緑豊かな山域と国内有数の標高を誇る南アルプスにおいて、4番目の高さを持つ名峰。赤石山脈(南アルプス)の由来となった山であり、赤色の放散虫によって沢が赤く見えることからこの名が付いたとされている。絶滅危惧IB類に指定されているアカイシリンドウを始めとした植物や原生林を有し、ライチョウ、ニホンカモシカなどの動物も生息している。頂上は森林限界を越えた見晴らしの良い眺望が楽しめ、豊かな自然と相まって、この山域の魅力を存分に堪能できる。長野県内の一般的な登山ルートを体力度と登山道の技術難易度で評価した「信州・山のグレーディング」では、霧雪期・天気良好時の登山ルート別難易度評価を公表しており、難易度を5段階評価中、4段階という難易度で、聖光小屋・椹島を利用した聖岳~赤石岳への縦走登山ルート<兎岳・大沢岳・小赤石岳往復>において厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、場所により雪渓や渡渉箇所があり、手を使う急な登下降、ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の危険箇所が多いとされている。

赤石岳(あかいしだけ)
標高:3,121m
都道府県:長野県・静岡県
エリア:南アルプス
山域:南アルプス南部
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