南方と北峰の二つの山頂を持つ双耳峰であり、猫の耳の通称を持つ。標高こそ2,000以下の山であるが、独立峰を思わせる堂々たる山体と360度の好展望が魅力であり、多くの登山者がこの山を訪れている。信仰の山としても歴史を持ち、頂上へ行き御神酒を捧げ、豊作の祈願を行っている。百名山による人気、林道の解放などにより雨飾山が注目されたのは比較的新しい歴史であり、一般登山の他、南面の布団菱と呼ばれる岩壁のクライミングなど、山の開放と共に多彩なルートが開拓されている。長野県内の一般的な登山ルートを体力度と登山道の技術難易度で評価した「信州・山のグレーディング」では、霧雪期・天気良好時の登山ルート別難易度評価を公表しており、難易度を5段階評価中、3段階という難易度で、小谷温泉からの登山ルートにおいてハシゴ・くさり場、また、場所により雪渓や渡渉箇所あり、ミスをすると転落・滑落などの事故、案内標識が不十分な箇所が含まれるとされている。
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