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鳥取県の山旅 紅葉と秋の味覚・温泉を堪能

鳥取県の山旅 紅葉と秋の味覚・温泉を堪能

中国地方の北東部に位置する鳥取県は、北は日本海に面し、日本海の荒波がつくる鳥取砂丘をはじめとする白砂青松の砂浜、奇岩・洞門など変化に富んだ海岸線が続き、南には、中国地方最高峰の大山(だいせん)をはじめ、中国山地の山々が連なります。四季の移り変わりが鮮やかで、美しい自然に恵まれている鳥取県から、知られざる“旬の魅力”をお届けします。

秋に訪れたい鳥取県の紅葉スポット5選

芦津渓谷(あしづけいこく)

大きな崖や澄んだ水を湛えた淵のある渓谷です。毎年10月下旬を過ぎると、渓谷を彩る紅葉と天然杉やブナ、トチなどの広葉樹が美しいコントラストを見せます。三滝ダム周辺には遊歩道や休憩所もあり、散策しながら紅葉を楽しむこともできます。

三徳山(みとくさん)

三徳山の紅葉の見頃は11月上旬です。数多くの貴重な仏像を展示する宝物殿の前を通り、石段を登りつめると、天台宗の由緒ある寺、三徳山三佛寺(さんぶつじ)が姿を現します。本堂裏から国宝の投入堂までは、往復約120分の登山道が続きます。

大山寺(だいせんじ)

西日本屈指の美しさを誇る紅葉で10月初旬より色づきはじめ、下旬から11月初旬にかけてピークを迎えます。鍵掛峠(かぎかけとうげ)からは、新緑と紅葉のコントラストを楽しむことができ、大山でも屈指の絶景ポイントです。

板井原集落(いたいばらしゅうらく)

県選定の伝統的建造物群保存地区として知られる山村集落は、毎年10月下旬を過ぎると、向山(むこうやま)神社の境内が赤や黄に染まり、常緑樹であるスギとの美しい競演を見せます。また、神社の鳥居へと続く石段もモミジの絨毯へと様変わりします。

船上山(せんじょうさん)

鱒(ます)返しの滝の展望台から見る風景は、紅葉の中に流れ落ちる滝の水しぶきが絵に描いたように美しいです。また、山の東側山腹一帯にある、溶岩壁の屏風岩を彩る紅葉も見事です。

秋の味覚!とろける甘さが自慢の鳥取の柿

伝統のおいしさ「こおげ花御所柿」

「こおげ花御所柿」は、鳥取県八頭郡八頭町(旧郡家(こおげ)町)の在来品種で200年以上前から生産されている柿です。1947年に行われた戦後初の全国果実展示品評会において、鳥取県産の花御所柿が柿の部の一等賞となるなど高い評価を得ています。このような永い歴史と土地とのつながりから、平成30年12月に地理的表示保護(GI)制度に登録されました。果実は丸みを帯びた四角形で縦に切ると丸みのあるハート形、外観はオレンジ色で美しいと評判です。肉質がとても緻密で果汁が多く、甘柿のなかでは最高と言われる甘みが特徴です。平均糖度は17度以上あり、高糖度の果実では20度を超えるものもあります。

鳥取県の新品種「輝太郎」

「輝太郎」は鳥取県の新品種として平成22年3月に品種登録されました。9月下旬から収穫ができる早生(わせ)の柿のなかでも、とくに大玉で糖度が高いことが特徴です。出荷が早い早生柿でありながら、糖度17%のしっかりとした甘さのある大ぶりの実は十分な食べごたえがあります。鳥取県の柿の主要品種「西条」「花御所」などに先駆けて柿シーズンの訪れを告げます。歯ごたえのあるものや口の中でとろけるものなど、収穫時期によって多彩な食感が楽しめるのも魅力です。

鳥取のオススメ柿スイーツ

鳥取八頭のあんぽ柿/柿っ子ちゃん

「西条柿」を原料に独特の甘みと、ぽってりとした繊密な食感をもった逸品です。干し柿でありながら中身はとてもフルーティーで、トロッとした「半生」に仕上げています。

フルーツくず餅/フルーツの里やず工房

鳥取県産のフルーツを着色料を使用せずカラフルに仕上げたハート型のくず餅。鮮やかなオレンジ色のくず餅は、花御所柿が使われ、柿本来の味が楽しめます。フルーツポンチなどへのアレンジもおすすめです。

「薬湯(やくとう)」として知られる屈指の名湯、三朝温泉

ストレスオフランキング女性部門で第1位になった鳥取県。その理由で最も多く挙げられたのは温泉です。山と海に囲まれ、自然に恵まれた鳥取には温泉地が数多くあります。今月は「薬湯(やくとう)」として知られる屈指の名湯、三朝温泉を周辺観光情報とともにご紹介します。

三朝温泉の由来と効能

三朝温泉のお湯は、新陳代謝を活性化させ、免疫力・自然治癒力を高める「ホルミシス効果」があると言われる、高濃度の“ラドン”を含む世界屈指の放射能泉です。株湯と呼ばれる公衆浴場の源泉は楠の古木の根元から湧き出ており、この株湯のそばには飲泉場が設置してあります。ミネラルを豊富に含んだ「飲泉」は、体の中を清らかにすると言われ、医療効果としても利用されています。「三つ朝を迎えると元気になる」という名前の由来もある三朝温泉の様々な効能とリラックス効果は、鳥取の人々の健康を支えています。

三朝温泉名物「河原風呂」

1934年に造られた青御影石造りの風流な三朝橋は街のシンボル。“三朝大橋”の名で親しまれています。たもとには三朝温泉名物、「河原風呂」があります。川のすぐそばに作られた露天風呂は開放感抜群!川のせせらぎとともに三朝温泉街を見渡すことができます。その入口には1929年に制作された映画「三朝小唄」のブロンズ像もあり、永い歴史が今も息づいています。

三朝温泉からショートトリップ倉吉を街歩き

倉吉白壁土蔵群

室町時代は打吹城の城下町、江戸時代には陣屋町として栄え、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。現在は町家や土蔵に店舗が入り、グルメや倉吉の伝統文化を体験できます。当時の面影が残る町並みはレトロな雰囲気が漂い、着物で街歩きを楽しむのがオススメ!

円形劇場くらよしフィギュアミュージアム

街のシンボルであった現存する日本最古の円形校舎を改築し、フィギュアの聖地として生まれ変わりました。展示だけでなく、製造過程が学べるワークショップなどを通し、鳥取のまんが文化を発信しています。

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