南アルプスにある3つのピークで構成される荒川三山の一蜂で、悪沢岳に次ぐ標高を誇る。荒川三山は三峰全てが3,000mを越える高峰であり、それぞれのピークからも近隣の山と比較すれば標高差はさほどなく、整った山容を成している。この中岳のみを目指して登ることは少なく、三山の縦走路のひとつとして通る事が多い。同じく3,000m峰を擁する北アルプスの縦走と比べ、花畑や高山植物、ライチョウなどに出会える自然豊かなルートとして好まれている。長野県内の一般的な登山ルートを体力度と登山道の技術難易度で評価した「信州・山のグレーディング」では、霧雪期・天気良好時の登山ルート別難易度評価を公表しており、難易度を5段階評価中、4段階という難易度で、鳥倉・椹島を利用した荒川岳の前岳から東岳への縦走登山ルートにおいて厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、場所により雪渓や渡渉箇所があり、手を使う急な登下降、ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の危険箇所が多いとされている。

中岳(なかだけ)
標高:3,084m
都道府県:静岡県
エリア:南アルプス
山域:南アルプス南部
Ranking