手を空けておきます。冬は雪が降ったあとや日陰で道が凍ることがあり、そのときは軽アイゼンがあると安心です。
この山の装備リスト(秋〜冬)
- 靴底のしっかりした登山靴またはトレッキングシューズ(岩と木の根の段差、雨のあとのぬかるみに備えて)
- 汗を吸ってすぐ乾く薄手の肌着
- 行動中に着たままでいられる薄い保温着
- 風を通しにくい雨具(上下)。山頂の風よけを兼ねます
- 手袋(岩に手をつく場面と、冬の山頂の寒さに)
- 水0.5〜1L、行動食、温かい飲み物
- ヘッドライト(冬は日没が早く、バスの本数も少ないため)
- 雪や凍結のあとは軽アイゼン
- 地図アプリと予備バッテリー
装備ごとの選び方
この山で使う山旅の道具
急登の汗と山頂の風の差が大きい金時山では、肌に近い1枚と、脱がずに歩ける保温着、富士山を見ながら温かいものを食べる道具が役に立ちます。
季節ごとの服装の目安
- 秋(10月下旬〜11月):登りは長袖の肌着1枚で足りることが多く、山頂では薄い保温着と雨具を重ねます。山麓の南足柄市側では、金太郎大もみじが11月ごろに色づきます。
- 冬(12〜2月):空気が澄んで富士山が見えやすい時期です。歩き始めから手袋と保温着を用意し、休むときはすぐに上着を足します。雪のあとは軽アイゼンを持ち、早い時間に下ります。
- 春(3〜5月):気温が上がる日は汗の量が増えるので、水を多めに持ちます。雨のあとは道がぬかるみやすいので、靴と裾の汚れにも備えます。
アクセスと登山口
- 公共交通:箱根湯本駅または小田原駅から箱根登山バスで仙石へ行き、御殿場方面行きのバスに乗り換えて金時神社入口で下ります。神奈川県の案内では、仙石から小田原駅まではバスで約45分です。下りに使う金時登山口バス停は、仙石から歩いて約5分の場所にあります。乙女峠へ下る場合は乙女峠(乙女口)バス停から帰ります。どの路線も本数が多くないので、帰りのバスの時刻を先に確かめておきます。
- 車:金時神社入口の近くに、登山者が使える無料と有料の駐車場があります。無料の駐車場は台数が少なく、休日は朝早くに埋まることがあります。
バスの時刻・駐車場・登山道の状況は変わることがあります。出かける前に最新の情報を確認してください。
まとめ
金時山は、金時神社入口から登って矢倉沢峠へ下れば約2時間30分で、富士山を正面に見る山頂に立てる山です。後半の急登と、濡れた岩や木の根の下りが歩きやすさを左右するので、靴と手袋、山頂で着る1枚を用意して出かけてください。慣れてきたら、長尾山・乙女峠へ下る道で、富士山を見ながら稜線を歩く楽しみを足せます。
出典:環境省「富士箱根伊豆国立公園 金時山コース」/神奈川県「足柄峠・金時山コース」(令和8年2月現在)/神奈川県「仙石原─乙女口コース」(令和8年2月現在)/箱根ジオパーク「金時山」/神奈川県警察「金時山」山岳地図/山と溪谷オンライン 金時山の山行記録(2024年8月)/Yamatch「金時山」(2026年10月29日確認)
※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。





