数多くの高峰を抱え、日本有数の山岳地域である南アルプスの最高峰であり、南アルプスの盟主。富士山に次ぐ標高を誇り、一般登山道を利用しての登頂、北岳バットレスでの登攀ルートなど、登山者であれば一度は訪れ、そして挑戦したいピークである。山頂付近には北岳肩の小屋、北岳山荘があり、テント泊から小屋泊まで楽しめる。冬期は国内でも屈指の厳しい条件下での登山となるが、夏は希少な動植物に出会え、キタダケの名を持つ植物が見れ、雑滅危惧種に指定されている。長野県内の一般的な登山ルートを体力度と登山道の技術難易度で評価した「信州・山のグレーディング」では、霧雪期・天気良好時の登山ルート別難易度評価を公表しており、難易度を5段階評価中、4段階という難易度で、鳥倉・広河原を利用した塩見岳~北岳への縦走登山ルートにおいて厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、場所により雪渓や渡渉箇所があり、手を使う急な登下降、ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の危険箇所が多いとされている。
北岳・農鳥岳を含む白峰三山の一蜂。国内で数少ない3,000mを越える高峰であるが、間ノ岳へピークハントできる登山道がなく、登頂には別の山頂からの縦走が必然となる。山頂南部は静岡県の最北端に位置しており、晴天の日に確認できる富士山は、南アルプスの秀逸な景色と相まって、間ノ岳からしか見れない貴重な眺望。登頂には長時間歩ける体力と経験が必須であるが、3,000m峰を越えて行く縦走、森林限界を越えてのテント泊など、登山者としてのレベルアップを約束してくれる山である。
農鳥岳の登山道は白峰三山を縦走するルートと白峰南陵稜線を縦走するルート、仙塩尾根を縦走するルート、三国平からの巻道ルートがある。周辺には農鳥岳の北側に農鳥小屋があり、奈良田との間に大門沢小屋がある。どちらの小屋もキャンプ指定地となっておりテント泊を絡めて縦走する山として人気がある。
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